2008/07/03(木)18:03
伊坂&理生ちゃん
……またまた間を開けてしまった、読書カテゴリ。
雨の影響で昼休みに書店に行かず(←ハメハメハ大王かい!)、桜桃忌やら文壇バーやらで、旧作の読み返しが多かった昨今、ちょっとだけ近作も読んだのでご報告。
まずは、ランニング仲間の同期Wご推薦のこの本。
伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』
(この装丁、書名見えない……。笑)
ケネディ暗殺事件ならぬ、仙台で起きた首相暗殺の犯人に仕立て上げられた主人公が、大きな権力から逃げ続ける2日間。
最初に事件の全容を、テレビ報道によって明らかにしているにもかかわらず、手に汗握る展開がなんとも見事で、この著者の文章がちょっと苦手な私でも、すらすら読み切ることができた。
ちなみにタイトルはまたしてもビートルズの曲名。
(「ノルウェイの森」もそうだが、相変わらず名曲? が頭に浮かばない私。泣)
次。
島本理生『Chicaライフ』
(この装丁、何も見えない……。爆)
女性誌『ViVi』に2003年から2006年まで連載されたエッセイをまとめたもので、著者初のエッセイ集ということである。
新聞広告に、島本理生の名と少女漫画が並んでいたので、なんだか意外に思って購入してしまった。
ちなみに宣伝文句は、
「ナラタージュ」の切なさはどこに?
だった。
……うまいっ。笑
久々の「帯買い」かも私。
数年前、綿矢りさ・金原ひとみ両氏が「最年少」(しかも「美少女」)として鳴り物入りで芥川賞を受賞したとき、私としてはこの島本さんが最も芥川賞に近いと思っていた。
(ちなみに私の読みが当たったのは絲山秋子さんだけなので、エラソーなことは言えないが。爆)
彼女なりの曲折はあるが、一般的には「生まじめな文学少女」である(といえる)島本さんなので、彼女の書くものを読むと、自分の作品(このブログではなく。笑)を読むような気分になる、ときがある。
エッセイは恋愛やコンプレックスを含め「過去になったこと」のみを書いているので、どうしても高校時代とか、家庭の思い出が多く、彼女の若さがかえってもどかしいようだ。笑
早く追いついてこい……! なんてね。
こてこての文学オバサンになる彼女が書くものがみたい。笑
引き続き、応援するとしましょう。