杉山さん「京都府立芸術会館」アコライブレポ 3
からのつづき「忘れないでいて」一気に時間を遡りまして、1984年「君のハートはマリンブルー」「生まれてないよね?」(いちばん前に座っている小学生ぐらいの女の子に)いちばん前にお子さんがいらっしゃいますけれども。そうです、僕がデビューしたのは'83年ですからね。24年たちます。僕がデビューした年に生まれたお子が24歳になっているという、普通の計算ですが(笑)普通の計算で考えただけでも、24年という年月は長いですよねぇ。子供の頃というか、自分が学校に行っている頃というのは、本当に1年が長くてねぇ。ヤダヤダヤダヤダ~まだ3年生?みたいなですね、やっと6年生になったと思ったらまた今度は中学3年間勉強するの?みたいな、でまた今度高校3年間勉強するの?みたいなですね、ほんっっっっっとに勉強キライでしたからね~。まぁ、そうも言いながらも一応ちゃんと順調に卒業しましたし、何事もなく6,3,3過ぎたわけですけれども、もうその時点で僕は「いいです!そこから先の学校はけっこうです!」いわゆる"大学"というそういう余計なものに私は一切関わりたくありませんというですねそういう想いがありまして、かと言ってじゃあ、なんかやりたいことがあるのかというと、ないんですわ(~o~)なかったんですよ、全然。音楽なんか趣味ですよね、こんなんで(ギターを弾く真似をしながら)メシが食えると思ってませんもん。で、ただ唯一子供の頃からコツコツやってたのが、子供の頃の夢が"マンガ家になりたい"ということでした。マンガ書くのが大好きで。ですから、授業中はずっとマンガ書いてました。「少年画報」という月刊誌が当時あったんですけれども、それにも投稿したことがあります。15ページの作品を作ってね。何にもひっかかりませんでしたけれども。そういうのがあって、じゃあ絵の勉強でもしようかなと思って、とりあえず美大だったら、普通の大学入るより勉強が楽だとかそういう感じで思いまして、高校2年の時に、学校が横須賀だったんですけれども、そこから帰りがけに横浜に行きまして、いわゆる「YMCA」ですね。予備校に通って、デッサンをねしたんですよ。一応まじめに。炭っていうんですか、あれでね手が真黒になってね、木炭がけする時に食パンを用いて消すんですよね。で、石膏デッサンとかするんですよ。めんどくさいのね。2~3回通って、ほんとにめんどくさくなっちゃいまして、そのめんどくさくなった理由のひとつとして、「YMCA」から歩いて3分から5分ぐらいのところにライブハウスが出来ちゃったんですね。そこに顔を出すようになったら「YMCA」を通過して、そのままそのお店に行って、コーヒー一杯200円だったんですけれども。高校生は160円になったんです。コーヒー一杯と、消しゴム用に毎日持って行ってる食パンを、そのまんまマスターに焼いてもらって、トーストとしていただいたわけです。フル活用です。(客席(>▽<))そんなある日、お子さまがいる前でこんな話をするのもなんですがおじさんはおじさんですよという話ですけど、そのデッサンね、久しぶりに学校顔出した方がいいかなと思いまして、その日はとりあえずちゃんと行こう!と行ったんです。いつもの教室に行ったら...閉まってるんです。今日は授業休みかな?そしたら、よく見たら貼り紙がしてあって、なんとかクラスのデッサンクラスの人はなんとか会議室に行ってください。デッサンしてます。あぁ別の部屋でデッサンするのか~と思って行ったら、厳重に扉が閉まってまして、そーーーーーっと扉を開けたら裸の女の人が立ってるんですよ。裸婦デッサンって言うんですか?こんないいことがあるんだ(客席(>▽<))と思って、やっぱり絵は続けようとそう決意したんですけども、裸婦デッサンがあったのはその日1日だけでございました。またそこからサボリ生活が始まりまして、結局は「YMCA」の講師の方が僕のところに来て先生「杉山はやる気があるのか」杉山さん「よく分かんないんです」先生「趣味はあるのか」杉山さん「音楽です。ライブハウスが出来たので、そっちにどうも惚けてしまいまして」先生「じゃあ...とりあえずいいんじゃないかそっち行っちゃえば」杉山さん「そう思います先生も」じゃあ、そっち行きますってやめてしまいまして。そこからそのライブハウスに、そのまま僕は高校卒業したと同時にストレートでバイトに入りまして(笑)そこから今に至る(^。^)非常に長いんです、音楽を自分が始めた頃から考えると。だけども、そういう長さから今24年たっている...この世界に入って。とても不思議なことです。先ほども言いましたように、これから先どんな音楽を作り出すか分りませんけれども、ぜひみなさんあの...たまに飽きたら。。。別にいいです、他の人聴いててください(笑)そういう感じで僕の音楽とつきあってくれると、こっちも気が楽で(笑)このぐらいの歳になりますと、作品に今の自分の姿を投影していくのも非常に美しいかな~なんていうことを思いながら、昨夜は美味しい日本酒をいただきまして。ボロロ~ン(ギターの音)日本酒を呑み過ぎたせいでしょう。倉本さんは衣装を忘れまして。(客席爆笑(>▽<))今夜は"日本酒禁止令"が出ております。今日はなんか...よくしゃべるなぁ。(客席(>▽<)ほんと楽しいです)それでは、曲でも聴いてもらいましょうか(^。^)(客席(>▽<)拍手)次の曲はですね、1995年の作品になります。あ!最近だな~って気がしません?95年。でも12年も前です( ̄ー ̄)とても前向きなラブソングです。「君のすべてを包みたい」君のすべてを包みたい(アルバム「RHYTHM FROM THE OCEAN」に収録)