2015/08/03(月)20:40
都市伝説は、いつ消える - マレーシア航空機370便 -
レユニオン島で見つかった航空機の破片。
これは昨年3月に姿を消したマレーシア航空機と同型のボーイング777の破片でした。
海流によって1年近く、破片は海を運ばれたと考えられています。
このニュースを聞くと、あらためてマレーシア航空機を巡る都市伝説が思い出されます。
都市伝説、それは米軍によるマレーシア航空機撃墜説。
370便行方不明直後、話題になっていました。
インド洋、モルディブの南東700kmには、ディエゴ・ガルシア島があります。
この島は、中東地域を監視する米軍の重要な軍事基地。
370便が十分に到達可能な場所に、その軍事基地はあります。
そのため、米軍に対するテロ目的で、マレーシア航空機が使われたと噂されたのです。
さらに行方不明当日、モルディブで北から南東に低空飛行で向かう、航空機の目撃情報もありました。
複数の目撃者が、それはマレーシア航空機らしい機体だったと語ったと言われます。
では、軍事基地があるディエゴ・ガルシア島と、破片発見場所のレユニオン島。
その位置関係を、概略図で見てみましょう。
概略図ですので、正確な場所はご自身でご確認ください。
次に、気象庁が発表している海流を確認しましょう。
(気象庁HPより)
噂と伝聞で伝わる、もしかしたらと思わせる情報。
これは都市伝説の特徴です。
しかし、中国人の乗客が多かった370便。
この都市伝説がもし真実なら、米国と中国の関係はさらに微妙になるでしょう。
その危惧が、この噂を人々の記憶に留めさせます。
基地、発見場所、海流の関係からは、都市伝説は否定されそうにありません。
そればかりか、各国がインド洋東部ばかりを捜索していたことが不思議にすら思えます。
都市伝説が都市伝説と証明される、それはいつの日か。
その時の到来を、静かに見守りたいと思います。