こもちくらげ編集日記

2008/03/11(火)20:37

東京大空襲のこと。

63年前のこの日に起こった、東京大空襲。 10日夜、TBSで放送された特番では、警視庁のカメラマン・石川光陽氏が撮影した、空襲直後の衝撃的な記録写真が初公開(?)されていた。 東京下町は、殊に被害の深刻だった地域だという。 ドキュメントにも、私たちが今、生活している地域、通ったことのある町、縁のある場所がたくさん出てきた……。 一年生の長女に、当日学校で何か説明があったかと聞いてみると、 「朝集会でテレビをみた! 学校も燃えたんだよ」 とのこと。 (「どんなテレビ?」と重ねて聞くと、体育館内の児童の位置とテレビの向き等、ハード面から説明を始めたので、夫の血を感じましたがね……。爆) 長女は、校長先生のお話の中で、 ・もと校長が2人、その空襲で亡くなっている。 ・疎開していた6年生が、卒業式のため帰って来ていて空襲にあった。 などという点が印象に残ったようで、一生懸命説明してくれた。私ももちろん知らなかった話。 ……私自身はと言えば、小学生の頃は四国にいたせいか、戦争を身近に感じることがあるとすれば、広島・長崎の原爆の印象の方が大きかった。 夏休み中の登校日が必ず8月9日で、学校の昇降口には毎年、原爆記録写真のパネルが掲げられていたのを思い出す。…… (母が長崎出身で、母の2人の姉が被爆者であることも、私に原爆が印象深い一因だろうと思う。) しかし、今回の番組で初めて見た石川氏撮影の写真は、それ以上に衝撃的だった気がする。 ……例えば両国・石原町の街角。折り重なるように倒れた人々が、燃えた材木よりも焼け焦げて、まるで木炭の山のようになっている一枚。…… おそらく町会の組織する自警団ででもあったのだろう。 最後まで自分たちの住む町を守ろうとした人々の姿だ、というナレーションだった。 そういう人たちなら、今この町に住む私にも想像がつく……。 今、お世話になっている人情溢れる地域の人々に、こんなにも悲しい、消えない歴史のあったことを、私は今まで意識していなかったな……と、改めて思った。 ……京都では、応仁の乱を知らないと地元民ではない、という話があるらしいが(笑)、東京下町を知る必須事項は、関東大震災と東京大空襲ではないか、と、真面目に思ったことでした。

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