2019/12/02(月)19:57
10億円の岡本太郎の梵鐘
岡本太郎作の梵鐘「歓喜」。
この梵鐘は、名古屋市の久国寺にあります。
前から私も行きたいとブログに書いていましたが、ようやく機会を得ました。
久国寺は名古屋の繁華街、栄の北東、名古屋城の東にあります。
これほど名古屋の中心部近くにありながら行けなかったのは、最寄り駅が清水駅という、私にはなじみがない名鉄瀬戸線にあったためです。
久国寺のある北区の界隈は、驚くほど静かです。
参拝者もおらず、長々と梵鐘を眺めることができました。
見事にトゲトゲな梵鐘です。
しかしそれは単にトゲではなく、人の腕が外に向かって突き出した様子を示しています。
この人の姿が、梵鐘の名前「歓喜」の由来なのでしょう。
他にも面白い図柄もあります。
図柄は曼荼羅のイメージとのこと。
よく見ると、梵鐘の下方では、人々が怪物に追われています。
下方の人々の腕は梵鐘から突き出ておらず、上方に昇った人々のみが腕を梵鐘の外に突き出すことを許されています。
煩悩という怪物から脱却した、人々の歓喜を表しているように思いました。
この梵鐘は、大阪万博より前の1965年に製作されました。
梵鐘には”Taro 1965”と”岡本太郎 昭和四十年”の2種のサインがあります。
もちろん梵鐘は突けませんが、軽く指で弾いても良く響きます。
鐘とトゲ(人の腕)を指で弾いた時の音の違いが分かります。
やはりトゲは高音を響かせるようです。
除夜の鐘では、計108人まで鐘を突くことが許されます。
鐘を突く幸運な方は、その”歓喜”の音色を堪能ください。
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