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カテゴリ:*** 神話・お話 ***
テーマ日記「華々しい 過去の栄光」
過去を懐かしみ、縛られること。 その否定と、あせり。 学会賞を頂きました。 先日、お話した学会賞とは、異分野、異学会、異業績の受賞。 今年は、別業績で2つの受賞という、珍しい年となりました。 あまりに違う内容で戸惑うかたもみえるかもしれませんが、今回が本来の専門分野です。 しかし、賞は過去の業績の評価。 その意味で、賞は「過去の栄光」にほかなりません。 私も過去へのこだわりを、捨てることができません。 年を重ねて想うこと。 人生は、想像以上に、儚く短い。 夢をかなえたいと願う時、それをかなえる力がない。 夢をかなえる力を得た時、それをかなえるには時間が残っていない。 その繰り返しで、時が過ぎてゆく。 しかし古代ギリシアの先人は、すでにその答えを出しています。 ギリシア語には、ふたつの「時」を示す言葉があります。 それは、「クロノス」と「カイノス」。 クロノスは、1日24時間の誰にも不変の絶対時間。 しかし、充実した時をすごすとき、時間がゆっくり進んで感じられることがあります。 この感覚的な時間が、カイノス。 カイノスは、私たちの生き方で、長くできる可変な時間。 クロノスの、時の制約には縛られない。 変える儚い人生を、時の制約を超えて。 必要なのは、過去の栄光よりも、充実した今の生き方。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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