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神谷ちづ子・ついつい・一言

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2009年07月の記事

全27件 (27件中 1-27件目)

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ミスユニバースの衣装が変更になるそうで。

昨日のブログで触れた、ミスユニバースの着物衣装でありますが、どうも、あまりに非難が多いので、衣装変更を決めたそうですね。当初、予定していた着丈に戻す方向で修正するのだそうで。要するに、最初はもう少しおとなしいデザインだったのを、最後の最後で、エイヤッとあの下半身丸出しの短さにしちゃったようでありますね。そもそもこの衣装は、ミス・ユニバース主催の米不動産王ドナルド・トランプ氏が日本に派遣したイネス・リグロンさんという、フランス人女性プロデューサーの発案なんだそうです。クリスチャン・ディオールの過去のコレクションの中に似たようなデザインがあり、それをイネス氏が気に入って、デザイナーズブランド社長の緒方義志氏に発注したらしい。着物の奥深さを知らないフランス人が、「私のセンスに間違いはないわ」と強気で進めた結果の、この猛反発であり、衣装変更ということになったのでしょう。デザインを担当した緒方義志氏のブログも、今回の件で非難のコメント殺到、炎上したのだそうです。彼らのブログを覗いてみました。衣装を発表し、非難が殺到し始めた７月２４日に、長い長い「弁明コメント」がアップされています。要するに何を一番言いたいのか、ということを私なりに抜粋すると、『「着物は奥ゆかしき日本人女性の象徴である」という現代の日本人が作り上げた妄想と、「着物は未来永劫変わってはならない」という、これまた現代の日本人が勝手に作り出した不文律の否定にあります。』ということなんだろうと思います。で、そこがそもそも、間違っちゃったのかなぁ・・と思うんですね。だって、現代日本人の私ら「着物は奥ゆかしいもの」とは、思ってないですもんね。「日本の女が奥ゆかしい」とも、もはや思っていませんけど。着物は、着方によって、十分に色っぽくもなり、みだらにもなり、崇高にもなり、華やかにもなり、慎ましくもなり、奥ゆかしくもなる。でも、その着方には、深淵な技が必要で、単純に「いかにも売春婦というスタイルにすればセクシー」ということではない。その辺を、イネス氏は分からなかった（たぶん）。でも日本人の多くが、体の内に「着物の本当の魅力」を感じるＤＮＡを持っていて、それで、強烈な反発を感じた・・ということなんでありましょう。まあでも、衣装変更になってよかった。どっちみち、私には関係のない世界のことですが、やっぱり日本代表で出る以上、まずは「上品」であって欲しいですもんね。やれやれ・・でありますかね。

2009.07.31

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ミスユニバースの新作衣装

2009年、ミス・ユニバース日本代表の宮坂絵美里さんが世界大会で着る衣装が発表され、「下品だ」「売春婦のようだ」という批判が殺到しているそうです。デザインしたのは、和のテイストを取り入れたファッションを提案する義志の緒方義志代表だそうで、緒方氏は同社のブログで、「日本人女性には西洋の女性に勝る色気や大胆さがある」とした上で、着物を通じて「刺激的に伝える」ことに挑戦したと説明しているのだそう。一方で、衣装制作に関わった老舗呉服屋や織元は、「丈がこんなに短くなると知っていたら、帯を貸さなかった」と怒り心頭、「ボディスーツが見えるほど短いとは聞いていませんでした。このままで出場するつもりなら、貸している西陣織の帯を返してもらいます」とまで、言っているのだとか。そして最終的にOKを出した側は、「保守的な人間と時代遅れの『恐竜』が衣装を批判しているが、ファッショニスタ（ファッションを愛する人）はとても気に入っている。私が反応を気にしているのはファッション産業を動かす人たちだけ」とコメントしているのだとか・・。百聞は一見に如かず。あまり出来のいい写真じゃないですが、批判沸騰の衣装が下の写真。まあ、着物を冒とくしている・・と言われても仕方ないですよね。私の感想としては、・ステキなだ・・とは思えないよなぁ。・セクシーさとエロさとは違う。・肌を見せればセクシーだというのも、違う。・着物の色っぽさというのは、別のところにあるのに。・日本の代表であるならば「上品」であって欲しいよね。・ファッション界の驕りが見える。でありましょうか。しかし、こういう意見は「保守的で時代遅れ」で「そこらのオバサンに何がわかる」と言われてしまうのでしょうねぇ。

2009.07.30

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日本も世界の天気予報を。

外国で暮らしていると、日本の特殊さ、ってのが、妙に気になったりするもんです。BBC、CNN、EuroNewsなどなど、様々なニュースチャンネルあるんですよね。で、いつも、世界中のニュースを取り上げている。ああ、世界では、こんなにいろんなことが起こっているんだ～と改めて思うわけです。日本って・・海外ニュース、報道し無さ過ぎですよね。あまりに少なくはないか。とくに引っかかるのが、天気予報。これらのチャンネルでは、毎時間、世界の天気を伝えていますよ。世界地図をなぞるように、映し出して、世界の主要都市が、今何度なのかを教えてくれる。ここアルジェでは今日は36度だけれど、ああ、日本は27度なんだぁ。シンガポールが31 度だなんて、なんだ、アルジェの方が暑いんだぁ。あれあれ、パリは24度で、思った以上に涼しくて、今度行くときは、ジャケット、忘れないようにしないと。ほう、ブラジルのリオデジャネイロじゃあ、20度だって。「寒い～」というリオの友人からメールが届いたけれど、リオにしては、寒いんだろうな・・などなど、その１分か２分の間に、いろんなことが分かるわけです。きっと無意識のうちに、各都市の位置関係とか、自分は炎天下にいる同じ時に10度なんて環境で生きている人もいるんだ・・などなど、地球レベルでのものの見方が、備わっていくのだろうと思うわけです。一方で、日本のテレビは・・とみると、この外国暮らしの日本人向けのJSTVですら、日本の天気予報しか、放送していない。なんともあまりに、内向き過ぎ。ほんと、提案なんですが、６時のニュースとか９時のニュースで、本当に簡単でいいから、世界の天気を毎日伝えたらどうですかね？そりゃあ、アフリカのどこそこで、今日は３０度だとかどうだとか、日本の大半人には興味ないことなんでしょうが、「どうでもいいわなぁ・・」と思いながらも、毎日見続けていくことで、もう少し世界的な視野を、養えるのではないでしょうかね。・・と各テレビ局に提案したいんですけど。でも、今のテレビのレベルを見ても、そんな方向には動かんのでしょうね。天気予報のオネーちゃんが、可愛いとかどうだとか、興味の方向は、そっちのようですもんね。

