155582 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ジョギング・マラソン、70代後半でも

ジョギング・マラソン、70代後半でも

初のハーフマラソン完走記(2003年)

 たかがハーフマラソンに出たからって、大げさな! などと言って笑ってくださるな。これは私にとって生涯の大事件なのだ。

 2年前の私は、年齢60才の還暦、身長169cm、体重83kg腹を突き出した典型的な脂肪太り。マラソンの半分とは言え、21km走るなんて、夢のまた夢。その後、体重は10kgほど落としたものの、私がハーフマラソンを完走するなんて、本人以外は誰も信じていなかったに違いない。私がこのマラソン大会に出ようと決心したのは、半年前の9月の誕生日、以来私なりにジョギングに精を出してこの日を迎えたのだ。だから私だけは、完走の自信があった。時間はともあれ、完走出来るペースを守って走ればいいのだから。

 ハーフにエントリーした者は161名。私が出る60才以上の部は23名、さらにその内、市内の住民はわずか3名。他は市外と他県の人。これには少々驚いた。完走すれば、60才以上の市内の3位にはなる、なんて気を良くして10時30分、雨の中をスタートした。

 私は今までのジョギングで決めたペース、1km当たり平均6.3分を守って走り始めたが、皆早い。ペースを乱されそう。3kmあたりで、早くも後ろから数人目になってしまった。そして結局この位置が、最後まで続くことになる。5km地点の給水所で町内在住の市職員の大石さんの励ましを受ける。雨はますます降りしきり、淡々とペースを守って走る。前後の走者は数十米離れて一人旅。気晴らしに「ひょっこりひょうたん島」の歌を歌ってリズムをとって走る。沿道の声援には手を振って、愛想良く「ありがとう」と答えながら走る。

 中間の折り返し点で家内が待っていて、3分ほど休憩。頭やメガネを拭き、おしっこをして、給水して、チョコをほおばって再スタート。時間は予定通りだ。後で聞いたところでは、ハーフマラソンで時間を取ってこんなことをしたのは私だけだそうだ。

 あと3・5kmでさすがに足がだるくなる。この後、ゴールまではアップダウンが多い。あと2km地点で、あたりで一人抜く。あとわずか。競技場に入って前を行く女の子を抜こうとしたが、無理だった。降りしきる雨の中、びしょびしょのゴール。

 完走者119人中114位。60才以上では完走19人中19位、つまりどん尻。しかし市民だけで考えれば2人だけが完走。つまり私は60才以上の市民2位ってわけ。タイムは予定したタイムにわずか13秒早く、2時間15分47秒でした。まずは想定通りの走りが出来て、私としては大満足。来年は2時間を切るぞ!


© Rakuten Group, Inc.