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某職員の憂鬱

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Kent AOKI@ Re[2]:研究職と行政職(11/13) ライス1223さん どもどもKentです …
Nov 13, 2006
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カテゴリ:職場のハナシ
週末、実家から母親と父親と仲の良い女性の先生が遊びにきました。
先生はアメリカの大学で東洋史を研究なさっている方で,アメリカの某有名大学に籍がありましたが,
リタイアされた方です。ちなみに日本人,けど、アメリカ生活のほうが人生の中心です。
一緒に近場の観光案内をしたり,食事をご一緒させていただきました。

当然、日米の大学の話しがありました。
今、日本の大学は大きな過渡期にあります。
特に国立大学は法人化され,羽が生えて自由に飛びたてるんだか、
重りをつけたまま徒競走をさせられてんだかわからない状況です。
そのため、今まで何も考えずに奇人,変人として好きに研究してればよかったのが,
突然,普通の社会人として、慣れない事務仕事を押し付けられるという状況になりました。
国家財政がおかしくなるなか、費用対効果、コンプライアンス、アカウンタビリティ、社会貢献、
地域貢献、就職支援、産学連携、資産運用、病床稼働率等等、
国立大学の役割は「象牙の塔」から「裸の城」へ。

ただ、問題なのは過渡期特有の減少として,
今までのスタッフ,体制で,改革にあたらなくてはならない、また上からの押し付けなので、
どうしたいかもよくわからないというとにかく混乱期になっております。
結局、今までの公務員型職人と改革派アイデアマンたちが押し合いへし合いしながら、
わけわかんねーって感じで日々が過ぎていっているわけです。

そして、考えなくてはならないのは、先生方の権限は大きくなっているわけです。
つまり、先生方は従来的な研究・教育だけでなく、学生募集等も含めた「経営」の権限が強化されています。
異論はあるのかもしれませんが、先生方ってのはめちゃめちゃの権限がありまして、
もうなんていうか、事務方の意見ってか、ワークフローとか無視して,
「研究と教育と学生のため!」の論理で押し切られたらとてもじゃないがかなわない。
そして、その論理は正しいです。
むしろ、事務方の方が間違っているというか、もう少しふんぎれないし、ふんばれない。
なぜか?
それは公務員だから。
給与体系や出世に如実に表れています。
講師やポスドク等を考えたりしたら議論はつきませんが、結局のところ事務屋は現行の組織体系では,
学長になれない。
学長は先生しかなれないし、一般企業で言う取締役は天下り。
意思決定の部分での事務屋の意見というのはとても小さいし、
そこに逆らっても何の得もしない事をよくわかっているわけです。


一方で、米国です。
米国の一般というよりある大学の事例になります。
私は彼女に対し、
「私はマスターも出ました。働きながらドクターに行けたらいいなと思います。」と
夢見がちの事を言うと
「是非、そうしなさい!!」
彼女は大賛成なわけです。
なぜ彼女が大賛成かというと、
「研究職なんてだめだ!!行政職は給料が高くなるから!!」
というわけです。
彼女によれば、彼女の所属する大学の日本でいう学部長は「行政職」がなる。
先生達は小さな委員会等には所属し大学の行政に関わりますが、
結局の決定権は「行政職」にある。
そして、トップも「行政職」。
「行政職」はまさに大学の「経営のスペシャリスト」として存在しているわけです。
だから、彼女は「研究職なんてだめだ!」というわけです。

つづく。





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Last updated  Nov 13, 2006 05:54:25 PM
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Re:研究職と行政職(11/13)   Kent AOKI さん
「学長」と「理事長」の棲み分けなんだろうねぇ
国立大学法人では研究者出身の「学長」が「経営」と「研究・教育」を統括することになっているけど,私立では行政出身の「理事長」が両方を統括するのが普通かな.

教員の権限が多いこと,事務方の言葉の使い方からもわかります.非常に年上の事務方(しかも課長クラスの方から)も,「Kent教員殿」で連絡が来ますから...

改組に追われ消耗しているKentでした (Nov 14, 2006 09:34:45 AM)

Re[1]:研究職と行政職(11/13)   ライス1223 さん
Kent AOKIさん
>教員の権限が多いこと,事務方の言葉の使い方からもわかります.非常に年上の事務方(しかも課長クラスの方から)も,「Kent教員殿」で連絡が来ますから...

>改組に追われ消耗しているKentでした

改組ってのは,研究と教育に密接に結びつく話しですが、結局は大学全体としての方向性を示す場所なんですよね。
とりあえず、大鉈振るっておいて、後の調整は現場でっていう投げっぱなしジャーマンみたいな今の状態は絶対どっかで金属疲労が起きると思うんですけど、下っ端にはどうにもできないのです。ごめんなさい。
愛想つかして、やめたりしないでくださいね。 (Nov 20, 2006 05:06:29 PM)

Re[2]:研究職と行政職(11/13)   Kent AOKI さん
ライス1223さん
どもどもKentです
改組で消耗は相変わらずですが,やめても行くところがないのでがんばって金沢におります(苦笑)

教員も事務方も,下っ端は苦労ですなぁ.. ま,上は上の苦労があるのだろうと思いますが....現行学部系の組織に属することになる先生方は,あまり苦労していないようです.微妙にギャップを感じております(苦笑) (Nov 30, 2006 07:12:32 PM)


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