2009.07.28

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グラス半分のワインで長生き？

Medical Tribuneという、お医者様向けタブロイド紙に、オランダの大学の研究報告が載っていました。すなわち、一日にグラス半分のワインで、平均余命が５年延びる・・というの。ワーヘニンゲン大学の研究グループが、1960年から2000年にかけて、男性1373例の、アルコールの摂取量、体重、食事、喫煙歴などと、疾患の有無をしらべたのだそうです。40年の間に1130人が死亡し、その半数超が、心血管疾患が原因だったそうです。アルコールを飲む割合は、1960年の45%から、2000年の86%へと、倍増し、ワインを飲む割合は2%から、44%へ急増したそうです。で、いずれの場合も、毎日少量かつ長期のアルコール飲酒者は、非飲酒者と比べて平均余命が増加し、ワインだけを一日グラス半分ほど飲む男性は、ビールと蒸留酒を飲む男性と比べて2,5年長生きし、非飲酒者と比べると5年長生きしたのだそうです。つまり、ワインを飲むと、すべての原因による死亡リスクが低下した・・ということなんだそうで。ほう～・・でありますよね。このワインが、赤なのか白なのか、どちらでも同じなのかは明記されていないし、女性ならどうなのよ？？という疑問も残ります。それに、一日グラス半分、最大20グラムのワインって・・なにそれ・・ではありますよね。それだけで我慢し続けた男性なんて、いたんでしょうかね。調査対象は図体の大きなオランダ人男性だったのでしょうが、グラス半分だなんて・・飲むうちにも入らんでしょう。じゃあ、もっと飲んでいた人たちは、余命が延びたのか延びなかったのかその辺も、どうもよく分からない。ただとにかく、ひたすら呑べぇなだけの、ただのワイン好きから見れば、「要するに、ワインは体にいいわけね、呑んだ方が長生きするわけね」という結論になる。こんな素晴らしい調査結果は、なかなかないわけです。よって、今後は「グラス半分」というところは忘れたことにして、「毎日のワインは、寿命が延びるんですってよ」とそれで、行こうか・・と。ご参考まで。

2009.07.27

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トマトがようやく色づいて・・。

家庭菜園のトマトが青いまま、ただ、膨れていくだけで、大丈夫だろうか・・ということを、先回書きました。「いずれ赤くなります」というコメントをいただいて、すこし、安心したりして・・。その懸念のトマトが、ようやく最近、食べられるようになりました～！じっくり熟れてから収穫したいんですが、赤くなると同時に、下の方が黒くなってくる実が多くって。どうもその辺が、土の違いとか、あるのでしょうか？で、やや酸っぱいところで、さっさと収穫してしまっています。じっくり熟した甘さが懐かしいけれど、採りたてトマトの新鮮さには、やはり嬉しいものがある。なんというか、口の中で生きるエネルギーがほとばしる、というような。同時に、なかなか育たなかった、シソとバジルも、葉を茂らすようになりました。で、シソは天ぷらや、ご飯に混ぜて。バジルを使って、初めて、ジュノベーゼソースも作れたのでした枝豆も、金輪際、実が膨らまないままかと心配していたんですが、少しずつ、丸くなってきて。このままだと、数日中に、ビールのお供に出来るかもしれません。野菜作りの喜びって（私は見守るだけですが）、確かにありますねぇ。アルジェリアも異常気象だそうで、４０度を超える日々が続いています。野菜も立ち枯れの気配もあり・・。日本の野菜たちよ、アルジェリアの暑さなんかに負けるな！と、私まで力が入るのであります・・。

2009.07.26

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マスコミは偏向し過ぎじゃない？？

スポーツ報知の記事だそうですが・・。『福田衣里子氏、出馬表明１０か月ダウンせず「筋肉ついた」…「長崎２区」』とのタイトルで以下のような内容が書かれていました。「長崎２区は、薬害肝炎訴訟原告で「命をつなぐ政治を」と訴える、民主党期待の新人・福田衣里子氏(28)と、2007年に原爆投下について「しょうがない」という発言で防衛大臣を辞任に追い込まれた自民党・久間章生氏(68)が激突する。民主の追い風に乗り、清新なイメージが強い若き刺客が、連続9回当選の大ベテランの地盤を揺るがしつつある。年齢差４０歳の対照的な２人に、どんな結末が待っているか。「私自身、強いもののために虫けらのように踏みつぶされそうになった命の一つです。このままの政治が続けば、社会的に弱い立場の人たちはもう生きていけなくなる。生き残りをかけた戦いなんだと思っています」・・（中略）・・昨年９月１８日、小沢一郎前代表に口説かれ、出馬表明してから１０か月。一日もダウンすることなく走り続けている。「毎日いろんな方と会ってパワーをもらってるんでしょうね。気合が入ります」。手を振り、握手を重ねて引き締まった腕を「筋肉ついたんですよ」と、福田氏は誇らしげに披露した。「彼女は相手を攻撃して自分が有利に、という性分じゃない」と山口選対事務局長が断言するように、福田氏は久間氏の失言に触れず正攻法の主張を貫くが、周囲が痛烈に援護射撃する・・・（後略）」。なんだか・・いいんですかね、こういう記事。私はどちらを応援するものでもないですが、これ、ほとんど、福田氏支援記事そのものじゃないですかね。スポーツ紙といえども、実質選挙戦が始まっている今、こういう不公平な記事を書いて・・許されるのでありましょうか。麻生さんが「年寄りは働くしか才能がない」とどこかでまた失言した・・という記事が踊っていました。細田幹事長が「国民のレベルが低い」と言ったとかで、これも大げさに取り上げていた。話した内容の流れを全部聞けば、さほどのニュアンスではないのに、その中の一言だけを強調して、挙げ足をとる。日本のワイドショーでは、きっとさらに大騒ぎで、ああだこうだと、叩いているのでしょう。日本のマスコミはなんとしても、民主政権にしたいのですね。だけど、職権利用してここまでの「偏向」をしていいのだろうか・・。前回、郵政民営化総選挙の時も、私は外国にいて騒ぎの外にいたんですが、刺客という言葉に日本中が興奮し、郵政民営化反対派は国賊だ、のような、魔女裁判の印象がありましたっけ。選挙を終え、冷静になって、大いに反省があったのではなかったか。マスコミの威力を抑えることはできないのでしょうが、日本の明日が決まる大事なこの選挙、間違っても「間違った選択」をしないように、日本人の民度が高いことを、遠く異国から祈るばかりであるのです・・。

2009.07.25

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あの世との交信

佐藤愛子著「冥途のお客」が、面白いんです。愛子さん、北海道で家を買った頃から、様々な霊的現象に悩まされてきたんですね。家にいると、バシッバシッというラップ音がしたり、置いてあったものが、無くなっていたり・・。そういう体験を通して、霊能者の江原啓之氏などと交流を持ち、霊的なことを学んできたのだそうです。人は執着や恨みや、そういうものを抱えて亡くなると、浄化できないでさ迷うことがあるらしいんです。で、父・紅緑氏や兄たちが、浄化できないでいる・・ということも分かってきて、自分がこういう霊的体験をしているのは、彼らが浄化できるようにするためなのか、と思い至るまでになるのです。私、佐藤愛子女史が、北海道の別荘で、そういう霊的な体験をしている・・ということは知っていたんですが、彼女の小説は読んでも、そういう関係の本については、なんとなく、「小説に書くネタが無くなって、書いているのかな？」という不信感があって、読まなかったんですね。ところが、今回、ふと吸い寄せられるようにこの本を買ってしまった。今、アルジェの古い古い家で暮らしていて、なんとなく、霊の気配を感じている中で、この本は、実に興味深かったですね。とても参考になったというか、いろんなことが分かった、というか。出会うべくして手にした本だったのでは・・とまで思ってしまって。幽体離脱などを体験して、「死後体験」などの著書多々ある坂本政道君という友人がいます。今や、そういう世界の教祖みたいになってますが。彼曰く、修行を積めば、前世とか死後の世界とかを行き来出来るようになるのだそうです。坂本君と奥さまは、過去何回も、恋が成就できなかった恋人だったり、夫婦だったりの関係なんだそうです。仲のいい人というのは、大抵、前世でも身近な人であるらしい。で、その彼が最近、昨年亡くなった共通の友人とコンタクトした・・のだそうです。坂本君と私は、高校の同期でして、その亡くなった彼も、同じく同期なんです。その亡くなった友人は、「ここはすごく楽しくて、こんなにすばらしいところだとは知らなかった。将棋をやったり、文を書いたり、サッカーを楽しんだりして、過ごしている」とメッセージをくれたそうです。ちょっとほっとしましたよね。友人としても、自分の死後を想像しても。で、お盆か1回忌で人が集まる際に、飾ってある花を動かしてくれる、と言うのだそうです。エアコンの風で動いたように見えるかもしれないけれど、彼が動かすそうなので、誰か、見てきてください・・と。どうなんでしょ。残念ながら日本にいないので私は、立ち会えませんが、花は、動くのではないか・・と期待しているんです。

