2011/11/01(火)11:28
今年もあと二カ月のつぶやき
気付けば、もう11月になってしまった。
今年は(いや、今年も?)、特に3月11日の大震災以後、
原発事故のことなどが気になりつつ、
いつの間にかこんな季節になってしまったという感じだ。
それでも、関わっているボランティア組織などのイベント関係など、
それなりにやることはやりつつ、かといってとても有意義な一年とも言えず…。
そうこうしているうちに、知人にとても悲しいことが起きて、
「鈍感力満点」の私も気が気ではない日が続き、
自分自身のことについては、これほど平穏で良いのかと感謝するばかりだが、
少し目を周囲や社会に移すと、心痛むことばかりの今日この頃だ。
本当にこの世は諸行無常。そして理不尽なものである。
そんな時、ふと図書館で目についた、「なぜ生きる」。
小児精神科医の明橋大二氏が共著になっているので借りてみた。
私は、彼の講演を一度聴き、なかなかいいなあと思っていたのだが、
読んでみてガッカリ。
共著者のプロフィールが「哲学者」と書いてあったので、
それにもちょっと期待していたのだが、
これは哲学をしている人の書き方ではない。
諸行無常で理不尽なこの社会を生き抜くために藁をもつかみたい人たちは、
これで納得し勇気が出て、未来に光が見えるのか?
明橋氏は、本当にこのように考えて、
それをバックボーンにして医療や講演会活動をしているのか?
私には理解不能の矛盾を生きる姿にしか見えない。
私は「子育てハッピーアドバイス」は、子育てに迷う若い親達にはとても良い本だと思っている。
だからこそ、この「なぜ生きる」の本とのギャップに驚いた。
私の想像の可能な範囲での理解は、
「彼は利用されているのではないか。抜けるに抜けられない世界から」。
この世は、思い通りにはならず理不尽なものであるからね。