40年を経ても、ワクチンはできない
ワクチン開発には時間がかかります。ウイルスなどが次々と姿を変えるから。ワクチンの副作用を考慮すれば、なおさらです。マラリアのワクチンは、いまだにありません。撲滅寸前だったマラリア。しかしその撲滅の夢は、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」が招いた風評被害によって絶たれました。その詳細は、以前の日記をぜひご覧ください。読まれると、今日の日記の理解が良いと思います。【日記】 「「沈黙の春」が奪った命 ― DDT ―」医学書ではなく文学書であった「沈黙の春」によって、本当の悲劇が生まれました。「沈黙の春」以降、マラリアの死者は8万倍に急増。そして、マラリアのワクチンは今もなく、多くの命が失われています。WHOは1980年以降、莫大な費用をマラリアのワクチン開発につぎ込みました。しかし徒労に終わっています。それにも関わらず、「沈黙の春」により特効薬の使用は封じられています。新型コロナの開発は、いつか成し遂げられることでしょう。マラリアとの違いは、発展途上国のみでなく、先進国でも新型コロナは問題であること。しかし、先進国で新型コロナが沈静化したら、途上国まで対策されるでしょうか。マラリアの様に先進国の身勝手により、途上国では半ば放置されないでしょうか。治療薬やワクチンの費用は高額です。医療費を十分に補助できる国ばかりではありません。怖いのは病原菌やウイルスばかりではありせん。本当に怖いのは貧富位の差、つまり救える命を救えない貧しさ。そして特に怖いのは、弱者の視点で考えない、先進国の身勝手なのです。【ワンちゃんの蚊よけ】