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ジョギング・マラソン、70代後半でも

ジョギング・マラソン、70代後半でも

初のフルマラソン完走記(2005年)

 なんてたって42.195km、フルマラソンを走らなきゃ、マラソンランナーなんて言えやしない!

 今までハーフや20kmマラソンまでしか走ってなかった私としては、一念発起、正真正銘のマラソンに挑戦することにした。その話をすると決まって「無理をしないで!」と言われる。無理もない。まだ肥満体な64歳の老ランナーには無謀だ、と人は見て言うのだ。冗談じゃないよ、無理をしなくて、初フルマラソンが走れるかってんだ!

 2月13日、鶴一万羽が越冬渡来する鹿児島県出水市の「出水ツルマラソン大会」だ。丁度鶴の越冬時期で、約一万羽の鶴が越冬中とのこと。その中を通ってコースが設定されている。目標タイムは5時間以内だが、第一目標は、タイムはどうあれ完走すること。

 朝九時、市営競技場をスタート。気温5℃、薄曇り、ちょっと寒すぎる。下は短パン。上は網のランニングシャツの上にTシャツ、途中気温が上がることを考えて、捨てても良い手袋にアームウオーマーと耳あて。これから少なくとも5時間走り続けて、またここに戻って来れれば言うことはないのだが…。

 スタートから8kmは平坦な道。8~12km間が80mも登って行く急坂。そのあと35m下って、また35m登ると15km地点。この15kmまでのアップダウンコースが最大の難所。早くもかなりな人がリタイヤして収容車に乗り込んでいく。やがて我が身、とならぬようにゆっくり慎重に、なるべくふくらはぎを使わない様に走る。意外にも、15km地点を予想よりも6分も早く通過したのだ。これは順調過ぎる。

 15kmから先は、だらだらと海岸近くの鶴の渡来地へと下って行く。鶴の甲高い鳴き声を聞き、優雅な飛翔を眺めながら坦々と走るのはなんともいい気分。ところが「マラソンは30kmから」と言われるように、30kmから先が本当の勝負所。私もふくらはぎが疲れてきて痙攣しそうになってきた。スピードを落とし、一歩一歩確かめるように歩を進める。給水所ではエアサロンパスを吹き付けてもらい、軽いマッサージもしてもらう。そんなこんなで貯金の6分も次第に減って来る。

 40km付近になると「もうちょっと、もうちょっと!」と言い聞かせながら右左右左と、足を交互に出すことだけに集中する。そして、走っているのか歩いているのか分からんような状態で無事ゴール!

 時間4時間58分33秒。5時間を切ってサブ5だ!
 男子総合エントリー957名中 659位。
 男子60歳以上の部エントリー104名中 67位。
 ともかくは大満足! 超気持ちいい!
 自分で自分をほめてやりたーい。
 これで我が輩も、真のマラソンランナーだぞーィ!


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