神谷ちづ子・ついつい・一言
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ものいわぬは はらふくるることなりて。 言いたいこと、いっちゃいましょ。
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アルジェの「日本映画・上映会」の2日目は、 (といっても、これが最終日なんですが)、 高橋洋氏・脚本の「リング」でありました。 観客のアルジェリア人は、すでにDVDで、見た人が多いようで、 ちょっと、そこは、驚きでしたね。 アルジェリアでは、海賊版のDVDがものすごく出回っていて、 むしろ、オリジナル版を買うことの方が難しいくらいで、 1枚100円ぐらいで、世界中の映画を鑑賞出来るのです。 ま、でも、「海賊版ですでに見たからこそ」 より、期待が高まっているようではありました。 映画も面白かったのですが (また仏語版なので、肝心の所が分からないのですが・・)、 個人的により興味深かったのは、そのあとの、 高橋氏の質疑応答でありましたね。 脚本を書くにあたって、どういう映像が怖いのだろう・・ と散々、研究されたのだそうです。 大勢の霊能力者の話も聞き、体験も聞き、 また、ご自身の「怖い体験」も、ここぞと活かしたのだとか。 呪いのビデオの映像の、頭巾をかぶった男のシーンや、 新聞記事の文字が、踊るシーンは、ご自身の体験からなんですって。 高橋氏って、子供の頃から、様々な、「怖い体験」もしているようなんですわ。 あの有名な、貞子がテレビから、長い髪振り乱してはい出てくるシーン。 あれも、原作にはない、氏のアイディアによるものなんだそうです。 正直、あのシーンは、なんとも荒唐無稽な気がして、 私は、気に入らなかったのですが、 しかし、その荒唐無稽さが、 強烈なインパクトを持ち、評判にもなり、 パロディにもなり、「リング」大ヒットに繋がっている・・。 ヒットを呼ぶ芽、というのは、うーん、なんとも、 私には計り知れないものがあります。 私は、間違いなく、ヒットメーカーにはなれない・・と思いましたよ。 映画の1シーンに、真田広之演じる教授の部屋の、 黒板に書かれた数式を、助手で恋人らしい、中谷美紀が、 ちょっといたずらして書き換えるシーンがあるんですね。 それに気付いた教授が、あとで、フッと笑って、直すんですが・・。 ほとんど、ストーリーには関係ない、そのシーンに、 どんな意味があるのかという質問があったのです。 そうしたら、これは、尊敬するサム・ペキンパー作「わらの犬」 に出てくるシーンで、似たようなシーンをわざわざ入れることで、 サム・ペキンパーを大好きだ!というメッセージを 送りたかったんですって。 へぇ~・・という感じ。 映画って、制作者のいろんな思いを、こだわってこだわって、 小さなシーンにまで入れ込むから、面白いんですね。 遠く、アルジェで、いろんな発見してます。
この際、テロに対抗する手段を、探ろう。 2013.01.20
さようなら、アルジェリア 2011.09.22 コメント(10)
本日は晴天なり 2011.09.21
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