神谷ちづ子・ついつい・一言

ひとさまの争い事は、蜜の味・・なんでありましょうが、

大塚家具の社長のポストを巡って、父と娘でもめている一件を、

もう、そこら中のメディアが、取り上げています。

今日も、社長を決める株主総会の模様を、各TVが、

中継で時々刻々、報道していましたっけ。

ほんとこれ、ほとんど「余計なお世話」でしょ。

所詮、一家具店の内輪のもめ事でありましょうに。

結局、娘の久美子氏が、かなりの多数を得て社長続投となり、

これで一件落着となったのでしょうかね。

ここまで会社を大きくした創業者である会長が、

自ら開発した「会員制システム」に固執する気持ちはよく分かりますが、

私から見れば、なんとなく家具を見たいだけなのに、入口で会員にならされ、

店員にいちいち、付いて回られたら、うっとうしいことこの上ない。

そう思う人の方が、今の時代、大半だと思うのですね。

大抵の人が「自由に気楽に見て回れるなら、大塚家具に行ってもいいのに」

って思っていたに決まっている。

結局、この騒動の中、常に冷静で沈着で論理的だった久美子氏の路線となり、

今後、大塚家具も、お洒落で入りやすいお店になるかも・・

と考えた人は多いのじゃないですかね。

となると、今回の騒動は、宣伝費としたら凄まじい額となる。

一見、内輪のゴタゴタを世間にさらしてしまって、大デメリット・・

と見えそうな今回の騒動も、実は、日本中で騒いでくれたおかげで、

大塚家具の名前を日本津々浦々まで十分に売り、

今後の上向きイメージを作り・・で、

それも宣伝費タダで大宣伝できちゃった・・という。

これを創業家ファミリーが仕掛けたとしたら、これはもう、

強かとしか言いようがないですが、

ま、おそらく、そういうことではないのでしょうけどね。