50代のここ数ヶ月、職探し中、という男性。
昔は、大手銀行に勤めていたのだそうです。
ものを書くことが好きで、書いたエッセイで権威ある賞まで取った。
それで、物書きとして独立しようとしたのだそうです。
仕事を辞め、アルバイトしながら書き続けていたけれど、
結局、芽は出ぬまま。
いつの間にか、中高年といわれるようになって、
気が付くと、不況の中、
仕事もなかなか、得られなくなっていたのだそうです。
年老いた母親を安心させるためにも、
一日も早く、定職に就きたい・・と。
その彼の一言。
「大切なのは、自分が思っているほど、
社会は自分を評価しちゃあくれない、
ということを、覚ることです」と。
うーむ、深い。
そうなんですよね、
分かっているようで、実は分かっていない。
かつ、それを恨むのではいけない。
淡々、粛々と受け止めなくちゃいけない。多分。
なかなか、その境地にはいけません。