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のんびりおまかせ60代

文学(総合)

【課題】19世紀のイギリスの長編小説を一つ読み、読後感を記しなさい。
使用したテクストの出版社名と発行年を付記すること。
(4単位)

○使用テキスト
  集英社ギャラリー「世界の文学(3巻)、イギリス2」1990年
  「ダーバヴィル家のテス」トマス・ハーディ/著、井出弘之/訳)


この課題は、5題あるうちの1題選択である。
他の課題は「中国文学、明治以降の日本文学、フランス文学、戯曲」などで、
ざっと見たところこの課題は「感想文」で良さそうなので、
一番簡単そうだと選んだわけである。

感想文であれば、別にテキストを読み込まなくてもいいかもと、
図書館に適当な小説を探しに行ったことを覚えている。
ひょっとすると以前に読んだ小説があるかもしれないと期待したのだが、
小説というものをほとんど読まなくなって久しく、なじみのある作品はなかった。
色々本を眺めていて、
トマス・ハーディという作家の名前と、
「ダーバヴィル家のテス」という題名に多少惹かれてこの本を借りてきた。
レポートを書くために読み始めた本であったが、これが結構面白かった。
久しぶりに「小説」を読んだということもあっただろうし、
その内容が波乱万丈の女性の物語ということもあった。

結局、ダダーッと一気に読み終え、
「感想文だからこんなものでいいかな」と書いたように思う。
レポートの構成は、作者略歴、あらすじと登場人物、感想と、単純である。

当然ながら感想に多くの字数を割いているが、主人公の生き方と社会背景、
現在の女性を取り巻く状況との比較、
自分自身の人生観などとからめながら、結構思うがままに書いている。
作品を面白く読めたから、
その気持ちに従って多少分析的に書こうと努力しているようだ。
実際のところ、このレポートもあまり苦しまなかったようで、
レポートの構成や推敲で思い出すことがほとんどない。
気持ちの上では、「感想文なのだから、正解なんてないはず」と
楽観的に書いていたと思う。

評価は、予想通り正解がないせいか「A」。
コメントには、
「よく読みこんでありますが、19世紀の道徳観や社会通念について、
さらに精緻に考えると良いでしょう。
 キリスト教的世界観が、最後に異教的ストーンヘンジの場で終わることの意味も、
一考の価値があるでしょう」
とある。

ふーん、そのような視点があるのか・・と思ったけれど、
既に本は返却していたので、そのことを確かめるために
作品をもう一度読み直すことはなかった。
せっかく丁寧なコメントをいただいたのに、T先生ゴメンナサイ。


【科目試験】
hinaさんから「文学」の科目試験対策についての質問があったので、そのお返事をここに追加する。

もう随分前のことですので、テキストやノートなどを引っ張り出して
思い出しながら書いています。
テキストはS51年初版の「文学」で、村松暎他4人の共著です。
現在もこのテキストが使用されているという前提で書きますね。

この試験を受ける頃は、慶友会などで色々な情報を収集して試験を受けるようになっていました。
つまり、どのような問題が出たのかという情報を、
試験を受けた人たちから可能な限り収集していたわけです。
きっと、それぞれの慶友会でも
そのような情報交換はなされているのではないでしょうか。

私にとって、文学のテキストはさほど読みにくいものではなかったと思います。
文学については、あまり丁寧にノートにまとめてはいませんでした。
試験も、結構漠然とした問題のようだったので、
大づかみに説明できれば良いのではないかと考えていたはずです。
たとえば、「文体」「文芸批評」「作品論と作家論」などなど、
テキストの章立てに近い設問を想定して、
自分なりにノートやカードにまとめています。
(カードは11枚残ってました)
カードを作っているということは、この時も持ち込み不可だったということですね。

たとえば、「文体」のカードは下記のようにまとめていました。
【文 体】文章表現の特色。形式と同時に内容そのもの。
【文体論】文学作品の美的機能を解析すること。
     作品特有の性格を明らかにする。

これは、テキストをまとめたノートの、さらにエッセンスというかキーワードです。
ですから、もしも試験にこの問題が出たなら、
上記のことを書くだけではもちろん不足だと思います。
テキストでは、「文体」だけで10ページもありますからね。
でも、そのテキストを理解してノートに整理し、
その中からさらに必要不可欠なキーワードを自分なりに探し出すことが出来たら、
頭の中には「文体」ということについてかなりの知識が収納されていますので、
あとはキーワードを手がかりに芋づる式に
問題にふさわしい言葉を引きずり出す(ひねり出す)ことができるはずです。

最初は雲を掴むように思っても、私の場合は上記の作業を続けることで、
テキストが何となく頭の中に整理されてきて、
そこまでいけば大抵合格をもぎり取ることが出来たように思います。

ちなみに試験結果は、一回目でBで合格しています。



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