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2018.11.05
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カテゴリ:エッセイ



 連休明けの9月25日午後2時35分頃である。埼玉県を走る圏央道内回り線の圏央鶴ケ島ICから狭山日高ICの間で、トラック5台が絡む大事故があった。この事故で最後尾のトラックが炎上して2名が死亡したほか、別のトラックを運転していた男性も怪我を負った。
 この事故が起きたとき、私は軽井沢から八王子方面に帰宅中で、雨と霧に濡れた関越自動車道を走っていた。もちろん途中で道路わきの電光掲示板により、圏央鶴ケ島IC近くでこの事故が起き渋滞が発生していることは承知していたのだが…。高速での事故渋滞は日常茶飯事だし、電光掲示板をちらっと一瞬見ただけでは、これほどの大事故であったとは知る由もなかった。

 さらに悪いことに関越自動車道の鶴ケ島ICで降りる車の大渋滞を見て、「事故は鶴ケ島ICを降りた一般道で起きたのか」と勝手に決めつけてしまい、その先にある圏央道へのジャンクションへ入ってしまったのである。そこも大渋滞で全く車が動かない状態だったため、本線に戻って川越のほうに向かおうかと考えた。
 ところが前方の車が動き出したため、「やっと動くのか」とぬか喜びして車を発進してしまったのが地獄の始まりであった。10m近く進んだのだが、その後渋滞行列は10分間近く全く微動ともしなくなってしまったのだ。結局僅かに前進したのは、かなり前方の車が業を煮やして、八王子方面とは反対方向の坂戸方面へ迂回したのかもしれない。

 そのお蔭で10m近く前方に進んでしまった私の車は、もう川越方面に向かう関越自動車道へは戻れなくなってしまったのである。その後さらに20分程度渋滞の中で立ち止まっていたのだが、今度は全く動く気配がない。とうとう私も自宅方向とは真逆の坂戸方面へ迂回する決心をし、後から猛スピードで走り抜ける車に注意しながら、ゆっくりと車を隣の車線に移動した。
 坂戸方面へ向かう道路は嘘のように空いていて、あっという間に坂戸ICに近付いてきたのだが、間が悪くお腹がグルグルと鳴り始めたのである。今まで下りたことのない坂戸IC周辺でコンビニを探すことは難しい。そう考えて坂戸ICは素通りし、さらに先にある菖蒲PAまで走ることにした。

 坂戸ICから菖蒲PAまでは、途中にある3つのインターを通り過ぎ、さらに約16kmも走らなければならない。遠過ぎる、どうして圏央道はPAが少ないのだろうか。だが畑の真ん中にあるインターで降りて、どこにあるか分からないコンビニを探すより、まだましだろうと考えてこちらのルートを選択したのである。
 菖蒲PAで用を足して、高速道路の渋滞情報を見ると、圏央鶴ケ島ICから狭山日高ICの間は通行止めになっており、久喜白岡JCTから迂回するコースも大渋滞と表示されている。そこで渋滞が治まるまでここで休んでいようと1時間くらい休んでいたことも、結果的に良くない判断となってしまった。
 一時間経っても渋滞情報は全く変化しないし、雨脚が酷くなり辺りも薄暗くなってしまったのである。それで仕方なく白岡菖蒲ICで一旦降りて、逆方向の坂戸ICへ向かい一般道へ降りて、狭山日高ICへ向かった。すでに時計は午後を回っている。そしてここからの道中が、暗黒の6時間となってしまったのである。
 
 坂戸ICを下りた後、一度コンビニに立ち寄って最寄りの地図を確認したのだが、いまひとつ頭の中に馴染まない。それでカーナビに依存してしまったのも失敗の原因だったかもしれない。ご存知の通りカーナビは大道中心主義だし、渋滞に巻き込まれた人のほとんどがカーナビ依存のため、皆が同じ道を走ることになり、渋滞がさらなる渋滞を誘ってしまうのである。
 そして暫く走ると、一般道でも大渋滞が開始してしまった。さらに夜と雨が重なって、すぐに窓ガラスが曇ってしまうので、エアコンをつけっぱなしにするのだが、寒くてしようがないし、すぐにトイレが恋しくなってしまうのだ。そして大きな交差点では、信号20回待ちをしても、一センチも進まないのである。
 そのうえ小刻みに止まるので、後ろから車をぶつけられオカマを掘られてしまった。こんな状況下で冗談じゃないと泣きたくなる。果たしてこんなことで、本当に帰ることが出来るのだろうか。どこかこの近くでホテルを探して、泊まらなければならないのだろうか。と段々不安が募ってくるのであった。

 その後は狭山日高ICの手前まで、延々と大渋滞が続いたのだが、なんとか死に物狂いで運転して圏央道に入ることが叶ったのである。圏央鶴ケ島ICから狭山日高ICの間は、まだ未開通だったせいか高速道路はガランガランで、ここからは一気に帰宅することが出来た。だが家に到着したのは、午後12時近くになっており、なんと通常より約8時間も余計な時を過ごしてしまったことになる。あーあ疲れた、本当に疲れて身体がぐちゃぐちゃになってしまった。

 散々な目にあってしまった軽井沢旅行だったが、少なくとも生きて無事に帰宅できただけでもありがたいと考えることにする。そして今回の反省点を簡単にまとめてみた。
 1.関越自動車道を走行中に、せっかく電光掲示板で帰路方面の事故を知ったのだから、途中のPAでしっかり情報を収集し、走行対策を練るとともに、しっかりトイレで用を足しておくべきだった。
 2.自動車で旅行をするときは、事前に利用する高速道路のPAの位置確認をし、出来ればIC周辺のコンビニ状況も把握しておく。
 3.高速道路を走る場合は、万一の場合に備えて、車内に紙オムツや携帯用トイレを準備しておく。

 雨の日には、高速道路でも速度規制がかかっており、この日も50キロ規制が敷かれていた。だが50キロ以下で走る車など一台も走っていなかった。真面目な人でもせいぜい60キロ~70キロで走っている。だからその他の車は、ビュンビュン100キロ前後のスピードで走り去って行くのである。
 こんな現状だから、事故が起きないほうがおかしいくらいなのだ。スピードオーバーで事故を起こした人には申し訳ないが、ある意味で自業自得とも言えるかもしれない。だがその巻き添えを食った多くの人たちは、何の罪もないのに大迷惑である。もしそのために死亡してしまったら、大迷惑だけでは済まないではないか。少なくとも雨の日くらいは、スピードを落として欲しいものである。もちろん自分自身にも言い聞かせている。

作:五林寺隆

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最終更新日  2018.11.05 09:45:41
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