未曾有の災害 子どもたちのためにできること
昨夜は私がいる山梨でもかなりの揺れを感じた。あちこちで起こる地震・・・。不安を感じずにはいられない。なんだか落ち着かない気分なのは、ストレス反応の一種かなと思う。 わが家の2歳半になる娘は、保育園の先生が地震の時に「ユラユラ星人が来たんだよ。」と教えてくれたらしく、「あのねえ、宇宙人が来た!○○ちゃんはこわくなかったよ。」と、特にこわがっている様子はない。津波の映像を見れば「これは?」とは言うけれど、どんなに危機的なことなのかは理解できていないようだ。 これがもう少し大きくなると、当事者でなくても、テレビなどの映像である程度理解し、同時にショックも受けるのだろう。4歳の、中国地方に住む甥っ子は、いつになく神妙だった。テレビの映像に恐怖を感じたようだ。同じ日本に住む人として、子供たちにも、地震の怖さとか、東北の人のことを考えてほしいというのはあるけれど、子供は大人以上に、天災に恐怖を覚えるだろうから、現状をどれだけ伝えるのか、微妙なところだと思う。 すでに、被災地域の子供ならずとも、大人の様子やテレビの映像を見て不安を持っていたり、ストレスを感じている子供は多いのかもしれない。子供はショッキングな出来事を消化するために、ふざけてみたり、地震ごっこや津波ごっこをすることもあるという。それが自分の中にあるストレスや恐怖から身を守る手段ともなるのだ。 今日、偶然聴いたラジオで、「(困難な状況でも、懸命に生きようとしている)子供たちの笑いを否定しないで!」という、阪神で被災経験のある人の投書が読まれていたけれど、それは被災地のみならず、私たちも心に留めるべきことかもしれない。 子供が地震ごっこや津波ごっこを始めたり、いつもと違う様子が見られたとき、テレビでショッキングな映像を見てしまった時、周りの大人である私たちは、叱ったり否定したりせずに、こわかったことについて話し合ったり、身を守る方法を話し合ったりして、子供たちの不安を一緒に背負ってあげなければと思う。