アルペ・ディ・シウジ(オルティセイからシウジへ)
宿泊しているボルツァーノから、アルペ・ディ・シウジへの日帰りハイキングです。 アルペ・ディ・シウジの状況が分からないので、とりあえず、ボルツァーノからだとシウジよりも遠くにあるオルティセイからゴンドラで上がってからルートを決める、という感じで出発しました。 ボルツァーノからオルティセイまで、所要時間が異なるルートがあるようですが、私の乗ったバスでは、約1時間。 バスは、どこで止まっているか、ということに関しては、一切、表示をしませんし、アナウンスもありませんから、オルティセイに着いても、しばらくバスの中に留まっていましたが、連れが「地球の歩き方」に出ている特徴のある建物を見つけて、オルティセイであることを認識して下車。 オルティセイは観光地化が進んでいるようで、日本でいえば、山間の温泉地といった感じで、日本と違って、どこにでも温泉が出る、という環境ではないが、その代わりに絶景があるので、スキーやハイキングをする客を集めている、というような所。 ロープウェイがいろいろな方向に出ているので、連泊すれば、ハイキングには都合がいいのですが、こういうところに泊まると、雨の日にすることが無くて困ります。 ボルツァーノだと、簡単に、インスブルクかボローニャまで行くことができます。 オルティセイからのゴンドラを降りたところは、アルペ・ディ・シウジでも高いところにあるようで、おそらく、コンパスあたりからハイキングをした人がオルティセイに帰るのに際に使うのだと思いますが、アルペ・ディ・シウジ側の低いところからも短いリフトが出ています。 信仰心の厚い土地柄なのか、小さな祠の中に、キリストやマリア様の像があるのをよく見かけます。ここでは、聖母子像。日本の、お地蔵さまのような感じ。 全般的に牧草地なので、山塊に近づかなければ、危険なところは、多分、ありません。 子供でも、自転車でも大丈夫、というようなところです。 標識がいたるところにあるので、夕方までに、コンパスからシウジに降りることができるように考えて、ルートを設定。 とりあえず、サルトリアを目指します。 サルトリアは、サッソルンゴ(3181m)やサッソピアット(2956m)に近いところにあり、サルトリアから、リフトで上がったところからは、サッソピアット(2956m)に登る、中級者向きの登山道があるようです。 サッソピアット山頂には十字架があるようで、今回は、リフトで上がったものの、前日に、連れの登山靴の底が剥がれ、普通の靴だったので、登山道には踏み込んでいませんが、機会があれば、ぜひ、登ってみたい。 サルトリアから、リフトで上がったところにあるレストランで昼食。 割と民族色の強い店で、スープを適当に注文したら、出てきたのは、以前にも食べたことがある、コンソメスープの中に肉団子が、でぇん、でぇんと鎮座したチロル風の料理。小口切りにしたアサツキをふりかけてあり、あっさりした味で、ハイキングの昼食には、とてもいい。 昼食後は、リフトで降り、コンパスに向かって歩き始めました。 歩き始めたものの、かなり距離がありそうなので、引き返してバスに乗ることにしました。 ざっと見たところ、アルペ・ディ・シウジの自動車乗り入れは、コンパスまでは自由、それ以外は、サルトリア・コンパス間のバスのみ、といった感じです。 バスは、1時間に1本程度はあったと思います。 コンパスからは、リフトやゴンドラがたくさん出ています。 私が選んだのはBullaccia(2174m)ですが、けっこう、退屈。 Bullacciaからコンパスまでリフトを降りて、さらに、コンパスからシウジまで、長いロープウェイで降りて、降りたところに、バスステーションがあったので、バスに乗って、ボルツァーノまで帰って今日の予定は終わり、と思ったら、そうはいきませんでした。 時刻表は貼ってあるのに、ボルツァーノ行きのバスはいくら待っても来ません。 残りの便数は、あと少しです。 こういう場合、近くにいる旅行者に聞いても、たいてい、いい加減なことを言われますが、そのとおりでした。 近くの事務所に飛び込んで聞いてみると、下の方にある道にバスステーションがある、と言われ、降りてみると、シウジ方向のバスステーションはありましたが道の向かい側にあるはずの、ボルツァーノ行きのバスステーションはありません。 しかたなく、15分ほどシウジ方向に歩いて、シウジのバスステーションからバスに乗りましたが、バスの中で確認したところ、ロープウェイ乗り場のすぐ下のシウジ方向に向かうバスステーションから、少し坂を下ったあたりに、ボルツァーノ向きのバスステーションがありました。