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アウトドアーズ・コンパス 旧ブログ(~2018年2月)

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2013年12月04日
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こんにちは!アウトドアーズ・コンパス 副店長の楠です。

2013年11月16日(土)~11月22日(金)

今年も実践版シーカヤックアカデミーである『瀬戸内カヤック横断隊』へ参加しました。

前回の『 スタッフ楠の『第十一次瀬戸内カヤック横断隊』さあ 瀬戸内の海旅へLet's Go!!!その4』


レポの続きをお届けします。

どうぞ最後まで、のんびり読んでいただけると嬉しいです。



11月20日(火)アカデミー5日目

停滞から一夜明けたこの日、リーダーは再び赤塚隊士です。

朝起きて海を見ると、昨日よりはマシな海況でしたが、

まだ少し強い西風とウネリが残っていました。



6時半からブリーフィングを開始、

天気予報や天気図、雲を見るなど風向きや強さを予想して、

大三島の南側からしまなみ海道を目指すというルートを予定しました。

辺りが明るくなる頃、波打ち際でウネリのセットを読み、

タイミングを合わせながらの離陸です。

そして先に海へ出た隊士は沖で待機し、

離陸の手伝いが少し必要な隊士には、

プロガイド本橋隊士がサポートして、全員が無事に離陸です。



そしてまだ全員が海上で揃う前にトラブルが発生しました。

一昨日に自艇シーカヤックのラダー(舵)トラブルがあった西原隊士が、

この日から広島の友人のシーカヤックを借りていたのですが、

舵用のペダルを踏んでも全くラダーが機能しないというトラブルです。

香川のプロガイド蓮河隊士がすぐに近寄ってフォローしましたが、

2人は観音崎の早い潮流と風を受けて、どんどん流され、

みんなと離れそうになりました。

リーダー赤塚隊士は沖の隊士達をまとめながら声を出し、

2人の後方にいた隊士達も大声を出し、

「もっと沖へでろーー!流されている。岩もあるぞーー!!」と

呼びかけましたが、波と風の音で声も届きにくい状況でした。

(離陸した浜へ戻るより沖へ出る方が安全でした)

そして僕は遅いながらも2人に近寄れて、

とりあえず西原隊士のラダーを手であげて、進むことになりました。

(ウネリと潮流の中、一気に大勢が近付くと危険な状態でした)



20131205_01.jpg
撮影:赤塚 義之



その後、一旦落ち着いてからフォーメーションを組み、追い潮 追い風の中を漕ぎました。

ウネリのタイミングに合わすとシーカヤックでサーフィンする状態でしたが、

リーダー赤塚隊士は冷静に風と潮流を読みながらナビゲーションし、

細かい後方確認と漕ぎやすいリズムを作り、

最短距離で大下島の南を通過、そして一気に大三島の南側の浜まで漕ぎました。



大三島の南岸の浜は、第七次から何度か利用させていただいてます。

テトラの内側の風除けになる海上で、一旦休憩しましたが、

西原隊士のラダーも気になり、どんどん西風も強くなっていたので、

着陸休憩をすることにしました。



20131205_02.jpg



本橋隊士、蓮河隊士と奈良の女性カヤッカー岩野隊士は、

西原隊士のラダー修理を手伝いましたが、

ここでのラダーの完全修理は難しく、

左右のワイヤーをビスで固定して、

舵用のペダルの踏ん張りが効くように応急処置しました。



休憩中、どんどん西風が強くり、離陸が厳しい状態になったので

風が落ちるまで待つことにしました。



20131205_03.jpg



風待ちは長引きそうで、寒かったので焚き火をしていると、

僕達を応援してくれている地元の方から

100%絞りたてのミカンジュースを差し入れしてくれました。

「う、、う ま い!!ビタミンCが キクーーっ!」

僕の地元、同じ愛媛でもなかなか味わえないぐらい

美味しいジュースに興奮しながら、

この日も島人の温かさに感激しました!ありがとうございました。



10時になり、さっきより酷く吹く南西の風。

11時半、再ミーティングでは南西の風が絶好調に強く吹いている。



20131205_04.jpg



待機し続けていると、陸路から合流入隊でやってきたゴ隊士が、

「しまなみ方面の海はグチャグチャだー!」と教えてくれました。



20131205_05.jpg
撮影:赤塚 義之



村上隊長とリーダー赤塚隊士は、車で大三島の東側まで偵察に行き、

(じっとしてても始まらない、今回はたまたま合流者の車で偵察)

残った隊士で海を見つめながら、いつでも離陸できるよう準備して待つことに。

一瞬(30分ぐらいかな)風が治まり白波が消えたかと思いきや、

すぐに風は吹き出しました。



その後、潮は満潮から干潮へ動きだし、海はみるみる荒れてきました。



13時半、偵察へ行った2人が戻ると、

「頑張って漕げても大三島の東側、鼻栗瀬戸へ入れるかどうか厳しい状態」

「人工の浜があるけど流木も少ない、野営は今の浜が快適では!?」

(全員でいろいろ話しあう)

リーダー赤塚隊士は詳しく説明て、

村上隊長と最終決定を言いました。



「て い た い!!!」



全隊士、納得。

早朝の漕ぎで岡村島から出ましたが、距離は延ばせず、

ほぼ二度目の停滞を経験することになりました。

ここはグっとこらえて、明日に向けて備えるしか無かったです。



20131205_06.jpg



停滞が決まった後、20名以上が快適に過ごせる焚き火を作っていると、

大島の石彫アーティストのクマさんが、

温かい鍋を持ってここまで駆けつけてくれました。

クマさんは朝、僕達が浜へあがってから

何度も双眼鏡を覗いて行くか行かないかを見てくれていました。

毎年、瀬戸内カヤック横断隊をガッツリ応援してくれる熱い人です。



20131205_07.jpg



夕方、野菜たっぷりのクマクマ鍋を焚き火で作り、

更にゴ隊士の鍋食材の差し入れもいただき、

お腹一杯になるまで食べました。

クマさん、ゴ隊士、ありがとうございました。



20131205_08.jpg



僕は、焚き火をしてはよくお湯を用意したくなります。

料理や温かい飲み物へ大活躍するケトルとも、

長年一緒に色々な所へ旅をしています。

この日もホットコーヒーやスープ、何かのお湯割りに大活躍でした!



焚き火の前にいると時間が経つのが早く、

暗くなってテントを張り、寝床の準備をしてから

再び焚き火の前へ座り込みました。

みんなが揃った所で今日の反省会をしていると、

2日間のラダートラブルがあった西原隊士が、

ラダートラブルが主な原因で少し自信を無くしたと話し出し、

ここで離隊すると言いました。

(横断隊は途中から入隊するのも離隊するのも自己責任で行動します)

みんなは西原隊士の気持ちを受け入れ、この夜にお別れしました。


20131205_09.jpg

それからも毎晩と同じように焚き火の前での宴会が続き、

僕はみんなの色々な面白い話を聞きながら、温かい時間を過ごした後、

3名からの差し入れのビタミンがバッチリ効いたのか、

テントでぐっすり眠れました。



この日のザックリしたルートはこちら↓



--------
航海ログ

11月20日(水)
6:30 ブリーフィング
6:50 岡村島観音崎 離陸
8:10 大三島南岸 着陸
10:00 ミーティング 待機決定
11:30 再ミーティング 偵察へ
13:30 再々ミーティング 停滞決定
野営
--------


つづく





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最終更新日  2013年12月04日 22時12分07秒
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