|
カテゴリ:カテゴリ未分類
検察官の定年を引き上げる検察庁法改正で世間が荒れています。 政府が任命権を持つのはけしからん とは言わないのに、 政府が定年延長を決めるのは、けしからん と怒るのは、 どうにも不思議で、なんか、変な感じ、と私なんぞは思うわけですが。 もう一つこの件での違和感は降って湧いたようにタレントさん達が、 ハッシュタグをつけて、反対の意思表示をしていること。 検察庁なんてフツーの日常生活にそう影響を及ぼさない所の方達の、 しかも定年を延長するかどうかということが、そんなに重大関心事 このまま許すと、政権が権力を好きなように使い出す恐れがある、 ということらしいですが、コロナ禍という戦後最大とも言われる緊急事態でも、 国のトップが、国民に自粛や規制を「お願い」するしかできない国で、 あるいは国民にマスクを配れば、おちょこられるこの国で 役人の定年を2年そこら増して、どれだけの権力を得られるねん ・・って思いますけどね。 ま、この件の是非は、とりあえず棚に置くとして、 今回改めて気になったのが、今の日本の報道のあり方でありましょうか。 タレントやアイドルや有名人が番組やTwitterで、何か発言する。 するとネットのニュースは、すぐにそれをニュースにするんですね。 今や、どこのニュースサイトも、画面に出てくるのはそんなことだらけ。 仕方ないから、一般庶民も見ちゃったり反応したりする。 そうすると、一気に「世論が動いた」みたいな持っていき方をされる。 タレントさん達にとって、ぺらっとしゃべったことが話題になるのは、 注目を浴びることであり、大変喜ばしいことなんでしょう。 ただ、そこで世間の空気とずれたことを言ってしまうと、 逆に炎上したりするので、そこは気を付けて、空気に迎合した発言に終始する。 なるたけ「正義の人」と思われて、「深く考えている人」 「人々の哀しみに沿う人」と思われるような。 で、マスコミはすぐに飛ぶつく。 ネットニュースの画面を埋めるのは大変なんでしょうね。 すると、目に付くニュースは、ちょっと顔の売れたタレントさんが、 ああいった、こういった・・というものだらけになる。 タレントさん的には、名前が出るだけで大正解。 マスコミ側も、有名人が何か語った、ってだけで 多くの人が飛びつくからこれも大正解。 共存共栄状態が出来上がっているんですよね。 私達は、影響されないようにはしているけれど、 段々不安にもなる。世間はそうなんだろうか・・と。 これはしかし、とても危険な傾向だと思うんですよね。 仮に誰か、テレビやネットに力を持つ人や組織が、 「こういう世論を作って世間を動かそう」と企てたら、 案外、簡単にできてしまうことになる。 誰もが自由に発言できることはいいことですけれど、 今の時代、平気でデマも思い込みも、ちゃんとした検証抜きに 大手を振って歩き出しますから、 ほんと、我々はこれからの社会をどうとらえていくか、 ポーッとしてちゃあ、いけないよ。怖いよ、と思いますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.05.16 18:18:45
コメント(0) | コメントを書く |