バルト海の復讐
ども ぴっとです。田中芳樹著『バルト海の復讐』を読みました。いや、この本ね、ずいぶん前に買ってたんですよ。でも、なかなか読む時間なくて、本棚の肥しになってたんです。中世バルト海を舞台に、裏切られた青年の復讐と冒険の大ロマン!二十二歳にしてハンザ同盟の豪商から船を任された、若き船長エリック。高価な琥珀を買い付けた帰路、船員の裏切りに遭い、海に投げ込まれる。魔女を名乗る老婆に助けられ命拾いをした彼は、事件の裏にある陰謀を知り、腕利きの騎士や黒猫「白」たちを味方に、自らの濡れ衣を晴らすため立ち上がった。エリックと陰謀の黒幕との対決の行方は!? (Amazonレビューより)自称「ペーパー船長」のぴっと、海が舞台なんで興味津々。田中芳樹さんの軽快な文章と引き込まれるストーリーで、イッキに読んじゃいました。まぁ、海上でのハナシは冒頭とクライマックスだけで、あとはちゃんと地に足がついてましたね。もうちょい海に出てほしかった気もしますが…それにしても『バルト海の復讐』って、読者の評価がめっちゃ低いんですよ。たしかにね、ちょっと異色の作品になってるなぁってカンジがします。田中芳樹=SF・ファンタジーって式が出来上がっちゃってますから。長編SFで物語の世界にドップリはまった人には物足りない気がするんでしょうね。バルト海の復讐は、どっちかって言えばアッサリ・サッパリ味ですから。でも、ぴっと はいい味でてるなぁって思いましたよ。