助手席で口出し

2006/06/22(木)16:55

起業

会社法(6)

 この15年ほど、1月に1~2袋ですが、「しょう油ピー」を間断なく食べ続けています。 ピーナツを小麦粉で包んで醤油味に焼いた香ばしい豆菓子で、類似のものも多くあるのですが、他のものではダメで、この種のお菓子を買うときは、必ず「しょう油ピー」を求めます。どこにでも売っているものでもないらしくて、自宅近くにカルフール、西友、ダイエーと大型スーパーが3つもあるのですが、ダイエーでのみ、1袋180円ほどで売っています。また、私以外にも、ファンはいるのか、商品がなかったり、古くなっていたりするということもないようです。この、月180円~360円ほどですが、15年間の付き合いのある会社のサイトを覗いてみました。 創業者は、昭和21年に中国より復員、とあります。中国からの復員は比較的穏やかにできたようなことを、どこかで読んだ記憶があるのですが、それでも、終戦の翌年になるわけですね。2年ほどペンキ屋さんに勤め資本を蓄え、昭和23年創業、昭和28年資本金50万円で株式会社に法人成りし、平成9年に2代目に代替わりしています。その間少しずつですが、増資を繰り返し、現在、資本金2800万円になり、また、従業員は50人になっています。 戦後の焼け跡のなかで創業し、幾多の困難を乗り越え、おそらくは、私のように細く長くの、多数の購買者をもつ企業の、沿革の典型のように感じました。 昭和28年会社設立時の資本金50万円は、大層な金額でしょう。現行会社法では、会社の設立は、資本金0円でもできますから、当時と比べ、会社の設立がいかに容易になったかがわかります。 いま、その容易になった会社設立の制度の中で多くの会社ができていますが、50年後にどのようになっているでしょう。最低資本金規制の撤廃はどのように評価されているでしょう。「しょう油ピー」が、少し長いスパンで考える機会になりました。 

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