2009.07.24

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もみじマークの作り直し？

警察庁は、７０歳以上の高齢ドライバーを対象にした「もみじマーク」の、デザインを見直し、新しいマークを公募する方針を発表した・・そうですね。　現在のデザインは１９９７年に公募によって決定されたが、「枯れ葉みたい」「涙のしずくを連想させ、寂しい感じ」などと不評で、異例の再公募に踏み切ることになったのだとか。なに、やってんだか。そもそも「よくぞ、手間暇かけて、こんなつまんないマークにしたもんだ」のもみじマークでありましたものね。世の中、お役所仕事だと、非難されること多々ですが、でもこれこそ、そりゃあ非難されるわよねぇ・・という、まさにそのもの、救いようないくらい、つまんないデザインでありました。この際、見直すのはいいことですが、しかし、心配です。「公募は９月ごろに実施する予定で、アートディレクターら有識者でつくる検討委員会が選定。その後、一般の人を対象に、新しい図柄と現在のもみじマークを比べてどちらがいいかアンケート調査を実施して、最終決定する。選定では、「高齢のドライバーが誇りを持って付けたくなる」「親しみやすい」などを重視する方針・・」と記事にはありましたが、まず、有識者でつくる検討委員会というのが曲者です。こういう有識者って、およそ、頭の固いつまんない人が選ばれたりするんですよね。「誇りを持って」とか「親しみやすい」というところも、なんとも、つまんない方向に行きそうな、形容語句でありますしね。新しい図柄と現在のと比べて最終決定・・って、じゃあ、わざわざ手間暇かけて、今のままにする、って結論もあるわけなんだほんと、まったくもって「なにやってんだか！」でありますまいか。以前ブログにも書きましたが、新高齢者マークは、金色に輝く王冠マークですよ。あるいは、ダイヤの指輪マーク。・・って私ゃ、なんでこう熱く、もみじマークを語ってしまっているのだろう？？

2009.07.23

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再び・アルジェのゴルフ事情

日本もいよいよ本格的夏到来。政治も日差しも暑～い夏に突入なんでしょう。ここアルジェももちろん、夏です。普通で３０度、今日あたりから数日は４０度を越しそう・・だそうです。日本と比べ湿度が低いので、日陰にいると心地よくて、私なんかは、あまり苦にはなりませんけどね。その炎天下の中の、ほぼ荒れ地のゴルフ場で、せっせとゴルフをやるのが、日本人と韓国人。アルジェリア人・運転手君なんか、「この暑いのに、なにを好き好んで」と呆れている様子です。夕方６時過ぎぐらいからは（８時過ぎまで明るいので）、ヨーロッパ系のゴルファーも、ちらほら、現れたりしますが、休日の金曜日（イスラム圏なので）でも、日中はほぼ、日本人と韓国人の貸し切り状態・・なんです。うっかりタイミング悪くゴルフ場に行ってしまうと、韓国人グループとほぼ同じ時間スタートとなってしまって、他は広々空いているのに、我々がいる一部だけ、韓国人グループと日本人グループが日曜の日本のゴルフ場のように、イライラ待たされながらプレイ・・なんてこともままあるくらいで。どこの国にに行ってもそうなんですが、日本人と韓国人のこのゴルフ好き・・って、何なんでしょうねぇ。夏になって、冬の間、グチャグチャの泥で悩まされたゴルフ場も、今やすっかり乾燥して、ボールがピョンピョン跳ねていく。距離が稼げるのはありがたいのですが、悩みの種が、フェアウェイ中にクモの巣のように広がっている地割れ。ナイスショットで、フェアウェイの真ん中をピョンピョンと小気味よく跳ねていくボールが、ふっと見えなくなる。こうなると、いけません。「ここらにあるはず」という辺りを探しても探しても、貴重なマイボールはないで、地割れの亀裂の中をようく覗くと、奥の方にはまりこんでいたりするんです。そうやって見つかればいいけれど（取り出せるかは別です）、大抵はフェアウェイの真ん中でロストボールということになる。もっとも、こういうときはペナルティーを掛けませんが、でも、貴重なボールが・・ですもんね。かくして、毎回、２個はボールを紛失してますね。安いボールを大量に持ってきていますので、まあ、いいんですけれど、さっき下ろしたばかりの、ピカピカニューボールを、フェアウェイの真ん中で紛失する悔しさったら・・。そういうことがあっても、炎天下、せっせと週末ごとにゴルフする日本人。私たちって、きっとおかしな人種に見えているんでありましょうねぇ。★写真はその、地割れです。こういうのが、フェアウェイの至る所にある・・。証拠写真にと、わざわざ撮ってきました。プレイ中にあわてて撮ったので、毎度のごとく下手な構図です。

2009.07.21

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中高年だからと言わせないために。

　北海道大雪山系のトムラウシ山で,１０人もの死者を出した遭難事故は、悲しいニュースでありました。亡くなった方のご冥福を祈らずにはおれません。遭難したほぼ全員が、６０代を中心とするいわゆる「中高年」だったということで、また、最近の山での遭難の８割が中高年だという現実も改めて注目され、世間では「いい年して、無謀な山登りなんかするな」とか、「年寄りは、おとなしくハイキングでもしていろ」とか、「年寄りは、周囲の意見を聞かないからいけない」とか、若者からの「年寄りはおとなしくしていろ！」意見が噴出している印象があります。自分は年寄りだ、なんて実感していないにもかかわらず、周囲から年寄り扱いされるのは、なんとも悲しいことです。私自身、その「中高年」の初期に所属していて、当然他人事ではないんですが、自分から言うならともかく、他人から年寄り扱いされると、すっごく不愉快でありますしね。かつ、今の６０代の方々って、みな、強気で元気で、誰一人御自分が年寄りだなんて認めていないのだろうとも思いますし。でも、現実にこういう事故が起こってしまうと、もちろん様々な不幸な要因があったのだとは思うのですが、中高年故の弱さも、大きな要因としてあったのだろうと想像するしかないわけです。それは、体力だったり、脚力だったり、そういう物理的な、年をとれば避けがたいもろもろもあるわけですが、ここで頭を働かせ、キッと頑張れば身につけられる、「中高年だから」と言わせないなにかもあるのではないか。今回の事故の大きな要因の一つとして、私は「人任せ」という日本人独特の体質があったのではないか、と危惧しています。ツアーなんだから、誰かがなんとかしてくれるだろう、というような。結局、装備も甘くなったのでありましょうし、天候や状況の判断も、人任せだった・・。何を言いたいのかというと、今後「中高年は引っこんでいろ」と言わせないで生きていくためには、まずはこの、「人任せ」からきっぱり、独立しようじゃないか・・ということですなんですね。人をあてにしない。誰かがなんとかしてくれるだろう、なんて期待しない。どんな時にも一人で対応できるように、あらゆる手立てを考える。そういう心掛けこそ必要なんじゃないか・・と。まあ、もっともそうなると、ますます、頑固で気難しい老人・・扱いされることになるかも、ですけどネ。

