FF12(亜人小話ネタバレ有)言わずと知れたFFシリーズ最新作。ドップリ。 評価: 以下にFF12の「ハンタカタログ」にファイリングされていく小話を集めてあります。 裏話要素が高いので、自力で知りたい方はお戻りください。 ●ウルタンエンサ族 「ある冒険者への手紙」 No.1/5 親愛なるブーラノイアへ 先日、君に依頼された書物の解読が終わった。 早速その結果を送るよ。 かなり古い時代に書かれたものらしいけど、僕の手に掛かればどうということはなかったね。 古代の兵器開発者の手記みたいだけど、真実かどうかは疑問だね。 僕はよくある作り話だと思う。 まあまた帰ってくるときはもっとおもしろいネタを頼むよ。 期待しないで待ってるから。 考古学者フリスタ No.2/5 開発手記 その1 27-24-12 とある符号から依頼を受けた。モブを倒すための兵器が欲しいとのことだ。 どんな奴がターゲットなのか聞き忘れてしまったが、まあいい。 モブにされるような輩だ。きっと強欲な奴なのだろう。 よくあるコンテナに似せたエモノを作れば引っ掛かるに違いない。 27-26-19 プロトタイプが仕上がった。 助手の荷物に紛れさせておいたら、見事に引っ掛かって腰を抜かしていた。 あとは攻撃思考を入れれば完成だ。 No.3/5 開発手記 その2 27-26-29 納品した。 27-27-1 クレームが来た。 どうやらそのモブは強大な力を持つドラゴンだったらしい。 先に言えよ。 しかしスポンサーには逆らえない。 平身低頭で追加予算を引き出した。 仕事が終わったら覚えておけ。 27-27-5 さて、計り知れない強さの相手を倒すにはどうすればよいか。 ……悩む。 No.4/5 開発手記 その3 27-28-6 暑い。 この季節は嫌いだ。 それはそうと方針を決めた。 強さのわからない相手はまずその強さを見極める。 そしてそれに対抗し得る力を付けてやればいい。兵器を成長させるわけだ。 27-29-16 成長機構が完成した。まるで生物のようだ。 せっかくだから母体となるものも作ってしまうか。 27-10-14 母体が完成した。自己成長を続けている。 体内で精製した幼生ともいえる兵器をボトボトと産み落としている。 幼生は母体に似て一見コンテナのようだ。 まるで産卵のような様は見ていておもしろいが このままでは研究室がコンテナだらけになってしまうので 防御体に戻して保管しておく。 No.5/5 開発手記 その4 27-10-29 納品した。こっそり仕掛けたカメラで戦いの様子を覗く。 なるほどこれはとてつもない大きさのドラゴンだ。 こちらの攻撃は当たっているのだが、 まったくダメージを受けているように見えない。 これを倒すまでの成長とはどれだけ時間がかかることやら。 27-11-01 クレームが来た。 敵を目の前にして逃げ出すとはどういうことだ!とのこと。 適当に説明してみたものの顔を真っ赤にしてどなりちらすだけで話にならない。 付き合ってられないので、 帰り際地下室に忍び込んで母体の幼生を放しておいた。 数年後にはおもしろいことになるだろう。 27-11-05 しかし、12(注:アラビア数字でした)はどこに潜伏しているのか。 先の戦いで発信機とカメラは壊れてしまったようだし。 成長を促すために魔霧の濃い場所にいるとは思うが……。 ●バクナムス族 「森のオオカミ」 No.1/5 この世には、決して相容れぬものが存在するという。 どんなに歩み寄ろうとも、距離をおこうとも、それは真理であり覆ることはないのだ。 その真理に至ることができない故に起こした行動は世界を動かしたが、 結局は、いつか訪れる最期が加速しただけのことだった。 どちらも望まぬ結果であれ──。 哲学者アマタ No.2/5 山と海に囲まれた小さな街。 豊かで平和なこの街には、ひとつの心配ごとがありました。 それは森に住んでいる一匹の大きなオオカミのこと。 いつのまにか棲みついていた凶暴な獣は、時おり遠吠えを響かせ、 街人を震え怖がらせるのでした。 しかし、そのオオカミは街人を困らせるつもりではなく、 本当は人と仲良くしたい、友達を作りたいと遠吠えを上げていたのでした。 No.3/5 そんなオオカミの姿をみかねた街の狩人は、手助けをすることにしたのです。 「オオカミよ。何故あなたが人に怖がられるのかわかりますか? それは、あなたの姿が怖いからなのです。」 どうしたらいいのかとオオカミが尋ねると狩人は言いました。 「あなたに人の姿になる魔法をかけてあげましょう。」 その言葉が終わると、オオカミは人の姿に変わっていました。 感謝するオオカミに狩人は忠告しました。 「あくまで姿だけで人に変わったわけではありません。 決して声を出してはいけませんよ。 あなたはオオカミなのですから──。」 No.4/5 人の姿になったオオカミは、森を抜け街に向かいました。 これで友達をつくることができる。 顔には眩しい笑顔を浮かべていました。 通り過ぎる人は皆、誰だろう?と不信がりましたが、 その笑顔に緊張を解き歓迎するのでした。 これまで恐ろしい形相の顔の人しか見たことがなかったオオカミは、 街の人から向けられた笑顔に感激しました。 楽しい時間はあっという間に過ぎ、辺りは暗くなってきました。 No.5/5 オオカミは森に帰りました。 人の姿は元に戻り、口を閉じる必要はなくなりました。 けれど、もう遠吠えを上げることはありません。 今日という素晴らしい日を狩人に感謝しながら眠りにつきました。 そんなオオカミを、狩人は優しく見つめるのでした。 そして──。 山と海に囲まれた小さな街。 豊かで平和なこの街には。その昔、ひとつの心配ごとがありました。 しかし、そんな心配を抱くことはもうありません。 街では勇敢な狩人を称える声が響き渡っていました。 その声は、街人を震え怖がらせることもなく、 いつまでもいつまでも止むことはありませんでした。 ──オオカミの大群が街へ向かってきていることに気付くまでは。 ●シーク族 「神話のパズル」未コンプ No.1/5 神話や昔話の類は、語り継がれるうちに世情や宗教的な理由により、 その大部分はオリジナルから大きく外れているといってよいだろう。 しかし、逆にそれを注意深く読み解くことで真実に一歩でも近づくことができるはずだ。 ここに紹介するのは、イヴァリース創造に関する神話の一片だ。 創造神話は星の数ほど存在するが、復習劇から始まる物語は極めて珍しい。 あなたにはこの神話の真実が見えるだろうか。 神話学者シェカバ No.2/5 No.3/5 No.4/5 No.5/5 ●バンガ族 「名もなきものの手記」未コンプ No.1/5 そう、あれはよく晴れた日だった。 私と相方は、長い旅路の果てにナブディスの地へ到着した。 私たちが求めていた地に相応しく、美しく過ごしやすい街だった。 私たちは互いに、持ちえる財を使って住居を得て仕事を探した。 小さなお使いから、時には命をかけた仕事を請け負いながらも、 充実した毎日をおくっていた。 ──思えば、あの時こそが、いちばん幸せだった時期だと思う。 No.2/5 No.3/5 No.4/5 No.5/5 ジャンル別一覧
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