誰の心の中にもあるのでしょう
チャックを締めた胸の奥
ほんとの恋の物語
忘れられない恋のこと
そっと仕舞ってあるでしょう
春の空気に誘われて
私は恋の扉を開けました
たった一つの恋のこと
ただひたすらに あなたが好きという純白の恋
逢えなければ逢いたくて
逢っても ただどぎまきするばかり
あなたの瞳はみつめられない
私の気持ちは伝えられない
胸がどきどきして 痛く苦しい恋でした
傷つきそうで 怖くて 壊れそうで あやふやで
実も結ばない 悲しい青春の喜び
でも、かえがえのない幸せな時間
あの時にしか感じることはできなかった時間
もう二度と感じることのなかった時間
私の青春の始まりと終わの瞬間でした
あれから 私も恋らしき経験もしました
でも、それはあなとの恋とは違う、
打算、欲、明日、夢 、いろんなものが混ざった恋でした
笑わないで下さい、
私は今でもあの時の恋を大切にしまってます
あの恋だけが私の経験した本当の恋だったのです
真っ白な真っ白な恋でした
今更、純白の恋を追いかけるのではあえりません
無くした青春に縋っているのでもありません
ただ、あの頃の私にあった純粋な気持ちが愛しいのです
厚い上着を 脱ぎすてて
電車に乗って 晴れ晴れと
懐かしい匂いのする街へ降り立つと、
淡いピンクの 桃の花
春の香りの 梅の花
かたい蕾も ほころんで
もうすぐ 桜が笑いだす
あなたと歩いた この坂を登った上にある
ほら、曲がり角のお家の木の上で
小鳥がピーピー鳴いてます
春ですもの うきうきして
私は街を歩いています
作:深田みつこ
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