すべてを汚す 黒い罪 - 工業暗化 -
オオシモフリエダシャクという蛾がいます。19世紀半ばまで、その蛾は白い蛾として知られていました。それから50年、その蛾は黒い蛾として知られるようになりました。白い蛾が黒くなったわけではありません。もともとその蛾には、白と黒の2種がいたのです。近代の工業化の進展は、樹木の幹を黒く汚しました。黒く汚れた幹にとまっていた蛾は、目立ち鳥に食べられました。その結果、ほんの50年で白い蛾はほぼ姿を消し、黒い蛾ばかりが生き残りました。人の罪は、生物の姿さえ、黒く変える汚れを持つのです。 【ウィキメディア】 「工業暗化」 ※上記の現象を「工業暗化」と呼びます。 ただしその試験方法には多くの問題があったことが、ウィキメディアに書かれています。 やや専門的ですが、関心がございましたら、どうぞ。