神谷ちづ子・ついつい・一言
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ものいわぬは はらふくるることなりて。 言いたいこと、いっちゃいましょ。
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昨日の続きです。 その卒業式の「卒業証書授与」の際、 来賓一同、ずらりと舞台に上げられ、百数十人の卒業生に 証書を手渡すお役を、交代で、受け持たされたんですね。 副大統領まで来賓として出席していらした中で、 何の間違いか、私まで、壇上に上げられまして、ね。 その時、興味深いことを発見しました。 A5サイズの小型の卒業証書なんですが、来賓のパラグアイ人は、 みなさん、ほい、と片手で渡すんですね。 しかも、自分の方に正面を向けたまま、相手に渡している。 私としては、それはあり得ないわけですよ。 卒業生にとっては、たった一度の卒業式なのですから、 証書を渡す時には、丁寧に正しくお渡ししたい。 だから、両手で持って、学生が目の前に来たら、 上下をひっくり返し、相手に正面を向けて、渡す・・。 これ、日本の習慣の中では、極めて当然のことじゃないですか。 そうやって、お渡ししていましたら、隣りに立っていた女性の校長先生も、 あ、いけない、いけない・・と思ったようで、 いつの間にか、私の真似っこして、渡していました、ね。 この校長先生は、日本の留学経験もある、 「日本を高く評価している」方なんです。
なにしろ「NIHON GAKKO」を夫とともに作った人ですから。 でも、その向こうの方達は、ずっと、片手で、 自分に正面を向けながら、ホイ、でしたね。 その時、私は思いましたね。 ああ、ここにも、日本の良さがあると。 私たちの文化は、こういう気がつかないような小さな所にも、 きめ細かな気づかいを発揮して、様式美にしている。 両手で持って、右手で証書の左端を持って、グルリとまわして、 左手で、空いた端を持って、相手に証書の正面を向けながら、 両手で、丁寧に渡す・・という。 お箸の持ち方もそうじゃないですか。 上から右手で持って、左手で下から押さえて、右手を下に回す・・。 そうやってお箸を持つのが美しいやり方だ・・と習ったものですが、 証書を渡す、その動作にだって、ちゃんと日本人は、 様式美を作り上げていたんですよね。 ・・と、あ、また1つ日本のいいとこ、見つけた と思ったのでありますが、ね。
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