2009.07.20

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なんとなく最近分かってきたこと。

あまりに日本の政治が混とんとしていて、いろんな人がいろんなところで、勝手なことを言ったりして。おかげで、世間知らずの私でも、随分と分かってきたことがあります。１．メディアは、「自分たちの意見」を「国民の意見」と装って報道する。２．国民は「国民の意見として装ったメディアの意見」を、ああ、そうなんだ、自分たちはそう思っているんだと信じる傾向がある。３．テレビに出てくる議員さんというのは、自分が目立ちたい議員さんで、必ずしも優秀なわけでも、国の事を本当に考えているわけでもないらしい。４．人はテレビに何度も顔をだしていると「自分は人気者だ」と勘違いする生き物らしい。５．「議員」という立場にいると、人はどうも世の中が見えなくなっていくらしい。６．「報道」という世界にどっぷり浸っていても、人はどうも、世の中がみえなくなっていくものらしい。７．人は歴史から、なんにも学ばない生き物らしい。これから選挙があって、世の中は大きく動くのでありましょう。その中で、得意になれる人、憂き目を見る人と、それぞれ必ず出てくるわけですが、最低限、「国の政治を志す」人たちには、目先の損得ではなく、５年先１０年先の政治、５年先１０年先の日本、５年先１０年先の毅然とした自分・・ということを視野に置いて、行動していただきたいと思いますね。青臭いこと言うようですが、ほんと、一庶民として危機感を覚えますもんね。で、そういう人を選びましょう、と。

2009.07.19

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アリの根性

ちっちゃなことなんですけど・・。バスルームに下る石の階段の隅に、アリの巣の入り口があります。古い建物なので、いろんなものがある。寒い時には気がつかなかったのですが、いい気候になって、夕方なんぞにふと気がつくと１センチほどのアリが、モゾモゾ出入りしている。２センチ近くもある、羽根のついたオスアリ（？）も、ゾロゾロ、出入りしている・・。そこだけなら、まだ我慢もするんですが、バスルームの床も平気で歩くし、寝室にまで我が物顔で進出してくるんです。私は、ヤモリが天井を這っているような家にも住んだことがあるし、ビルマにいた時には、雨季に入る前、アリが床一杯に広がって、どこかに民族移動していくのも目にしましたし。よって、割と虫に対して許容範囲は広いんですが、でも、イヤでしょ、２センチもあるアリが部屋の中うろうろしているの。で、その穴を塞いでもらったんです。かわいそうですが、出入りは外でやってほしい。最初は、ゴムみたいなので塞いだのだと思います。やれやれ・・と思ったのはほんの１日だけ、次の日見たら、しっかりまた、穴があいている。で、また塞いでもらったんです。今度は、もう少し強力な糊みたいなので塞いだのでした。やれやれ・・と思ったのは甘かった。３日後、しっかり再び穴があいているアリって、どうやって開けるんでしょ。蟻酸とかで、溶かすんでしょうか。で、今度は、コンクリみたいなので塞いでもらったんです。いくらなんでも、もう大丈夫だろう・・と。３日経った今日、また穴があいているんですアリって凄いアルジェリアのアリは凄い。根性がある、というか、ゼッタイ諦めないというか・・。文芸春秋「８月号」に、あの盲目のピアニスト、辻井伸行君のお母さんが、寄稿しています。生まれた子供が全盲だと分かり、一生目が見えないといわれ、絶望したときもあったのだそうです。でも、彼の音に対する感性の鋭さに気付き、彼の才能を伸ばすことに、みんなで頑張ってきた。「伸行は私に、とても大切なことを教えてくれました」と、辻井いつ子さんは書いています。「それは、どんな困難があっても、諦めず追いかけ続ければ夢は叶うということです。４歳で本格的レッスンを受け始めてから１６年、伸行はピアノを愛し、毎日のように弾き続けてきました。その継続があったからこそ、今回の優勝があるのです」と。どんなに穴を塞いでも諦めないアリも・・偉いといえば偉いんですけどね。この件ばかりは、さっさと諦めて欲しいのでありました。

2009.07.18

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７月１６日は駅弁記念日

日本の政治があまりにグチャグチャ、支離滅裂、思考停止状態みたいで、なんだか腹立たしくって、呆れかえって・・で、まったく関係ない話を。本日・７月１６日は、「駅弁記念日」なんだそうですね。１８８５年、この日開業した日本鉄道東北本線の宇都宮駅で、日本初の駅弁が発売された、その日なんだそうです。宇都宮市で旅館業を営んでいた白木屋嘉平という人が、たまたまその旅館に宿泊していた日本鉄道の重役の薦めで販売したそうで、お握り２個とたくあんを竹の皮に包んだもので、値段は５銭だったとか。ただ、この説には反論も多いらしい。いやいや、１８７７年の梅田駅が最初だとか、神戸が先だとか・・。で、平成５年、４月１０日に新たに「駅弁の日」というのが制定されたそうで。なぜこの日かというと、「４」と「十」を組み合わせると「弁」の字になるから、ですって！なんじゃいな、それ・・・でありますけど。個人的に一番おいしいと思う駅弁は、京都駅の新幹線ホームの下の隅に売っている、「柿の葉寿司」と「アナゴ寿司」でありましょうか。あれは、買っちゃうと、お腹がすいていなくても、ぺロりと食べちゃいます。ま、人さまには、どーでもいい話でありますけど。ついでに記念日と言えば、１４日はフランスのナショナルデー、４日はアメリカのナショナルデーでありました。在外では、各国、ナショナルデーに盛大なレセプションを執り行うんですが、国旗の飾りつけとか、ＢＧＭのジャズの音とかが、やたら派手だったにしては、料理は、どれもシャビーでまずかったアメリカと比較して、フランスのレセプションでは、「このアルジェのどこから仕入れるのだろう？」と不思議に思う、実に美味しいパンとチーズが山盛りになって供され、串に刺したマシュマロやフルーツを、とかしたチョコレートで食べる趣向の、デザートテントまで、用意され、食のセンス・・という意味では、フランスの圧倒的勝ちでありましたね。ま、これも人さまにはどーでもいい話でありますが・・。

2009.07.16

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貨物検査特別措置法案を、廃案だなんて！

久々に、すっごく腹立てているんですけれど。民主党が国会審議拒否に入ったために、いくつもの法案が審議されないまま、廃案となるのだそうです。北朝鮮の監視を目的とする、貨物検査特別措置法案も、衆院は無事通ったものの、参院の拒否のまま、廃案となるらしい。鳩山由紀夫代表はこの件について、「緊急性がある話では必ずしもない。政権を取った後速やかに審議し、成立を図っていくことが必要だ」と述べたそうですね。自民党の大島理森国対委員長が民主党の山岡賢次国対委員長に電話し、この法案を今国会で成立させるため、幹事長会談を求めたものの、山岡氏は「われわれは（参院で）首相問責決議を出したから、一切の審議には応じられない」と拒否したそうですね。いいんですかね、こんなことが平気でまかり通って。緊急性は、十分ありますよ。あとで通すなら、今、通すべきです。一切の審議に応じられないって・・審議するのが仕事でしょうが北朝鮮が着々と武装を固めているのは、世界の恐怖であるわけです。明日にも、ミサイルをどこかに飛ばしてくるかもしれない。なんとか無謀な行動を止めようと、世界中で頭を悩ましているわけです。そのための手段のひとつである、「貨物船を検査しましょう」を、ようやく、国連での合意も得たという中で、「政権をとるがため」のみみっちい理由で、早い話が民主党の党利党略で、廃案にしてしまうなんて・・！呆れてものも言えない。国会議員は党員である前に、国と国民の利益を考えるべき立場ではなかったか。外交を政局に利用してはいけない・・というのは、政治家の鉄則ではなかったか。ネットのコメントを見ると、「なに考えているのだ、民主党！」という意見が圧倒的なんですが、日本の世論はどうなんでしょ。麻生さんも、もっと語気強く抗議するべきだったと思うんですが、メディアは、どう報道しているのでありましょう。こういうとき、外国にいるともどかしいです。とにかく。間違ってますよ、こういうことが平気で通るだなんて。日本の世論は、もっと怒って、声を上げるべきじゃあないのかなぁ。

