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テーマ:備忘録(128)
カテゴリ:備忘録
4月29日(水)
天気が良いので、支笏湖方面の原生林へ恒例のピョン採り。 しかし、このところ気温が低かったせいか、まだ顔を出したばかりの小さいものしかなくて、 一時間ほど採っても他の人にお分けするほどは取れなかった。 そのまま支笏湖に向かうが、例年ならこれほどの天気で休日となると自動車も列を作るのだが、 今年は本当に人が出ていない。 支笏湖の国民休暇村の展望台から見た支笏湖は、いつも通りとても美しかった。 5月1日、2日 二日続けてブドウ畑に手伝いに行く。 両日とも夜間に雨が降り、その後気温が上昇するので、草たちが日ごとに緑を増し、 タンポポの黄色が目に鮮やかになってきた。 周囲の山林にはコブシの花が満開状態。 殺風景な林の中に、あちこちに春を告げる道しるべのように、白い花が咲いている。 山桜もつぼみが膨らみ、昨日は日当たりのよい場所の桜も咲いてきた。 次男がタンポポの葉を摘んでいる。 どうするのかと聞いたら、おひたしや炒め物にするという。 私はわざわざタンポポを食べたいとは思わないのだが、10年くらい東京暮らしをした彼は、 「この場所で仕事をするようになった時、 東京で買っていたものがあちこちに生えてくるので嬉しくなった。」とか。 ふきのとう、イタドリ、菊芋、蕗、ワラビ、落葉キノコ、ヨモギ、タラの芽、などなど。 「そんなもの買って食べたの!?」と聞くと、スーパーで売っているので時々買ったそうだ。 「菊芋なんて売ってるの?」と聞くと、「東京にはなんでも売ってるよ」という。 タンポポやイタドリなんて、道産子の私も常食はしていなかった。 次男が東京に就職した時、一度は北海道を出た方がいいと思っていたので送り出したが、 多分数年で戻ってくるのではないかと思っていた。 なんだかんだと10年暮らして、今は本来の気質に合った暮らしをしているように見える。 そういえば作業の話をしていた時、「毎日こんな仕事を一人でしていて嫌にならない?」と聞くと、 「全然嫌じゃないよ。好きな仕事なのかな」という。 小さい頃は長男と違ってインドアタイプの子だったから、その言葉には驚いた。 「えーっ、農業が好きなタイプには思えなかったけどねえ」 「うん、自分でも驚いてるよ。農業なんて選択肢には入ってなかった。 兄に言われて、ちょっと手伝ってやるかと思ったけど、意外に向いていた。 わからないもんだねえ」 自分のことは、わかっているようでわからないもののようだ。 何がきっかけで自分の眠っている部分が目覚めるかわからない。 自分を決めつけないことが大切なのだなと、あらためて教えられた気がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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