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神谷ちづ子・ついつい・一言

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2014.01.26
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カテゴリ:パラグアイ便り

 

パラグアイに日本のお城が建っている・・ことは、

以前にもブログでご紹介いたしました。

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石垣を築き、宮大工を日本から呼び寄せ、瓦を日本で焼き、

でもあとは、わずかな現地作業員と城主である前原さんだけで、

試行錯誤しながら10年もかかって建てた・・というお城です。グッド

観光客が押し寄せても困る、ということで内部はガランとしたままですが、

日本の城の建築様式に則った、立派なお城です。

実は「どうして、そんなもの、建てたんだろう?

というのが、私の密かな疑問でした。

前原さん自身も「成金が酔狂で建てたと、普通は思うだろう」と言っています。

そりゃあ、そうだろうと思います。スマイル

四つ葉

今回、その前原弘道氏が「築城を語る」という本を出しました。

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「中央公論事業出版」の出版で、定価1400円ですが、

1冊2000円ぐらい掛かったそうです。

日本に何度も通って、ようやく出版までこぎつけたわけですが、

何故、この本を出したかと言うと、「父親の遺稿を本にしたかったから」。

そもそも前原家のお城は、弘道氏の父親である深氏が、

「なにがなんでもパラグアイに城を建てなくてはいけない」との

強い意志の下、一人でコツコツ始められていたものなんですね。

敷地内の岩山の、岩を砕き、地盤を整える・・ぐらいまでいって、

でも深氏は、81歳の時、事故で亡くなられてしまった。

亡くなられて、深氏が一人こっそり認めていた草稿が残ったのでした。

それは深氏が、お城を完成させた後に、本として世に残そうと思っていたもので、

日本で人に騙され、倒産し、裸同然で家族一同、パラグアイに移住して、

結局は大成功して財をなし、パラグアイ日本人会会長も勤め上げるのですが、

その間、日本の内外で、様々なことを見、経験するなかで、

改めて日本人として持つべき理念、

世界に対してあるべき忠実な生き方を考え、

「パラグアイに日本の城を建てなくてはいけない」との結論に至った、

その思いが、丁寧に綴られていたのです。

息子の弘道氏は父の思いを継いで、城も完成させ、

今回、とうとう遺稿も、出版してしまった・・わけでして。

本は、深氏の遺稿と、その補足として、移住以降の前原家の歴史を、

弘道氏が綴った、二部構成になっています。

特に深氏の文章は、いわゆる「読みやすい」文章ではないのですが、

読んでみて、しみじみと感動します。

こんな風に、まじめにまじめに、日本や世界のことを思い、

まじめに真摯に働き、生きて来た人達がいるんだなぁ・・という。

「私みたいに、目先の小さな利益にすぐ飛び付き、

みえないものへの感謝もなく、自分、自分と生きていちゃあ、

そりゃあ、成功はせんよなぁ・・」

という我が身への反省も、私はしましたね。

もし、手に取る機会がありましたら、ぜひ、ご一読を。スマイル







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Last updated  2014.01.26 05:29:13
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