三世代での農作業
昨日は、今年初めてのブドウ畑の仕事を手伝った。この日の作業は、息子たちが剪定している枝集めと、番線張り。午前中は暖かかったので、剪定枝集めを一時間くらいしていたらのぼせ状態に近くなった。こまめに水分補給はしていたのだが、これはマズイと小休止。この状態で作業を続けて熱中症になってしまった経験があるので、用心に越したことはない。しかし、その後は割と落ち着いて、あまり疲れを感じずに作業をすることができた。この日のブドウ畑は傾斜がきついので、上り下りだけでも結構大変なのだが、この数年通っているカーブス効果なのか、春の最初の作業の割には楽だった。この畑で手伝うようになった最初の頃の方がずっと体力がなくて、いつもゼーゼーハーハーしていたような気がする。人間はいくつになっても、健康であれば体力や筋力は維持向上するのかもしれない。この日は、鎌倉からボランティアで実習にきているHさんが少し離れたところで作業していたのだが、昼食の時に「お母さん、すごいですね。あの斜面を休まずに上っているのを見て、負けちゃいられないと思いました」と言った。何だかちょっと嬉しかったのは、正直な気持ちである。この日は息子夫婦と長男の娘、私たち夫婦での作業になったので、Hさんが「三世代揃ってますね」という。このような日は珍しくはないので「ああ、そういえばそうですね」と答えたが、よく考えたら現代農業ではさほど多くはないのかもしれない。ただ、私の本音は(農業って、本来家族みんなで働くものだったんだよ)である。現代は様々な事情で家族による小規模農業は次第に減り、個人であっても大規模化した形か、農業法人、他の業種の会社が農業に参画することが増えている。それも農業を守るために必要なことであるとはわかっているが、家族が力を合わせて農作業をし、自然を守り食糧自給率を守り、家族の絆を守ることが、日本の農林畜産業の土台にならなければ、日本人は益々弱体化するような気がしている。と、そんなことまで思ってしまったのは、私が考えすぎかな?本当は三時頃で帰ろうと思っていたのだけど、夫は運搬車で剪定枝を運ぶ係で、私も思いのほか元気だったので、昼食をはさんでの9時から午後4時まで頑張ってしまった。流石に今日は全身筋肉痛だけど、明日は大丈夫のような気がする。