木漏れ日の海月

2008/06/14(土)00:15

ボーイズ・ビー

本(160)

ども ぴっとです。 桂 望実 著 『ボーイズ・ビー』を読みました。 じんわりとあったかいジジイとガキの物語。 川端隼人12歳、小学6年生。 この夏、ママを亡くした。 弟がいる。 直也6歳、小学1年生。 直也はまだママが「死んだ」ということがわかっていない。 消防士のパパは夜勤が多い。 だから、ぼくが直也の面倒を見なければならない。 ぼくには泣いてる暇はない。 園田栄造70歳、靴職人。 5年前、ばあさんが死んだ。 気安く近づいてくるやつらが大嫌いだ。 ガキは特に嫌いだ。 わがままで、未熟なくせに姑息で、甘えてみせもする芸達者だ。 ――さびしさを覚悟し、張りつめて生きる老人と少年。 アトリエばかりが集まった古いアパートで出会った2人に、やがて奇妙な連帯感が生まれて……。 読んでいるうちに「じんわりと気持ちがほぐれる」やさしい物語である。 普通じゃ交わることのない二人。 周りの人たちを巻き込んで、徐々にココロの距離を縮めていくオハナシです。 いいですね~、職人気質の頑固ジジイ♪ こういう設定、好きなんですよね~。 とっつきにくくって、でも人情に厚くって… アルファに乗ったオシャレな70歳~♪ ぴっともそんな年寄りに… いや、それは置いといて。。。 『一人じゃ生きられないとわかれば、あとは過ごし易くなるよ』 …って、このヒトコトに尽きますよね。 読み終わったあとも、すごく爽やかで暖かな気持ちになれますし。 ぴっとがど~こ~言うよりも、ぜひ読んでもらいたい、そんな1冊です。

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