2018/01/17(水)10:22
ドヌーブさんは、そんなに間違ったことを発言したのか?
フランスの大女優・カトリーヌ・ドヌーブさんが、
ハリウッドで発したセクハラ批判運動、いわゆるMe too運動が広まる中、 「男性には女性を口説く権利がある」と発言したものの、 結局、セクハラの被害を受けた女性らに謝罪する書簡を出したそうです。
日本にいると、いまだ角界のスキャンダルばかり報道していて、 このセクハラ関係のニュースはあまり伝わってきませんが、 あのカトリーヌドヌーブがすぐにも謝罪した、というのは 彼女の発言に対する反発が凄まじかったのでしょうね。 おそらく、欧米ではセクハラ告発運動が、かなり過激になっていて、 魔女狩りみたいに、男性へのセクハラ告発が湧き出て、
「男が女性を口説く」という、太古から綿々とある男女の機微みたいなものすら、 怖くて手を出せないような現状もあるのではないか。 ドヌーブさんの発言は、極端に走ることに警鐘をならしたかっただけで、 決して、レイプや権力者の性的強要などを認めたものではないはず。でも、 案の定「性被害を受けた女性への配慮が足りない」と大反発を喰らってしまった。 今「セクハラ」とは、相手が嫌な思いをするだけで、セクハラになるのだと言います。 しかし、それって、座標軸がいくらでも動いてとても危険だったりする。 多少の犠牲があったとしても、セクハラを根絶するための課程だ、
「性被害に遭った女性の苦しみを考えろ」と
運動家の方々は言うのでしょうが、 なんだか、別のレベルの話をいっしょくたにしている、という気がします。 私は、若い頃から女性として差別されている世の中を、変えていきたいと、 青臭く信念のように考えていた立場ですが、
しかし今の時代の「その服、かわいいね」と言ったぐらいで、 セクハラだ~と断罪されてしまう世の中というのは、
ちょっと違うのではないか、とは思っています。 ドヌーブさんも、おそらく、そういうことを言いたかったのでは 「差別」という言葉も範囲がどんどん広がって、
なにやらうっかり触れられない言葉になっていますが、 セクハラしかり、パワハラしかり、
「やっちゃいけないこと」というシンプルな価値観によって、 有無を言わせず、やや暴力的なものになっている側面もあるのではないか 性犯罪はもちろん、許してはいけないし、
大物プロデューサーのセクハラを告発した女性たちの 勇気は素晴らしいです。
でも、一方でドヌーブさんの発言にも、聞く耳持っていい。 と思ったわけですが・・こういうことを言うと、また、叱られるのだろうなぁ。