There's always another way.
どんな時でも思いこんだものと違うやり方がある、
違う価値観がある。
8月21日
今日は、休診にして、サボりにサボった
国リハの泌尿器科へ受診しに行ってきました。受付に入院時代、大変お世話になった美人看護師のHさんがいて嬉しくなりました。ご結婚されて一児の母となり外来に回ったそうです。担当のS先生診察を受け、来月膀胱結石の検査をお願いしてきました。国リハにいると何となく落ち着きます。暇なかみさんは泌尿器の待合いで、頸損のご婦人と仲良くなり色々な話をしていました。C5を受傷されて6年、月一で旅行されるぐらい行動的であり人なつこい性格の方のようでした。その方は、私たちの見ている前で、折り紙を器用に折られハサミまで使われていてびっくりしました。親指しか効かないのと言っていましたが、つまみ動作が出来るのが羨ましく思いました。その後携帯のストラップについた黄色いプラスチック製のペットボトルを開ける自助具を見せて頂きました。たまにはこうして娑婆に出て同じような方と話すのも刺激なるなぁとつくずく思いました。そして同じようでも個々に様々な障害を持ち同じ人はいない不思議さを感じます。暇に任せ病棟やリハ室周りをし、よだれを垂らしながらLokomat(吊り上げ式トレッドミル)を見ていると、後ろに人の気配を感じ振り向くと、担当だったK先生が平行棒で歩行訓練していました。
K『どうですか』
へ『元気ですよ』
K『やってます』
へ『最低2時間以上』
K『あんまり根を詰めないで下さいね、長続きしないから』
へ『先日、村山に受診して、トレッドミル乗せてくれと言ったら、
最長1ヶ月入院なら受けると言われました』
K『良いじゃないですか、休めば』
へ『そうは言っても、仕事ありますからね』
K『価値観の問題ですかね、こちらから厚木の
JWに行った人もいますよ、
お金かかりますがね』
へ『それは、気にしないですし、行こうかと考えてはいます』
K『それは良い、儲かっていますか?』
へ『はい、儲かってますよ(笑)』
K『ライフ・ワークだと思って頑張ってください』
相変わらず、独特の感性と雰囲気を持っている人で、退院するときも、歩くリハビリを勧めてくれた人です。
最後に、かみさんが楽しみにしていた体重測定をしに、整形の診察室内の体重計を借りて計ってきました。かみさんの期待とは裏腹に、かみさんの予想を外れ6kg痩せていました。それが不満?らしいです。文句が言えなく拍子抜けしたようです。
『何で痩せたのかなぁ、そらーお前にいじめられているからだ』
と、鼻高々に言いました。とは言えまだかなりの減量が必要なことは確かです。そんな二人ですが帰りの車中では昼食をどうしようかと、痩せたことを良いことにお店の選択の攻防に。昼食の時間帯で何処も混雑していて車椅子ではいるには勇気がいります。仕方ないので
日の出のモールまで足を伸ばし、そこで昼食を取ろうと言うことになり、ついでに散髪もすませることになりました。ここの身障者専用駐車場は56台あり、障害者手帳がないと入れません、事前に登録をすると電子キーが貸し出され、スイッチを押すとバーが上がる仕組みになっており、一般車は入れません。そう言えば、国リハやモールの駐車場でもこの人達はと言う人も多くなりました。関係なくおく人、障害者が乗っていなくても止める人、そして、車椅子マークや四つ葉マークが巷に氾らんしています。本当に必要な人の迷惑にならないように上手に使って欲しいものです。
腹ごしらえも終わり、髪もさっぱりしたので、残りをどうしようと言うことになり、ペダルが壊れた電動サイクルをかみさんの実家へ行って修理してもらい、少し試したいことをお願いすることにしました。
『参考資料』
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2006/2006_09_26.html
リリカ(プレガバリン)[Lyrica (Pregabalin)]
神経因性疼痛とてんかん患者における部分発作の補充療法に用いられる治療薬。
● 「プレガバリン」が現在欧州で適応を認められている神経障害性疼痛の範囲が広がり、脊髄損傷や脳卒中、多発性硬化などの病状に関連する中枢性の神経障害性疼痛も含まれることに。
● 1万名以上の患者さんを対象とする空前の臨床プログラムにより、神経学的障害全般にわたる「プレガバリン」の有効性と安全性が証明された。
●全ての抗てんかん薬への自殺関連リスクの黒枠警告追加をFDAが検討。
ファイザー株式会社
おそらく歩けないでしょうと宣告されたものにとって、歩くためのリハビリは、継続と探求心が必要です。自分が何を追い求め、何が得たいのか明確にイメージすること。そのための研究心や好奇心、行動することに努力を惜しまない事だと私は考えています。歩けるようになることだけが人生ではありません。心豊かに暮らせる事はいくらでもありますし、歩けるという保証もありません。昔のように歩けるとも思っていません、しかし一歩でも多く歩きたい、だから私はリハビリをします。決してお薦めはしません、正直辛いです。すぐに結果が現れるものではありませんから。ここに記載されているリハビリ方法が、そのまま他の人にも有効であるか疑問です、けれど何かのヒントになり、自分なりのリハの役に立ったら幸いで。学識不足や、間違ったことも多々あると思います。後は、自分にあったリハビリを見付けてください。
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