BLドラマCD「愛情鎖縛~二重螺旋2」BLドラマCD「愛情鎖縛~二重螺旋2」(お勧め度★★★★★/評価87点) 原作:吉原理恵子 篠宮雅紀(三木眞一郎)×篠宮尚人(緑川光) 篠宮裕太(阪口大助) 篠宮沙也加(柚木涼香) 桜坂一志(遊佐浩二)ほか まずドラマCD自体は、すっごく良い出来でした! シナリオをちゃんと原作者の吉原理恵子が色々加筆して書き下ろしているだけあって、 細かな所までストーリーがより分かりやすく深くなってるんです。 最近苦手な三木×緑川も、この作品故に許せるってなものなんですが、三木さんがまた想像以上に素敵でしたーー。 父親やマスコミに向かって冷たく突き放す所は超絶格好いいんだけど、一番感動したのが、ラスト。 「誰に後ろ指をさされようと一つだけ譲れないものある・・・」みたいな感じで、雅紀が尚人への気持ちをモノローグで語るんだけど、 それは原作には無かった部分で、よりはまっちゃったみたいな、すごく良かったよ~~。(>_<) 二重の禁忌だろうが何だろうが、絶対2人にはこのまま気持ちを貫いて欲しいと改めて思ったのですが、 その後キャラを買って収録レポを読んだら、もう色々ショックでした。 まず緑川さん。 『常識派の尚人がいつか雅紀との関係に訣別する時』って馬鹿か?!と一瞬本気に思ってしまいました。 訣別って何だっっ?! そもそも兄弟で男同士で・・・ってのがこの作品の軸なのに、 将来的にこの2人の関係が壊れて普通の兄弟になることを想定するってさーー、 原作ファンとしては信じられないというか、許せないというか。。 ちょっと呆れちゃった程ですが、が!! なんと三木さんまで似たような事言ってたんですよ!!(;_;) 『雅紀が一番怖れていることはきっと、尚人がこの歪んだ生活から自立する時に、切り離されることだと思うんです。 その時に雅紀にはどんな展開が残されているのか、自分としてはできれば、尚人を暖かく送り出してほしいと思うんですけど・・・』 正直なところ緑川さんよりある意味質が悪い気が・・・。(- -;) 暖かく見守る雅紀なんて雅紀じゃないってーーっ!!! どんな手を使おうと自分の元に尚人を縛り付けてこその雅紀。 それって自己中な愛情のようにも見えるけど、尚人だって雅紀の事が好きだっていう事実を忘れてるんじゃないの?2人とも。。 尚人が雅紀に対する気持ちは兄弟愛の延長線上に似たものもあり、雅紀の執着とは又少し違うとしても、 2度と雅紀に捨てられたくないって切実に思っているのは事実で、だけど雅紀ほどタブーに関して柔和に考えられない尚人は、 常に後ろめたさを感じずにいられないだけで、訣別や自立ってEDは違うと思う。 大体この作品って「渇愛」「縛恋」等に類する吉原作品の中でもドロドロ系で、 特に攻め側の受け手に対するタブーをものともしない執着ってのがキーなのに、 そこが無くなったら作品自体成り立たない!! ・・・と一読者の私は思うんですが、例えば収録現場で吉原先生自らそういうことをほのめかしていたから、 2人もこういう事を書いたのかもと思えなくもなく、すごいドキドキ。(>_<) でも相手の将来等を考えて身を引くというのは、やっぱりこの作品にはそぐわない気がするし、 タブーも何もかも越えたところで気持ちを貫く攻めが、割愛シリーズにしろ、二重螺旋シリーズにしろ格好いいわけだから、 そこは変えて欲しくないなと思います。 |