屋久島(その15)
この日は、13時40分屋久島空港発のJAC3746便で、帰らなければなりません。 外は、正真正銘の大雨です。 それでも、せっかく、高い飛行機代を出して屋久島まで来たのですから、このまま、博物館のようなものに入るのはもったいないので、ホテルから車で小1時間ほどのところにある、屋久島で最も壮大な景観を誇る、とガイドブックに書かれてある千尋(せんぴろ)の滝へ行くことにしました。 屋久島は、小さな島ですが、高峰が多く、少し山の中に入ると、小さな島という感じはしなくなります。 また、川の水量も豊富で、立派な滝がたくさんあります。 千尋の滝は、展望台まで車で行くことができるらしいので、雨が降っても、あまり濡れないですむだろうと思い、朝、8時30分頃ホテルを発ちました。 しかし、屋久島の雨は、半端ではありません。 安房から少し行ったところで、ワイパーでいくら雨を掻き分けても前が見えにくくなるほど降り出し、とても車の外に出ることはできないような状態になってしまいました。 しかたなく、安房まで引き返し、屋久杉自然館で、屋久杉についてお勉強をすることにしました。 入館料1人600円です。 この屋久杉自然館は、なかなか良いです。 何が良いかというと、1階の、屋久杉の歴史や人とのかかわりに関する展示物は、まあ、こんなもの、という感じですが、地下にある巨大モニターに映し出されるNHKが製作した映像が、とても良いです。 ハイビジョンよりもクリアな映像で、屋久島の自然を撮っているのですが、こんな美しい自然があるのか、と思うほどきれいです。 屋久島の自然は、到底、2~3日で、味わいつくせるものではありません。 11時30分頃に、屋久杉自然館を出て、途中で、みやげ物を買ったりして、その後、昼食をとりに行きました。 お目当ては、屋久島の地魚のにぎりで、安房にある「寿しいその香り」というお店です。 ホテルでも、毎夕食に、ゴマ鯖の刺身が出たのですが、この店の、ゴマ鯖のにぎりはとてもおいしいです。 今回の旅行で食べたもので、最もおいしいものは、ゴマ鯖の刺身です。 鯖の刺身は今回が初めてです。 ゴマ鯖の刺身は、ホテルの夕食でも、毎日出ました。 きめが細かく、しかも、ぷりぷりしています。 ホテルで第1泊目の夕食に出た、アサヒガニは、見た目は美しいですが、特においしいものではありません。 まあ、1匹食べただけで決め付けるのも悪いのですが、水っぽいです。 資源が減っているなら、獲らないほうが良いです。 大雨の中を、空港近くのガソリンスタンドでガソリンを入れて、レンタカーを返しに行き、屋久島空港に到着したのが午後1時頃です。 鹿児島からの飛行機が、悪天候のため屋久島空港に着陸できないおそれがあるため、折り返し便であるJAC3746便は欠航の可能性がある、というような説明を聞きましたが、その後、天候が少し良くなり、鹿児島からの飛行機は着陸し、JAC3746便は、約30分遅れで離陸しました。 小さな飛行機ですから、天候が悪いとよく揺れます。 鹿児島空港に到着したときは、チェックインを済ませてある鹿児島空港発伊丹空港行きの飛行機は、既に、出発予定時間を少し過ぎていましたが、待っていてくれ、少し遅れて、4時過ぎに、伊丹空港に到着しました。 大阪は曇り、気温は13度、屋久島よりもかなりかなり寒く、震え上がりました。