こまいぬ新聞社に入る-3 ~記事を書いてみた~
どうして、社長や上司が「記事かけるよね」と私に言うのか?と考えると、どうも…ラジオの放送原稿を書いていたからという理由ではないかと推測される。でもー、全然違う!ラジオと新聞じゃ、違うのよ。まず、ラジオって「これから開催されること」についてのお知らせがほとんどだから、場所、時間、内容…は、資料の通りご案内すれば良いし、写真もいらないし、なるべく話し言葉を使った文章にする。しかし、記事の場合は取材に行くのだから、何人参加したとか、どんな内容だったとか、忘れずに確認し、代表の挨拶があれば、何を話したか…メモメモ!と同時にその方の写真を撮る! のだけれど、必死でシャッター押していると、内容を聞き忘れ、内容を聞いていると、撮影ポイントを逃し…、毎度ヘロヘロになってしまう。そして「さて、原稿を書いてみよう」とPCに向かうが、これが印刷され10万部超出回るのだよね、と思うと、言い回し、文法、熟語・単語・・・おかしくないか?とグルグル考え、300文字にくまなく内容盛り込まなくては、ということをやっていると、書き直し、書き直し、書き直し、だいたい2時間はかかってしまう。(もちろん、入稿前には上司に手直ししてもらうけれど)日刊の記者さん達は、(それはもう鍛えられているのだろうけれど)すごいなぁ~!と思わずにはいられない。だから、いままで読み流していた新聞の記事も、ひとつひとつ真剣に読むようになった。そんなこんなで、月に6~7本の記事を書かせてもらって、活字になっていくのは、やはり嬉しい。取材では、市長からお笑い芸人まで、ホント色々な人に会ったし、美味しいものも食べさせてもらった。そして、原稿料もいただけた!誰にも言っていなかったけれど、このブログを始める時に、実は、「原稿料をもらっているつもりで書こう」と決めていたのだ。そうすれば、いつかそうなるような気がしたから。2005年から書き始めたから、約7年目にして、文章を書いて、活字になって、お金をもらえる、ということとなった。これが、この先上手く続くのかどうかは、自分でもさっぱりわからないけれど、ここ数年、身内の死や自分の手術、闘病生活、会社の解散で失業などなど、どうにもならないことに翻弄された後では、とりあえず、目の前をことを一生懸命やっていくしか、道は開けないと、身に沁みているのだった。最近、更新が滞りがちになってしまうけれど(理由は後日)ものを書く原点として、続けていきたいと思っている。