2009.07.15

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美味しいご当地もんに行き着く法

柏井壽さんという方がいます。本業は歯医者さんなんですが、旅好き、温泉好き、美味しいもの好き。思い立つと、一人で日本のどこにでも、ふらり行ってしまうらしいです。わずか５００円のご当地ものを食べたいと、何万円もの交通費を掛けても行ってしまうらしい。そういう積み重ねがあるものだからいい旅館、いいお店を見る目は確かで、彼の著書「極みの日本旅館」は、温泉行きを計画する時の、私のバイブルみたいになってます。彼が「いい」と紹介する旅館に、間違いはない。その柏井氏が「食い道楽ひとり旅」という著書に、ご当地ものの「当たり！」のお店の探し方・・というのを書いています。例えばどこそこのラーメンを食べたいと、その土地まで、はるばる行くとしますでしょ。着いたはいいけど、土地勘のない所で、かつ、どこそこラーメンといっぱいある中で、さて、どこを選んだらいいのか・・途方に暮れるわけです。彼の場合まずは、その土地のＨＰとか、パンフレットでじっくり研究しておくのだそうです。ラーメンの面構えとか、店構えとか。店構えが、いかにも地元に愛されていそう・・というのが、選ぶポイントだそうです。で、便乗組、鞍替え組というのか、うまく流れに乗ろうとする後発店は避けるのだそうです。これは、例えば京都で「京料理」を謳うような、やたら、どこそこラーメンと地元名を強調していることで分かるのだそうです。例えば喜多方で「喜多方ラーメン」を強調するとか、長崎で「長崎ちゃんぽん」と大きく書いてあるとか。まず、そういう店を避ける。ついでにマスメディアで紹介されたことを、いかにも自慢げに強調する店も避けた方が無難だとか。そして、観光客の長い列が出来ているところも避ける。清潔できっぱりした店構えで、地元の人が多い店を選ぶ。なあるほど。私も毎回迷うんですね。せっかくはるばる来たのだから、と、長い列の出来ている有名店に自分も並ぶか、そういうところは避けて、勘に任せるか。で、よく思い出してみると、長いこと並んで待って、すごく良かったってこと、あんまりないですしね。鋭い嗅覚を磨きましょ。

2009.07.14

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とうとう、いよいよ総選挙ですか。

解散総選挙か？・・とここ数年、毎日のように騒がれていましたけれど、ようやく現実のこととなりそうですね。外国で暮らしているからこそ、見えることってあります。日本にいると、誰かの端切れのコメントが、一日何回も何回もこれでもか、と報道され、私たちは、なんとなく「どうもそれって大事らしい」みたいな印象を持ってしまいがちです。海外の、世界中のニュースが平等に報道される中にいると、そういう日本のもろもろが、なんだか「不思議の国のアリスのトランプたちのドタバタ」のように見えてくる。世の中ではもっと重大なことが起こっているのに、日本じゃなにを、そう、ちっぽけなことで大騒ぎしているんだろ・・って。Ｇ８の報道で、麻生さんの影は薄かったですけれど、そりゃあ、毎回新顔総理が出てきて、またすぐ消えるわけですから、世界の期待が、集まるわけがない。そういうことを、日本人の私たちは（メディアもですけど）ようく感じ取って、「麻生さんの力がないから」というような、安易な責任転嫁はしないことです。まあとにかく、総選挙です。せめて私たちは、雰囲気に流されない選択をしたいですよね。オバマさんがあの若さでアメリカ中の支持を得たのは、彼に出世欲、名声欲、金銭欲、驕りみたいなものを感じられなかったからなんだろうと思います。緒方貞子さんが世界中から評価されているのは、女史の中にあるのが「難民をなんとか助けたい」とその強い意志だけで、出世欲、名声欲、金銭欲、驕りが、欠けらもなかったからだと思います。もちろん共通して、どちらもまずは、決断力と人をリードしていく能力がある、というのがあるのですが。そういう人を私たちは見抜きましょうよねテレビによく出てくるから・・ではなく。顔を知っている・・からでもなく。美味しいことをいうからでもなく。心から、日本のために尽くしたいと思っている人。いるのかな・・そういう人。

2009.07.13

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ベストツーリスト１位といっても・・。

世界で最も好ましい観光客は・・というエクスペディアの調査で、日本が２年連続の１位に輝いたそうですね。これは、オンライン旅行会社・エクスペディアが、欧州および北米・南米のホテルマネージャーを対象に、各国の観光客の評判を調査した「ベストツーリスト2008」で、昨年はヨーロッパのホテルを対象に同様の調査を実施、今回より、アメリカ大陸とアフリカ大陸の一部を追加、約3万2000人のホテルマネージャーに質問状を送り、約12.5％にあたる4004人から回答を得たものだそうです。　調査項目は：・行儀の良いかどうか・礼儀正しいかどうか・滞在地の言語を話そうとするかどうか・地元の料理に興味を持つかどうか・気前よくお金を使うかどうか・気前よくチップをくれるかどうか・部屋を綺麗に使うかどうか・ホテルで騒がしいかどうか・旅行者のファッションがいいかどうか・苦情が多いか少ないかの１０項目を設定し、それぞれに、「最良」最低」を選ぶ方式での調査だそうです。　このうち、日本人は、行儀の良い旅行者、礼儀正しい旅行者、ホテルで静かな旅行者、苦情が少ない旅行者の4項目で、トップに選ばれ、また、部屋を綺麗に使う旅行者で2位、気前よくお金を使う旅行者で4位など上位にランクインし、総合得点によるベスト・ツーリストでは、2位のイギリス・ドイツを大きく離して、堂々の1位となったようです。ちなみに最下位は中国だったそうですが。まあ、なんでも評価されるというのは、好ましいことなんでしょうが、これ、要するに、日本人って、おとなしくて扱いやすくて金離れだけはいい・・というそういうことなんですよね。早い話が、言葉が不自由なんで、いいたいことも言えない、ということでもあり、なんとなく、軽く見られているかも・・という印象はありますよねぇ。本当の意味でのベストツーリストって、・旅行もホテル滞在も楽しむ。・地元の良さを理解する。・従業員と和やかないい関係を保てる。・まずい点は、きちんと指摘できる。・・ということではないですかねぇ。チップを多く払う客がいい客と評価するホテルって、根性からして二流だろう、と思いますし。ま、そういうことで、私は、私なりの、ちゃんと言うべきところは言っていく客になろうと。そう、改めて決意したんですけどね。

