テーマ:独り言(100)
カテゴリ:独り言
話を創ることは生きることに似ている。
その中で生きていないと書けない。 小手先だけでは何も出来ない。 話の中で迷いに迷う。 でも決めなければならい。 その時その時選んでいかないといつまでも終わらないから。 大体は不思議と流れるように文章が出てくるけれど、書き進めないときがある。 分岐点のようなところではやはり立ち止まる。 どっちに行くか、何処へ行くか。 話を創っていると何が現実で何が作り事なのか、見境がつかなくなることもある。 だんだん現実の自分が話の中の人のようになってきたりする。 どっちが本当の自分なのかわからなくなりそうで。 それがとても怖い。 感情移入してしまいすぎるのもよくない。 冷静に自分を見ているもう1人の自分がいなければならない。 だから話の中に医師が出て来たのかも知れない。 話の中で医師と話をしなければ、あっちの世界に行ってしまいそうな気がした。 医師がでてこなかったら、多分喜田川という人と語り手の女は一緒にあっちの世界に行ってしまっただろうな、という気がする。 夢の中で会うことは甘みがある。 現実を生きるとしたらそれは死ぬほど苦しいだろう。 だったら楽な方へ行ってしまってもおかしくはない。 夢の中でねちねちしている事が耐えられなかった。 それも必要だったのかもしれないけれど、現実の厳しさの中で生きて欲しいと思っていた。 これを書いていて、自分の中の弱さや甘えを知った気がする。 死んでしまった人も成仏できないと思っていた。 自分の悲しみだけを考えて、相手への思いやりが欠けていた気がする。 死んでいく人の方が辛いのに。 計算は出来ない。 何が出てくるのか書いていかないとわからない。 生きるために書くのか、書くために生きているのか、よくわからないけれど、ただ言える事は、書く事が好きということと、作ることが嫌いではないという事、書かないでは何故かいられないと言うこと。 そんな自分て一体何なんだろうと思うけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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