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テーマ:日本の政治家(141)
カテゴリ:ニュース
あいちトリエンナーレでの「表現の不自由展・その後」の
慰安婦少女像の展示の賛否や展示中止のニュースは、どこから考えても嫌な気分になるものだ。 その結果 芸術祭での『表現の不自由展・その後』3日で中止に 愛知県知事が表明「ガソリン携行缶持ち訪ねる」脅迫も東海テレビ2019年08月03日18時46分 ということになり、今朝は脅迫メールをファクス送信した男性が逮捕のニュースも流れた。 私はこの「表現の不自由展・その後」の全体を見ていないので何とも言えないのだが、 はっきりしたのは、この国では表現の自由が庶民レベルで忖度され、 それこそ自由の侵害が始まっているということのように思う。 私は実際に体験したことはないけれどこの状況は 戦前・戦中の空気に次第に似てきているのではないのかと不安になる。 そんな中で、愛知県の大村知事を見直したので、それは救いである。 大村知事が「公権力こそ表現の自由を尊重」の真っ当主張に、杉田水脈や維新の松井・吉村が醜悪な“圧力正当化” リテラ2019.08.07 12:07 長い記事なので、大村知事の言葉と関連する記事だけをコピーしておく。(太字が大村知事の言葉) 8月2日に河村たかし・名古屋市長から届けられた「『表現の不自由』という領域ではなく日本国民の心を踏みにじる行為であり許されない。厳重に抗議するとともに中止を含めた適切な対応を求める」という“公文書”を読み上げ、さらに、翌3日に日本維新の会・杉本和巳衆院議員から出されていた「不適切」として中止を求める要望書に言及。「これについて私の考えを述べたい」とし、こう語ったのだ。 「河村さんの一連の発言は、私は憲法違反の疑いが極めて濃厚ではないか、というふうに思っております。憲法21条はですね、《集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する》《検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない》というふうになっております。このポイントはですね、国家があらかじめ介入してコントロールすることはできない、ようは既存の概念や権力のあり方に異論を述べる自由を保障する。ようは、公権力が思想内容の当否を判断すること自体が許されていないのです」 「最近の論調で、いわゆる“税金でやるならこういうことをやっちゃいけないんだ、自ずと範囲が限られるんだ”ということをですね、ネットでいろんな意見が飛び交っているのはこれは匿名の世界であれかもしれませんが、いろんな報道等でコメンテーターの方がそういうことを言っておられる方がいるようですが、逆ではないかと思いますね。これは行政、国、県、市、公権力をもったところだからこそ表現の自由は保障されなければならない、と思います。というか、そうじゃないんですか? 税金でやるからこそ、公権力であるからこそ、表現の自由は保障されなければいけない。わかりやすく言うと“この内容は良くて、この内容はいけない”ということを公権力がやるということは、許されていない、ということではないでしょうか」 「いちばん酷いのはね、“国の補助金もらうんだから国の方針に従うのは当たり前だろう”というようなことを平気で書かれているところがありますけど、みなさん、どう思われます、それ? ほんとうにそう思います? 私、まったく真逆ではないかと思いますよ? 税金でやるからこそ、むしろ憲法21条はきっちりと守らなくてはいけないのではないでしょうか。この数日間、“ちょっと待てよ”とつらつら考えて、非常に違和感覚えております」 「この文書ね、河村さんから来た文書……河村さん、得意気になって、いろんなところで、胸を張ってこの発言をテレビのカメラの前で言われていますけどもね、河村さんが実行委員会の会長代行なんですね。市長で、市の代表です。“市の負担金2億円を含むこういう税金を使われるんだ”と、“だからこの内容については、この内容はここまでならいいけどこれ以上はいけない”と書いてあるんですね、これ。で、中止しろと書いてあるんですね。これはですね、河村さんはまさに市長さんで、予算を出すまさに権力者、公権力を行使される方ですね。こういう公権力を持った方が“この内容は良い、この内容は悪い”と言うのは、憲法21条の言う検閲と取られても仕方がないんじゃないでしょうか。検閲には事前だけではなく事後検閲もありますからね。これ(文書)はまさに『止めろ』と言っているんだから、そういうことになるんじゃないですか?」 「憲法21条に照らして、(河村市長の文書の内容は)いかがでしょうか? みなさん、どうお考えになりますか? 私は非常にですね、疑問があります。憲法21条違反の疑いが非常に濃厚ではないかというふうに思います。一私人が言うのとは違うんですよね。そのことはもっと自覚されたほうがよかったんではないかと思います。これ、裁判されたら直ちに負けますよ、完璧に」 さらに、大村知事は日本維新の会の姿勢にも言及。河村市長に対して松井一郎代表が「どうなっているんだ」と電話をかけたことや、吉村洋文・大阪府知事も大村知事を非難して〈「知事辞職勧告決議」じゃないか?〉などとツイートしていたことなどを挙げ、中止を求める要望書についても「維新の会というのは憲法で保障された表現の自由を認めない方々なのか、と。憲法21条をまったく理解していないのかと思わざるを得ない」と強く抗議したのだった。 記事を読むと、「右派や歴史修正主義者からは大村知事に対する凄まじいバッシングが起こっている。」とのこと。 大村知事には、このようなバッシングや圧力に負けずに頑張ってほしいと思うし、このようなまっとうな政治家の発言を、マスコミはもっと取り上げてほしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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