2009.07.12

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イタリア・サミット後の記者会見

地震被災地ラクイアで開催したイタリア・サミットも終了、麻生総理の記者会見を、ＮＨＫが生中継で流していました。麻生さんの報告も、なんだか事務方の事務報告みたいで、もう少し、個性とかご自身のご意見とか、そういうものも入れ込んで、麻生太郎らしい生き生きとした会見・・とそういうものであって欲しかったなぁ・・とは思いましたね。しかし、それよりも。数人の記者が質問に立ったのですが、日本のメディアの記者の質問って、サミットのことには、ほとんど触れず、もう、解散はするのか、いつ頃なのか・・のそればっかし。はるばるイタリアまで出かけて行って、質問って、それかよ　という感じ。彼らの頭の中は、解散総選挙がいつになるか、のそれしかないのかしらん。他にいくらでも、聞くべきことはあるだろうと思いますけど。なんか、情けなかったですね。ウィットの欠けらもなかったし。そういう現場に付いていく記者って、優秀な鋭い記者ばかりなんだろうと、想像していましたが、ダメだよ、これじゃあ・・。時事通信がＹａｈｏｏに配信した記事が、「麻生さんが今度はカナダの首相の名前を間違えた・・」とそういう話題ばかりで、いったい時事の記者はイタリアまで行って、なに見てきているんだ・・というコメントが押し寄せていましたけれど・・。ほんと、もっと書くべき大事なことはあるよねぇ。日本のレベルが低いのか、メディアの世界は選挙のことで頭がいっぱいで、先が見えなくなっているか。なんとも・・でありますよ。

2009.07.11

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ノーコメントという、説得力

Euronewsというチャンネルがあります。仏語の放送で、いつも世界中のニュースを放送しています。そこに、時々「No Comment」というコーナーがある。今でいえば、アクイラのサミットで、各国首脳陣が地震で崩壊した地域を視察する様子を流したり、マイケルジャクソンの葬儀のセレモニーで、花をささげる人、涙を流す人、黙って通り過ぎる人などの様子を流したり、あるいは、ウィグルでの暴動シーン、崩壊した建物、茫然とする人々の顔、子供達・・などを流したり。わずか数分なんですが、まったく音を入れないんです。ＢＧＭもないし、解説もない。でも、そこから伝わるものって、案外大きいんですね。余計な解説がない分、ちょっとした顔の表情などからいろんなことが読み取れたりする。もちろん、どの映像を選ぶかで作為は入れられるわけですけれど、より真実に近いものが、伝わるのかもしれない、と毎度思いますね。アナウンサーがキャスターと名乗るようになったのは、２０年ぐらい前だったと思います。私、ちょうどその頃、雑誌の記事を書いたりしてまして、昨日までニュースをただ読んでいた方々が、急にキャスターという肩書になり、「キャスターとしての心得」みたいなのを語るのを、なんだか、滑稽な印象で、インタビューなどしましたっけ。ただ、あの頃にはまだ、「自分の一言が大きく社会に影響する」という厳しい緊張感があったように思いますね。だから、ゆめゆめ、いい加減なコメントを口にしてはいけないのだ・・というような。それから２０年余。いまやテレビの世界は、無責任に言いたい放題。いや、すべてが思いつきというわけでもないでしょうし、練って練ってのコメントもあったりするのかもしれないけれど、ご当人のイメージアップのためだったり、世論を動かそうという作為だったり、テレビ局のご都合だったり、スポンサーの意図だったり・・というのが多すぎるのではないですかね。ニュースが饒舌になった分、真実の報道から離れてしまっているのではないか。どうなんでしょうね、日本のテレビこそ、そういう無言の映像を取り入れてみては・・。No Commentという映像を見ながら、そんな思いがしています。

2009.07.10

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家庭を作るって、こんなもんでしたっけ？

時々チェックしているサイト、ヨミウリOnlineの発言小町。今回、２７歳・男性からの相談が気になりました。彼、一流会社勤務で、でも、お給料は少ないのだそうです。身長は１８０センチあり、顔は普通、気楽な次男だとか。で、悩みというのが、『３人の女性から求婚されて迷ってます・・』というの。１人目・Ａさんは、学生時代から付き合っている元カノ。彼の転勤と同時に遠距離になり、そのタイミングで付き合いを解消したものの、いまでも、連絡は取り合っているのだとか。２人目・Ｂさんは今のカノジョで、美人だけれどきつくて、で、実家が貧しいんだそうです。即ち「将来、彼女の親の面倒を押しつけられる危険が高い」。３人目は、つい最近、断れなくてお見合いした相手で、資産家の娘だそうです。先方に気に入られてしまって、話を進めたいといわれているんですって。婿養子にという話だけれど、相手は性格のいい、物静かな女性だとか。お見合いした話をしたら、今の彼女が怒って（当然だけれど）だったら、私と結婚してよ・・と言いだしたのだそうです。そのことを元カノに話したら、自分も結婚の意思がある・・というのだそうです。で、ふがいないのは百も承知だけれど、僕は誰を選んだらいいのでしょう？とそのサイトに寄せているんですね。ただ一言、バカヤロ～・・ですけど。もうひとつ気になった話がありました。「妹の娘を引き取らなくてはいけないのでしょうか」というの。相談者の妹は、できちゃった結婚で、若くして結婚し、半年で離婚して、今は２歳のその娘と母親と実家で暮らしているのだそうです。最近になって、再婚相手が見つかって、今度もまた、「出来ちゃった結婚」なんだそうですが、相手側が「うちは跡取りが欲しいのであって、血のつながらない子供は引き取らない」と主張しているのだそうです。夫となる相手も、おそらく、舅姑となる人たちも。でも、妹さんは２歳の娘を置いて再婚するつもりで、妹と母親から「お姉ちゃん、あんた、引き取ってあげてよ」と言われているのだそうです。私はどうしたらいいのでしょう・・という相談なんですが。ほんと、再度、バカヤロ～！なにやってんだ！　ですよね。世の中、もう、どうしちゃったんでしょ。メチャクチャじゃないですか。家庭を作るって、本来夢のある、心豊かなものだったのではなかったか。変な事件がやたら増えているし、政治もお粗末な限りですけれど、国を形作る土台である、ごくフツーの家庭が、なんだか、よく、分からなくなっている。まったく・・怒りを通り越して、なにがなんだか、分からん　でありますよね。

2009.07.09

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レンタルお姉さん

引きこもりなどの社会復帰を支援するＮＰＯ法人「ニュースタート事務局」が、訪問スタッフの名称「レンタルお姉さん」をポルノ映画のタイトルに流用されたのが不正競争防止法違反などにあたるとして、配給元に映画配給の差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てたそうです。「ニュースタート」は、ひきこもりの子供達の社会復帰を、ずっと以前から、真摯に続けているＮＰＯなんです。活動の一環として、家に直接訪問して、実際の姉や兄のようにひきこもりの子供と接し、社会復帰をサポートする「レンタルお姉さん」というシステムを、何年も前からやっています。私も、いい方法だなぁ、と思っていたし、「レンタルお姉さん」の活動はテレビでドラマ化もされたんだったと記憶しています。そんなまじめで貴重な活動の「レンタルお姉さん」をポルノ映画のタイトルにするなんて、とんでもない話でありますが、（「レンタルお姉さん　欲望家政婦」というのだったらしい。）確かに、自分がポルノ映画製作側であったとしたら、格好のタイトル、見～つけたと思うでありましょうねぇ。むしろ、今まで、利用しなかったのが不思議なくらいで。・・と面白がってはいけません。ニュースタート事務局の事務局長・二神氏とは、私、ずっと以前から懇意にさせていただいています。以前、イタリアの田舎にホームステイして、農作業などを手伝い、イタリアの人々と接しながら、ひきこもりから抜け出す、という試みもやっていまして、そのご縁でお近づきになったんですが。イタリアの田舎で数週間過ごすと、みんな生き生きと前向きになるのだそうです。ところが、日本に戻ってくると、またもとのもくあみ・・。「なかなか、難しい」と二神氏、嘆いておりましたっけ。今回、「映画のようにレンタルお姉さんが家庭訪問でみだらな行為をするという印象を持たれてしまう恐れがある。どのくらい映画が上映され、利益が出たかなどを把握した上で、損害賠償請求訴訟を起こす予定」と原告側は話しているそうですが、こういう地道にまじめに、社会に貢献している方々の足を引っ張るようなポルノ映画は、法を乗り越えてでも、ぶっ潰してもらいたいと思いますね。ニュースタート、がんばれ～です。

