ついに漢字検定2級(漢検CBT)を受けてきました。本試験会場で受けるものではなく CBT テストと言う
コンピューターを使って受験する形式のものを受験しました 。
結論から言うと非常に色々なメリットが感じられましたので
迷っている皆さんにもお勧めできる点がありましたのでご紹介します。
この記事を読むことによって漢字検定 CBT テストの
・メリット
・デメリット そして 攻略のコツ
などを少しでも理解していただけると思います。
メリット
①好きなタイミングで受けられる
②証明写真もいらずムダなコスト、時間がかからない
③結果が届くのも早く、合格証は本試験と全く同じ
④感染リスクを抑えられる
説明してゆきます。
①好きなタイミングで受けられる 。
一般の漢字検定の個人受験では年3回しか受ける機会がないですが、
CBT テストでは会場の空きがあって予約が取れさえすれば
いつでも好きなタイミングで受けられるというのが最大のメリットです。
なんと検定日の4日前まで申し込みができます。
練習をやりきってもう十分に点数が取れると
自分が思ったところで試験が受けられる
と言うことで早く勉強が終わって試験日までモチベーション保たないといけない心配や、
忘れてしまうんじゃないかとか考えるということがありません。
また自分が覚えきれてないのに受験に日程がやってきて、
合格予測確率も低いまま試験受けて、お金をムダにしてしまうということも避けられます 。
②証明写真もいらずムダなコスト、時間がかからない
自分としては意外と大きなメリットに感じたのは、
本試験の会場で使用される受験票に貼る証明写真が必要ないということです。
CBT 試験会場では本人確認のために免許証などを使うので、
受験票に貼る証明写真が必要ありません。
(受験票自体ありません)
今までも TOEIC などのテストを受けるために、
証明写真をとったりすることがありましたが、
取りに行くために髪を整えたり服を整えたり、
また写真を撮るコストも馬鹿にならないものがあります。
(ショッピングモールなどの無人の証明写真機を使っても800円はかかります)
当然時間もかかります。これらから解放されるということも
非常に大きなメリットだと感じました。
受験料は本試験と同じなので、トータルコストは確実に安くなります。
写真が嫌いな人にも向いていますね。
③結果が届くのも早く、合格証は本試験と全く同じ
これは公式なサイトでも書かれていることですが、
本試験では結果が来るまで1ヶ月ほどかかるのに比べて
CBT テストでは10日ほどで結果が届きます。
どうしても短期間で必ず合格しなければならないというような人にとっては
短期間で2回挑戦するということも可能になります。
また届く合格証は本試験と全く同じもので
CBT テストだからといって権威が低いというようなこともありません。
④感染リスクを抑えられる
これは昨今においてはとても大きなメリットになると思います。
本試験の大会場のように不特定多数の大人数が集まるということは 、
CBT テストにおいてはありえません。
私の今回受験したCBT 試験の会場では同じ時間に漢字検定を受けるという人は、
他の級も含めて私しかいませんでした。
また会場もアルコール消毒やアクリル板も置かれていて、
感染対策もしっかり取られており関係以外の CBT テストを受ける人との間隔も、
十分に取られていました。
また個人受験の本試験と違って会場を自分で選定できるというところも
感染を抑えられるポイントになります。
娘が大会場での試験を受けた時には、会場がえらべるわけではなく、
受験票が来て指定された会場まで非常に遠く交通公共交通機関を
何度も乗り継いで行くということでそこでも感染リスクが感じられました。
試験会場がもし近くにあれば、
場合によっては公共交通機関を使わなくてもいけるというメリットもあります 。
デメリットとその攻略方法
①タッチペンでの筆記が必要
⇒なるべく真上から見て書く
②部分消しが難しい⇒消しゴム機能でなく全消しを使う
③試し書きができない⇒解答欄が大きいのでその中に候補を書いて全消し
④この形式での練習が家ではできない
⇒情報を集めて少しでもイメージしておく
全て、CBTならではの解答形式、
すなわち(液晶サインタブレットに専用のペンで記述)によるものですが、
あらかじめ攻略方法を知っておくことで、対策しておけば
大きなデメリットにはなりません。
具体的に見てゆきましょう。
①タッチペンでの筆記が必要 ⇒なるべく真上から見て書く
書き問題は全て、液晶サインタブレットに専用のペンで記述する形式になるのですが、
