2021/01/02(土)13:45
双鐘は慈悲と智慧を詠う
寺院では独創的な建造物に出会うことがあります。
ここは愛知県西尾市吉良町の宝珠院。
この寺院には、他にはない形の鐘楼門があります。
その鐘楼門は六角形をした六角鐘楼門です。
六角鐘楼門の両脇には、仁王像があります。
この六角鐘楼門により、境内の建物も独特の配置になります。
驚いたことに、梵鐘が2個もあります。
2個の梵鐘は「慈悲の鐘」と「智慧の鐘」とのこと。
下から梵鐘を見たのが、次の写真。
宝珠院は、浄土宗西山深草派の寺院。
豊臣家と徳川家の庇護を受け、両家の位牌を祀り、寺紋を「三ツ葉葵」とする由緒ある寺院です。
この六角鐘楼門は、2001年の開創550年に、21世紀記念で建立されました。
六角の形は六波羅蜜を意味します。
寺院もこうして、少しずつ姿を変えていくのかもしれません。
古きものと新しきものの融和、情緒ある形で進めばと思います。
その前に、あの双鐘の語る歌を聴きたい。
【食用の梵鐘】
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