2009.07.08

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エイジングコンプレックスの克服法

ＮＨＫ番組『新トーキョー人の選択』で、エイジングコンプレックスをテーマに取り上げていました。しわとかたるみ、薄毛、加齢臭などの老化への不安や悩み。今、こうした加齢に伴う悩みを抱える人が増えているのだそうです。「なぜ、現代人はこれほどまで、老化に対してコンプレックスを抱くのか。」と高々と歌い上げていましたけれど、要するに人は、他人の老化は当然と思えても、自分の老化は、認めたくない生き物なんですよね。認めたくはないけれど、確実にジワジワと老化は押し寄せてくる。一方で、若い連中はおよそ他人事として、「おれたちは若いもんねぇ～」と若さを謳歌している。そりゃあ、ウジウジとコンプレックスも持ちますよ。でも、どうあがいたところで、誰でも年はとるもので。年を重ねていいこと、ってなんだろう、と考えてみました。田辺聖子さんの小説「姥うかれ」にこういう行があります。「年とっての有難さは、人と会って、怖いもんがないことである。何たって、トシを加えるというのは人間の利点で、たいていの人の内かぶとが見透かされるところがある。・・」おうおう、まことにそうであるなぁ、と思いましたね。寝たきりになるとか、将来年金がなくなるとか、そういう人生の怖さは、あるものの、確かに「人と会って怖いことはない」。大統領だろうが、経済界の大物だろうが、平気でふつうに会えるような気がしますもん。平気で会えて、相手の心根を、しっかり見透かせるような気がしてますもん。・・ととりあえずまずは１個、みっけということですかね。まあ、もっとも、それを利点と思うのは当人だけで、周囲は「図々しいバーサン」「ふてぶてしいオバサン」と思うだけなんでしょうけどネ。他になにがあるだろうか？考えてみようっと。

2009.07.07

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アルジェのゴルフ場は変わるのか？

アルジェリア唯一のゴルフ場は、しかし、ほとんど荒れ地なんだ・・という話を以前しました。冬の時期、ちょっと雨が降るとどこもかしこもドロドロで、フェアウェイを歩くのさえ、難儀であったものです。いい季節になり、見事な青空が広がる日々が続いています。なだらかな丘に作られたゴルフ場を見渡すと、あらゆる緑色を集めました、というような、木々がそろそろと風になびいています。異国情緒たっぷりのアルジェの町並みもその向こうに広がり、ああ、美しい・・と思うのです。しかし。下を見ると・・やっぱり荒れ地なんです。日照りでカラカラになった田んぼの跡・・と言いましょうか、カサカサと音のする枯れ草の間を、地割れの模様が広がっています。フェアウェイに飛んで行ったボールは、ピョンピョンと大きく跳ねて、それはそれで、距離が稼げてありがたいんですが、突如、視界から消えたりする。地割れの穴の中に、ズボッとはまってしまうんですね。やや深くはまってしまうと、もう金輪際取り出せない。ボールはあきらめるにしても、自分の足まではまって、金輪際、抜けなくならないように、歩くのも要注意なんです。このゴルフ場で、ナショナルチームの訓練生が、アメリカからコーチを招いて、練習を始めています。我がキャディのイブライム君も有力訓練生でして、いつになく、すっきりしたウェア着込んで、颯爽と練習に励んでいます。９月にモロッコで試合があるんだそうです。で、この中の何人かが、国の代表として出るのだそうです。これまで、バンカーは、雑草の生えたくぼ地だったのですが、１か所だけ、今回、ちゃんとした砂が入りました。彼ら訓練生の練習のため・・らしいです。砂からの出し方、未経験ですものね。ただ、グリーンの整備まではいかないようで、イブライム君、モナコに遠征出来るとすると、「１０年ぶりに芝のグリーンで、パターを使うことになる」のだそうです。大丈夫だろうか、ナショナルチーム！ま、そういうこともあり、政府もゴルフ場整備に前向きになっていて、つい先日も大臣が視察に見えたのだとか。「これから、よくなります」と人は言いますが・・さあて、いつになることやら。粛々と期待しましょう・・でありますかね。

2009.07.06

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砂漠の魅力って・・。

８０年代、作家の曽野綾子さんがアルジェで一時、執筆されたらしい・・という話を聞いて、どの本なのだろうか、と探していたんです。それが「砂漠・この神の土地」というタイトルで、１９８５年、朝日新聞社から刊行された・・というところまで分かったものの、日本に帰国中にあちこち探したのですが、肝心な本が手に入らない。しかたなく、手ぶらでアルジェに戻ったのですが、同じように探していた人がいて、今回とうとう、読む機会を得たのでしたアマゾンで、探したのだそうです。朝日文庫から８８年にでた本で、もう、大分茶色く変色しておりました。曽野綾子さんは、考古学者の吉村作治氏などと６人で、日産のジープ２台を使って、パリからマルセイユ、海を渡って、アルジェからサハラ砂漠を通り、マリも縦断し、象牙海岸のアビジャンまでの旅をするんですね。この本は、その２ヶ月ほどの旅を綴った話なんですが、実に面白いんです。危険を避けるために、どのような準備をしたか、トイレをどうしたか、食事はどうしたか、砂漠はどうだったか、サバンナはどうだったか・・。アルジェリアの方と話していると、たびたび、砂漠の美しさ・・の話題になります。「本当に美しいから、ぜひ見てみなさい」と。そうかもしれないけれど、まともなホテルはなさそうだし、野営をしたり、寝袋で寝たりだなんて・・・私は遠慮しておきますわ、と頭から思っていたんですが。曽野綾子さんの文章がまた、素晴らしいんですね。「砂丘は、陽を受けたところは、金、時には柔らかいピンクになり、影になった部分は、銀、またはグレイに沈む。明暗という言葉さえこの砂丘のためにはまだ、明瞭さも強さも足りないと思うくらいだ。そして明晰という表現は、砂丘の稜線を表すために存在する言葉のように思われる。いかなる意思表示の明確な人でも、この砂丘の稜線ほどはっきりした態度を示すことはできない」明晰という言葉は、砂丘の稜線を表すために存在する・・なんて表現、どうやったら、出てくるのだろう・・とひれ伏し、です。「すべてを終えた今、私にはたたった一つの思いしかない。それは、一度あの厳しい砂漠の静寂に包まれ、半円の天空に散らばった星座が、ただ、自分のためだけに、壮麗な天蓋を自分の頭上にかかげてくれている。と感じたものは、もう、二度とまともな感覚には戻れないということだ」ふむ・・。ということで、さすがの私も「一度砂漠を見てみようか」という気持ちに傾きつつあります。チャンスがあるかどうかはともかく、国の９割が砂漠・・というアルジェリアにいることですし。それにしても、思いますね。わずか２０年前に出された本が、日本ではもう、ほとんど手に入れられなくなっている。どうでもいい本が次々出ているのにね。（あんたの本も・・と言われそうだけれど）大問題でありますよね。★写真は、つい最近、アルジェ帰任前に砂漠を旅しました・・と、若い商社マンご夫妻が送ってくださったものです。砂漠の魅力が分かるような写真なので、・・ご紹介です。

