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神谷ちづ子・ついつい・一言

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2018.03.10
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カテゴリ:カテゴリ未分類
 
所用あって、テイシュと関西に行っていたのですが、
帰路、京都駅で買い物して、待ち合わせのホームの待合室に入ると、
 テイシュが誰か男の人と話している。
 
誰だろう、と最初、分からなかったのですが、役所時代の同期の方で、
 20年前にNYでお会いした頃は、もっと脂ぎった押しの強い印象で、
 すっかり枯れたというのか、穏やかな雰囲気になって、ちょっと分からなかった。
 
彼の横には、精密機器みたいな車イスがあって、そこで夫人がウトウト眠っている。
確か、総領事をされていた頃に奥様が発病されて、在外生活は無理だと、役所を辞め、
 若い頃司法試験に合格していたので、改めて修習生になり、大変な思いをされて
 弁護士になられた・・ということを聞いていたのです。
あの修習生って、最後に落とされることもあるのだそうですね。
 やっぱり、年取ってからの詰め込み勉強は、辛かったらしい。
 
そうやって取った弁護士資格も、体の不自由な奥様を伴ってだと
 なかなか思うように動き回れず、少し前、弁護士を返上し、これからは
 妻と静かに暮らします・・という便りが届いたところでした。
 アメリカから取り寄せたという車イスは、リクライニングにもなる、
 なんとも頼もしいもので、「妻は一日ここにいる状態なので、
 これだと、少しは楽にいられるんです、動かす方にも
 負担が少なくできていて」というものだそうでして、
 その車イスを押して、京都旅行にご夫妻で来ていたのだということでした。


 
「妻をどこかに預けて一人で旅行しても、つまらないでしょ」と。
菓子パンを食べながら、新幹線に乗り込むための駅員の補助を
 待っている様子は、むしろ、楽しそうですらありました。
 
京都に来ても、車イスで入れる所は少ないので、ほとんど
 ホテルに居た・・と言ってましたが。
 
夫が以前聞いた話ですが、弁護士になったのも、弱い人や
 困った人を助けたい、と思ったからだそうで、でも、ある時、
 一番弱くて困っている人は妻じゃないか、と思うに至り、
 だったら弁護士稼業を返上しようと、決めたのだそうです。
  
認知症も発症されている奥様との会話はどういうものなのか、
 日々の世話は、一人でどうされているのか・・私には想像もできない
 ですが、なんとも明るく、夫妻での旅を楽しんでいる様子には、
 美しいものをみてしまった思いでした。
 
乗る新幹線が違うので、「じゃあ」と言って別れましたが、
 テイシュと、自分らだったら、どこまで出来るか、
 しみじみ考えましたね。
私だったら、さっさと施設に預けて、やれやれ、と
解放感いっぱいで旅行行っちゃいそう・・。あっかんべー
 
お子さんのいないご夫妻なので、その分、夫婦仲は
 より濃密なんでしょうが、
 こういう夫も世の中にはいるんですね。
  
我が身の生き方を、ふと反省したひと時でした。
 





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Last updated  2018.03.10 11:07:49
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Re:車イスの妻と行く旅(03/10)   花ちゃん さん
久しぶりに大変良いお話を読ませて頂きました。
お言葉を借りるのなら「私もわが身の生き方をふと反省した
ひとときでした。」これからも日々の生活の中でちづ子さんの
この体験談を時々頭に浮かべたいと思います。
人生前向きに生きたいですものね。 (2018.03.10 19:15:23)

Re[1]:車イスの妻と行く旅(03/10)   こちづ さん
花ちゃんさんへ:

そうですね、私も久しぶりに心が洗われる思いでした。そう思える私は、まだまだ、救いようがある!とも言えますけどね。
(2018.03.12 10:45:51)


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