山の都の物語(その8)
金峯山寺(きんぷせんじ)は、修験道の根本道場ということなので、蔵王堂で行われる、朝7時からの勤行に、信者の方に混じって参加しました。 と、いっても、私たち以外は、2人だけでしたが。 特段、変わったものではありません。 お坊さんが、山伏のような恰好をしているわけではありません。 ふつうのお坊さんのような恰好で、普通に、お経を読みます。 ちょっと変わっているな、と思ったのは、法螺を吹いたり、リズムを取るために、大太鼓をドンドン、ドンドン、と、威勢よく鳴らすことくらいです。 お坊さんの体格がいいな、とは思いましたが、はっきりとは分かりません。 読経が、30分くらい続いて、その後、霊遺物にあいさつをして、全部で、40分くらいで終わります。 かなり寒いですし、正坐慣れしていないので、足がしびれます。 写真は、蔵王堂(国法)。 東大寺大仏殿に次ぐ木造の大建築。 まとまった平地は、写真に写っている範囲くらいのもので、右も左も谷底です。 道路は、基本的には、尾根上についているのですが、この部分だけは、写真の右側の山腹を削って付けてある。 山上ヶ岳からの信者を迎えるためのものだそうですから、かつては、写真の右側あたりが道路だったのかもしれません。