2009.07.05

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ベルルスコーニとイタリア人気質

久しぶりに、ダリオからメールが届いたので、聞いてみたんです。「ところで、ベルルスコーニ首相のスキャンダルについて、どう思っているの？日本でも話題になっているのだけれど」と。メールのやりとりは、イタリア語と仏語と英語のゴチャゴチャ。以前は、イタリア語で頑張って書いたんですが、目下、仏語の習得の方が重大課題で、なるたけ混乱したくないし、私が書くイタリア語の文章を、居丈高に直してくるので、なんとも不利な感じだし・・ということで、今はゴッチャゴチャ。それでも仏語は彼の方が大分、確かですね。英語は、私の方が、正しい文章を書けるのですけれど。イタリア・南部出身ダリオは、優秀な外科医です。ローマで会った時には、まだ、駆け出しの医者で、貧乏でしたが、とんとんと出世して、今は、なかなかに優雅です。２年前、同僚で医者のベネデッタと結婚して、新婚旅行に日本を選び、はるばる訪ねてくれました。このことは、ブログでも書きましたが。昨年、長男のニコラが誕生。「父に凄く似て、素晴らしく美しい子なんだ」ともう、デレデレです。で、彼の返事はあっさりしたものでした。「彼のプライベートには、ゼンゼン興味はないね、ちゃんと仕事をやってくれればいい」そしてついでに「チヅコ、マスコミのいうことなんか、信じちゃだめだよ」って。以前、ロレッタにも同じことを聞いたことがありました。ロレッタというのは、典型的なローマの女で、年と共に、ますます、逞しき主婦になっていってます。実はその時も「そういうことは興味ないし。ちゃんと仕事さえやってくれればいい」という返事で、なんとも拍子抜けの印象でした。ローマにいた頃、町のその辺の庶民のオジサンでも、確たる自分の意見を持ち、堂々と論じるのに感心したものでした。テレビの情報や、新聞情報を面白がっても、踊らされたりはしない。「みんながこういうから」「テレビで言っているから」じゃあないんですね。軸足がしっかりしている・・。ベルルスコーニ氏のスキャンダルを報じる日本のテレビで、「それでも彼は失脚しないんですね」という話になり、「まあ、イタリア人は、カンターレ、アモーレ、マンジャーレ、すなわち、食べて、歌って、愛しての国ですから寛大なんでしょう」と、およそステレオタイプの解説をよく、していますが、そういうことじゃあ、ないんですね。時間にはルーズだし、なにごとにもいい加減な彼らなんですが、恐れ入りました・・という面もたくさんある。私がイタリア好きなのも、そういうところなんですが。

2009.07.03

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まずはよかった、入閣なしで。

やれやれ、まずはよかった・・と思った日本人は、多かったのじゃないですかね。東国原知事が、今回の閣僚人事で入閣ならなくって・・。今はなんでもありなのか、と思うのですけど、どうやら、政府関係者が彼を入閣させようと動いたことは確かなようで、かつ、チラとみたＴＶの映像で、東国原知事が、「入閣する、というのは、総理候補として扱われるということですから」と発言していましたから、彼は、「自分の主張がちゃんと通って、それだけ国民からも政府からも望まれて国政に転じるんだ」という形を作ろうとしたのでしょうが。なにが、よかったって、まだ、自民党にも、理性が残っていた、ということと、私たち庶民が、馬鹿にされなかった、ってことですかね。東国原知事を入閣させれば、国民は大いに沸いて歓迎して、政府の支持率が上がるはず・・なあんて思われていたとすれば、腹立たしいこと、この上ないですもんね。東国原氏に、恨みもなにもないですけれど、あれだけ、生まれ故郷をなんとかしたい・・と公言しておきながら、「宮崎をよくするためには国政に参加しないといけない」というずるい論理展開で、ご自分の「国会議員になりたい」という欲を、「宮崎のため、地方のため」みたいな大義名分にすり替えて、それを無理やり世の中に、認めさせようとするところ・・すっごく、私は気に入らない。これまで国民は、彼を好意的にみてましたけれど、これからはどうなんでしょう。「いやなところをみえてしまった」と、そんな印象じゃないのかなぁ。人間って、自分の立場に得意になっちゃ、いけないんですよ。外務大臣をやっていた頃の田中真紀子さんが、そんな得意が全面に出た顔してました。「ああ、いやだなぁ、これじゃあ、まずいよ」と思っていたら、やっぱり、あちこちボロが出て失脚してしまった。少し前から、かの東国原知事も、そんな顔になってます。せっかくいいもの持ってらっしゃるのだから、もう一度初心に返って、じっくり仕事を積み重ねればいいのにね。まあ、とにかく、とりあえず国を預けている自民党が、そう、見事に愚かな選択をしなくて、よかったよかった・・ですかね。もっとも、国政の混沌は、まだまだ続く・・らしいですけど。

2009.07.02

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郷に入れば郷に従え、でありますが。

昨晩は、アルジェリア・経済界人ご自宅へのご招待でした。今の季節、気候はいい、凄く暑くはない、夜は長い・・というので、庭を使ってのパーティーというのが、集中的に開催されるらしいのです。もう毎晩のようにお招きにあずかり、うーん、光栄というか・・た～いへん。日本から経営学の教授がいらして、その講演があったのですが、その先生が主賓のパーティに、我が家もご相伴、という会だったのです。先方が９時からスタート、というのを、日本人関係者は、「それでは遅すぎる、日本人は６時からはじめるんだ」とか言ったそうで、よって、スタートは７時ということになっていました。７時少し過ぎに郊外のプールもある豪邸に到着しましたら、日本人客しか来ていない。それから少しずつ少しずつ、客が集まって、その間、みんなで庭でおしゃべりです。風は心地よいし、いいんですけどね、見知らぬ方々と、よく分かんない仏語や英語でお話しするのは、なかなかに、疲れるものなんですよね。座るところもあまりないので、もう、立ったまま。いい加減お腹もすいて、つい「食事、まだですかね」なんて口にしたのが、すでに９時になろうとする頃。ようやくやっと、食事が始まったのは、９時も大分過ぎておりました。７時にわざわざ集まる意味は、ほとんど無かった・・というわけでして。食事のメインはメシュウイという羊の丸焼き。それが、庭に出されたテーブルの真ん中にドーンと出されるのです。これ、こちらではお客様への最大のもてなしなんだそうですが、アルジェリア人も大好物で、よってテーブルの周りは大人だかり。で、みなさん、経済界のお偉いさんも官僚の方々も、背広着たまま、そのアツアツのお肉を、手でむしり取って食べるんですね。この辺が美味しいんだ、とか言って、グジュと取って口に入れる。テーブルの周りに群がったまま。いくらフィンガーボールが出されていたって、私ゃ、いやだ、と思いましてね。フォーク使ってグチグチとって、一人、椅子のところまで戻ってナイフとフォークで食べていましたら、妙なひと・・みたいに見られてしまいましたよ。結局そのメシュウイと、サラダ、ピーマンを煮込んだパテみたいなもの、パン、レーズンの入った甘いクスクス・・が全メニューだったのですが。食後、デザートの甘いお菓子をいただきながら、「とっても美味しかったけれど、どうも、手でお肉を食べるのは難しくって」と言い訳しました。そうしたら「それは、残念、手で食べるものなのに」と言われてしまいましたけど。でも、思いましたね。私たちだって、お寿司は手で摘んで食べるもの・・と信じてますものね。お箸使ってもいいけれど、ゼッタイ手でつまんだ方が美味しい、と。そう考えると、ギトギトのお肉ですけれど、手でむしり取るものと決まっているのも理解できるんですね。郷に入れば郷に従え・・で、手で食べりゃあいいのでしょうが、まだまだ、そこまでいくには時間かかるかも・・でありますかねぇ。

2009.07.01

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