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テーマ:吹奏楽(3399)
カテゴリ:音楽
中学生の孫が、札幌のコンサートホールKitaraで開催された
第61回北海道吹奏楽コンクールに出場するので、妹と二人で出かける。 全道の地区大会で出場が決まった学校ばかりなので、本当に聴き応えがあった。 地区大会の時には、私の耳にもレベルの違いが多少はわかったけれど、 全道大会となるとどの学校も中学生とは思えないような演奏をするので、 本当に感心するばかり。 地域によっては小学校にも吹奏楽部があって、それなりに演奏経験がある中学校もあるだろうが、 中学生になって初めて吹奏楽部で活動するような学校も多いのではないか。 前日孫に電話をして、 「キタラで演奏できるってことだけですごいことなんだから、結果は考えないで楽しんでおいでね」と伝えたのだが、 本人は「嫌だよー、金賞を取りたい」と言っていた。 残念ながら、孫たちの学校は金賞は取れずに銀賞になってしまったが、 ステージ上の孫の表情は、緊張しまくっているという感じを受けたので、 これではちょっと金賞は無理かも…と、演奏前から感じてしまった。 小・中学の吹奏楽コンクールは(いや、高校もかな)、指導者のコンクールに近いものがあるかなと思った。 そして、見ていると指揮をする指導者の雰囲気や考え方が、演奏にも顕著に現れるようにも感じた。 ステージ準備をしている時から、その雰囲気は伝わって来る。 比較的前の席で見ることができたので、最初はそれぞれの演奏に感心・感動するばかりだったが、 次第に、指導する先生と生徒たち、その演奏の雰囲気を感じることが楽しくなり、 妹と準備段階から、「この先生は細かいことに厳しそうだね」とか、 「この先生は何だかゆるい感じで、雰囲気いいね」などと予想したりもしていた。 残念ながら、私たちの好みや耳は審査員とは視点が違うようで、 予想がはずれる学校も多かったのだが、当たらずとも遠からじという感じがした。 やはりレベルの高い演奏をする学校の先生は、ある程度の厳しさが必要なのだろうとは思った。 しかし、厳しければいいわけではないなとも思った。 こだわりが強くて厳しそうな雰囲気のある先生の生徒たちは、演奏前から緊張しているし、 中にはステージを降りるまで緊張感ただよう学校もあった。 私としては、中学校の部活では、何よりも 「音楽を楽しむ。仲間と一つの曲を作り上げる喜び」を感じてもらいたいと願う。 その結果が高評価になれば一番良いけれど、 少なくても全道大会で演奏する喜びを感じて欲しいと思う。 孫たちの学校は、緊張もしていたけれど、演奏中は曲に入り込んでいるような雰囲気もあったし、 終わった時にはホッとしたような笑顔も見えた。 多分それは、私たちには見えないけれど指導する先生の表情がそうさせているように思う。 ちょっと違和感があったのは、指揮する先生が譜面をしきりに見る場合。 たった七分程度の演奏なのだし、毎日のように練習しているのだから、 譜面を見る必要があるのかなと思うし、譜面よりも演奏中の子供たちをその表情で 盛り上げたり励ましてほしいなと思うのは、門外漢の見当はずれの考えなのだろうか。 孫たちは銀賞でがっかりしてしまったようだが、私は十分に楽しむことができた。 夜電話をして、 「〇〇ちゃんのおかげで、キタラに行けて素晴らしい演奏を聞けたよ。ありがとう」と伝えた。 「緊張したかい?」と聞くと、「メチャメチャ緊張したよ」と言っていた。 やっぱりねえ。 私は、孫の表情を見るばかりだったので、他の子のことはあまりみていなかったのだが、 一人がそれほど緊張するということは、きっと他の子達も似たようなものだったのだろう。 緊張しすぎると普段の力が出しきれないのは、どんな場合でも同じこと。 「コンクールが終わったから、少しはお休みあるの?」と聞くと、 「ううん、次は〇〇での演奏やコンサートに出るので、その練習がある」と少し元気がない。 それなりの実力がある学校は、あちこちで演奏機会があるらしい。 それは励みにもなるだろうけれど、休み無しはきついですよ。 少しはのんびりする時間を与えてくださいと、先生にお願いしたいおばあちゃんであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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