この液晶サインタブレットなのですが、液晶画面の上にガラスがあり
ペンで表面をなぞったところは下の液晶になぞった軌跡が表示されるのですが、
このガラスにかなり厚みがあり
なかなか思ったところに軌跡を書くことができません。
体感なのですが、ガラスの厚みが1㎝以上あるように感じ、
斜めからみているかぎり、思ったところにペン先がいかないのです。
スマホやipadなどの一般的なタブレットとはかなり異なる感覚です。
例えば「全」という字の1画目を描いたあと、2画目を書く場合
1画目をスタートした点から2画目も書きたいのですが、
斜めから見て、1画目のスタート地点と専用ペンの先を合わせても
実際に描ける字では、2画目のスタート地点が下(手前)にずれてしまいます。
試験開始前の練習の際に気が付いたのですが、かなりのズレが出来てしまいます。
仕方がないので、少し字を書く姿勢としては良くないのですが、
真上から見て書くことにしました。
こうすることで、ガラスの厚みは関係なくなり、思ったところにペンの軌跡を
持っていくことが出来るようになりました。
是非、練習時間のうちに試してみてください。
②部分消しが難しい⇒消しゴム機能でなく全消しを使う
これは回答途中に書き間違ったり、後の見直しで
書き間違いに気付いたりした時に使う機能についての問題点になります。
専用タブレットには「消しゴム」機能というのがあるのですが、
普段はペンでなぞったところが軌跡となって描ける仕様になっているのですが
この「消しゴム」ボタンをタッチするとペンでなぞったところが消えるという
仕組みになっています。
しかし、このペン先がとても細く感じるのです。点一つだけとかなら良いのですが、
全体を消そうとするととても時間がかかってしまいます。
そこで対処方法としては「消しゴム」ボタンの下に、
「全消し」ボタンというのがあるので、
「全消し」を必ず使うと決めておくのが対策になります。
消しゴムで途中まで消して、それで時間かかるなぁと思い、イライラしてから
全消しをしていたのでは時間のロスになってしまいます。
少しでも間違えたら全消し というふうに決めて行きましょう。
③試し書きができない⇒解答欄が大きいのでその中に候補を書いて全消し
これは全ての皆さんに当てはまるデメリットではないかもしれません。
私は練習の際に、回答している中で怪しいなと思う字が出てきた場合、
思い当たる候補を欄外などに書いて、見てしっくりくるほうを解答欄に書く
という方法をとっていました。
しかしこの CBT テストでは欄外に書くということができません。
対応としては液晶タブレットの回答欄が比較的大きいので、
この大きい解答欄の中に候補をいくつか書いてその中で選び選んでいく
というのを実施しました。
これは事前の練習では気がつかず、テスト中に困ってとっさに行ったことですが
自分としては結構役に立ちました。
④この形式での練習が家ではできない
⇒情報を集めて少しでもイメージしておく
実際に家に漢検 CBT テストで使う液晶タブレットと同じもの
を持っている人はいないと思います。
またペーパーのテストや公式過去問題集とは大問の順番や解答形式も少し
変わっている場合があります。
しかし以前にインターネットなどで 情報を集めて知ってイメージしておくことで
実際の会場でスムーズに対応ができるかと思います。
また、しっかり各級の漢字について勉強しておくことの方が、
試験形式の違いよりも結果への影響が大きいと思いますので、
しっかり学習対策をして望めば大丈夫と思います。
結論として
漢字検定CBTテストは、その形式により
多少とっつきにくく感じるところもありますが、
デメリットは対策・攻略できるものばかりなので、
実際に受験してコスト・時間効率などの面でも
大きなメリットがある受験形式だと思います。
漢字検定に挑戦しようと考えている人は、
是非CBTでの受験も検討に入れることをオススメします。
記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
自分としては手ごたえありですが・・・
合否については、すぐ来るらしいので、又掲載できるとおもいます。
私は実際に出題された過去問を徹底的にしよう、ということで
公式の過去問集も2年分(26回分)やりきって受験しました。
どの設問に出るかは別として頻出の漢字・語句はたびたびでるので
過去問で合格点(8割以上)をコンスタントにとれるようになっていれば、
OKだとおもいます。
漢検 2級 過去問題集 2021年度版 [ 日本漢字能力検定協会 ]