青空文庫を知ってるかい
誰でも知っていると思っていた『青空文庫』だが、意外と知られていないようなので、ここでその紹介と利用方法を簡単に紹介したいと思う。 『青空文庫』とは、著作権が消滅(著者の没後50年経過した作品)した文学作品等を、ボランティア活動の一環として収集・公開しているインターネット上の電子図書館であり、当然誰でも簡単に利用できる無料サイトでもある。 現在収録作品は12,171点におよび、古くは森鴎外、夏目漱石、芥川龍之介など、近くは太宰治(1948年没)、林芙美子(1951年没)、堀辰雄(1953年没)、坂口安吾(1955年没)、高村光太郎(1956年没)、永井荷風(1959年没)などの作品がある。また今年から、『宮本武蔵』や『三国志』で有名な吉川英治や、柳田國男、室生犀星、正宗白鳥らの人気作家の作品が全面解禁された。 さらに今後3年間で、野村胡堂、佐藤春夫、尾崎士郎、谷崎潤一郎、江戸川乱歩などが続々解禁される予定だという。 さてさて、大作家の名作を読みたいが、わざわざ書店で購入するほどでもない。また図書館から借りる手もあるが、古くて汚れていて重いし、図書館まで足を運ぶのも面倒だという人は沢山いるはずである。 こんな人に青空文庫はぴったりだ。パソコンさえあればいつでも簡単に膨大な名作を無料で手に入れられるからである。そして電子書籍リーダー等のタブレットを購入すれば、外出中に何千点もの作品を持ち運び楽しむことが出来るのだ。1.青空文庫のHPアドレス http://www.aozora.gr.jp/#main 2.青空文庫の読み方1)HP上でそのまま読む 各作品の図書カードにある「いますぐXHTML版で読む」をクリックするだけで、一番簡単だがネットに繋がっている状態でしか読めないし、ちょいと読み難いかもしれない。2)ダウンロードして読む テキストファイルなどにしてダウンロード、このままでも読めるが横書きでルビが括弧書きなのでかなり読み辛いため、電子書籍リーダーなどで読めるようにデーター変換することをお勧めする。3)データー変換などを記載しているサイト(参考)●青空文庫のXHTML,TEXTの読み方http://www.aozora.gr.jp/readingTEXT/●青空キンドルhttp://a2k.aill.org/●青空文庫ePub3変換http://www18.atwiki.jp/hmdev/pages/21.html3.電子書籍リーダーについて さてそもそも電子書籍リーダーやタブレットも知らない人のために、これらについても簡単に説明しておきたい。 狭義の電子書籍リーダーは、電子書籍を読むためだけに創られた、携帯用の小型専用端末を言い、代表的な電子書籍リーダーとしては、米国アマゾンの「Kindle」、楽天の「kobo」、ソニーの「Reader」などがあり、いずれも1万円以下、6インチ液晶画面、軽量、1か月以上の電池持続時間を売りにしている。 また広義の電子書籍リーダーとは、これにアプリによって電子書籍を読むことのできる汎用性のあるタブレット端末を加えたものを言う。このタブレットの代表的なものには、アップルの「iPad」、グーグルの「Nexus7」、そしてアマゾンの「Kindle Fire HD」など海外勢のものが挙げられる。こちらはカラー液晶で、液晶画面も7インチ以上のものが主流であり、電子書籍の読書だけではなく、アプリの導入によりゲームや動画なども楽しめカメラとしても使用できる。当然狭義の電子書籍専用端末に比べて値段も高く、重量もあるし、電池の持続時間も10時間程度というものがほとんどである。まあこちらは超小型パソコンなのだと考えればよいだろう。 ということで、青空文庫を読むだけなら、狭義の電子書籍専用端末で十分と言うか、そのほうがお得でかつ便利である。まあお金に余裕があれば両方買って、写真や図の多い電子書籍やマンガを読むときは、汎用タブレット端末、文字だけの書籍を読むときは電子書籍専用端末をと使い分ければ、一番ベストであることは言うまでもないだろう。作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村