2012/04/13(金)23:25
義理祖父ロジャー逝く
先週の木曜日、ジュラに住む義理祖父が他界しました。
何しろ突然のことでね、ビックリするやら、慌てるやらで。
木曜日の昼時に体調不良を訴え、呼んだ救急車に乗るのを拒み、
急遽駈け付けた近所に住む娘ふたり(義理母含む)と最愛の妻に看取られ、
自宅のベッドで、眠るように静かにその86年に渡る生涯に幕を下ろしました。
日本人の感覚でいうと、直ぐに「お通夜」→「告別式」という方程式になるのですが、
告別式は週明けの月曜日ということで、土曜日の午後にジュラに向かい、
告別式出席後、月曜日の夜、ジュネーヴに戻って来ました。
スイスでの告別式は始めての体験でした。
いやっ、教会で行われる告別式自体が始めてだったかも!?
当日は、凄い人数の参列者でこれまたビックリ。
義理祖父と祖母は、生まれた街にずーっと住み、以前レストランを経営していた為、
知り合いが多いのだと聞いて納得。
村中の人が集まったのではないかと思ったほど。(村中のジジ・ババねっ・笑)
また、娘2人に息子6人、合計8人の子供をもうけた義理祖父母。
その配偶者&子供達、更にその子供達の配偶者&子供を含めると、正に大家族。
告別式後、レストランに移動しての(家族だけの)食事会でも
挨拶して回るだけでも大仕事でした。(笑)
スイスにしては珍しい部類に入ると思われますが、たまおさんの義理祖父母は、
共に純粋なスイス人です。(スイスは、移民や外国人との結婚が多い)
よって、親戚一同も純粋なスイス人率高し。(とみたっ!)
ちなみに、親族関係者で、東洋人はわたし一人でした。はっは。
葬儀は、およそ一時間で終了。
司祭(神父)の説教や親族代表の挨拶(この辺は、日本の葬儀と大差なし)と続き、
孫一同(たまおさん世代)による送る言葉で、たまこさん、いきなりのもらい泣き。
たまおさんの従兄弟たちの中には、何人かわたしと面識のある人も居る為か?
涙を堪えながらスピーチをする姿を眺めながら、
思わず、感情移入してしまいました。(苦笑)
孫の配偶者が泣いているケースって、珍しいよねっ!?はっは。
告別式の雰囲気としては、参列者の服装が非常にカジュアルなところを除けば、
(ちなみに、たまおさんは、黒のポロシャツにジーンズで参列)
日本のそれと比較的似ているように感じました。
すすり泣きは聞こえてくるものの、声を上げて泣くような人はおらず、
感情の表現の仕方は、妙に日本人っぽいっていうかねぇ・・・。
義理祖父とは、遠距離恋愛時代を含めると、4年ほどの付き合いでしたが、
会うたびに、いつもその大きな手で包み込んでくれるような包容力があり、
その場に居るだけで安心感を与えてくれるような存在感のある人でした。
わたしのフランス語力では、込み入った話しが出来たわけではありませんでしたが・苦笑、
常に家族と遠く離れて暮らすわたしを気に掛けてくれ、
同時に周囲を楽しませてくれるもてなし上手でもありました。
「人は、愛する人との思い出があれば、生きていけるっ!」
あなたは、わたしにそんな戯言(たわごと)を信じさせてくれるような人でした。
ロジャーじいさん、短い付き合いでしたが、楽しい時間をありがとう!
あなたの優しさは、ちびたまにもしっかり引き継がれていますよぉ~。
今のところ、見かけは、東洋人優勢ですが・・・・・・笑。
写真は、去年の夏。
ロジャーじいさんとたまおさんの従兄弟ベンジャミンとちびたま