公的個人認証サービス
基本的には、印鑑登録のようなものでしょう。 印鑑登録は、あらかじめ、市役所に印影を登録しておいて、文書に押してある印影が登録されているものと同じであることを示して、文書を作成したのが、本人である、ということを確認するもの。 で、普通は、元になる印鑑は、各個人が印鑑屋さんに注文してつくります。 公的個人認証サービスでは、役所で、印影にあたる電子証明書をつくり、それを、印鑑にあたるICカードに入れることになるので、印鑑屋さんには、つくることができません。 ICカードは、高度なセキュリティ機能を備えたものであれば、基本的に、なんでもいいのですが、今のところは、住民基本台帳カード以外は認められていません。 2003年に、交付が開始された住民基本台帳カードのICチップ内には、住民基本AP(アプリケーション)と公的個人認証APが事前登録されているほか、独自利用領域もあるそうです。 ということは、この、「公的個人認証AP」の中に、印鑑登録の印影にあたる3年間有効の電子証明書を入れてくれるんだと思います。 これに、500円かかります。 住民基本台帳カードをつくるのに、500円かかりますから、最初からだと全部で、1000円です。 実印を押す作業に当たる、公的個人認証APを作動させて文書に電子証明書を張り付けるのには、暗証番号を打ち込む必要があります。 まあ、一応、他人がカードを使用できないようにはなっています。 印鑑登録証明書で陰影を確認する作業は、文書を受け取った側が、ネットで確認すればよいので、文書の作成者が、役所まで、印鑑登録証明書を取りに行って、相手方に交付する、という手間は省けます。 しかし、印鑑登録では、実印と印鑑登録カードを別のところに保管しておけば安心だったのが、住基カード1枚で事足りるので、不安といえば、そういう気はします。