七福神って、結構、あっちこっちにあるんですね。
東京都内でも、何ヵ所にもあるようで。
七福神を巡ると、「七難即滅・七福即生」ということで、
『幸福を招く信仰』なのだそうですよ。
お正月のお餅の腹ごなし・・というので、
その中のひとつ、「新宿山の手・七福神」を歩いてみました。
ここ、倉本聡ドラマ「拝啓、父上様」でも、大事なシーンとしてあって、
へぇ・・こんなのが、あるんだぁ・・と思っていたところなんです。
もっとも、この新宿山の手七福神は、昭和の初期から始まって、
さほどの歴史があるわけでもないらしいのですけれど、ネ。
→まずは、新宿御苑そばの「太宗寺・布袋尊」。
ここまでは、バスで行きました。
新宿2丁目という地にありながら、寂れた風情の一画にあります。
ここは本来、閻魔大王が祀られているんですよね。
閻魔様と、布袋さんがご一緒してる・・。
ここからスタートです。
→伊勢丹の前を通り、新宿区役所の前を通り、歌舞伎町の
ラブホテルなんぞが並ぶ猥雑な界隈を通り、「稲荷鬼王神社・恵比寿神」へ。
お正月だというのに、「ホテルに入りたいのだけれど、もう一つ、
きっかけがつかめない」風のカップルがウロウロしてました。
そんな中を歩いて、鬼王神社へ。
ここ、名前が名前だけに、厄除けのご利益が絶大・・なんだそうです。
本尊のそばに、小さな恵比寿様の祠。
→職安通りを東に歩いて、「永福寺・福禄寿」へ。
新興墓地分譲地・・のようなところに、新築の福禄寿の祠。
中を覗いても、「福禄寿さんなのかなぁ・・」という印象なんですが。
空気は田舎の親戚の家に来た・・というところ。
→その先を少し進むと道が分かれるその角に、「厳嶋神社・弁財天」。
道の角にありますから、すぐ分かります。
これまた、新築の祠で、風情がない・・かな。
でも、お参りするのに、列が出来ていました。
→そこから、細い道を入っていくと「法善寺・寿老人」
ご本尊とは別の民家の玄関先に、その寿老人が祀られているんです。
十数センチの寿老人さま。
→一旦、戻って、抜弁天通りから大久保通りを進むと「経王寺・大黒天」
ここは、むしろ、水子のご供養がメインのお寺なんですよね。
そのすぐ横に、これまた民家の玄関先・・という形で、
大黒天さん祀られている。
小槌を3回振る間にお願い事をするんですって。
→で、大久保通りを、ずっと行って神楽坂に入って、
最終地「善国寺・毘沙門天」に到着。
さすがに、神楽坂、大勢の人で賑わっています。
ここの毘沙門さん、普段は見られないのですが、
お正月は拝顔できる。またとないチャンスなんだそうです。
で、ここまで歩いて9563歩。時間にして1時間半。
これだけ歩いても1万歩いかないのですから、
ウォーキングもなかなか「一日にしてならず」です。
ま、でも、お正月の静かな新宿を清々しい気分で歩いて、
初詣も運動も出来て、かつ、幸運までいただいちゃう・・
一挙3得、4得でありますよね。
あなたも、いかがですかな?
★写真は神楽坂の「毘沙門天」。写真では分かりませんが、
参拝のための列は、道を挟んで、さらに道路の向こうまで続きます。