2023/08/16(水)12:19
最上稲荷には福崎日精の白狐もあります
岡山県岡山市の最上稲荷山 妙教寺の仁王像の背面。
そにも福崎日精の白狐像が2体あります。
白狐「阿」
金色の仁王像に対して、白狐は銀色です。
白狐「吽」
台座には「奉献 株式会社 寿屋 鳥井信治郎」とあります。
鳥井信治郎氏は、サントリーの創業者。
株式会社 寿屋は、サントリーの旧社名。
最上稲荷はサントリーの地元にはありません。
それでも信心深い鳥井信治郎氏は、白狐を 奉献されたようです。
鳥井信治郎氏は1879年生まれ。
福崎日精氏は1905年生まれ。
仁王像と白狐像が仁王門再建の1958年とすれば、鳥井氏は79歳、福崎氏は53歳。
円熟の期にあった福崎氏に、鳥井氏は信仰心の具現化を託しました。
仁王門再建の4年後、鳥井氏は他界しました。
そして作品を残した福崎氏は、仁王門再建の8年後、61歳で他界しました。
神社仏閣の境内を見回せば、様々な人の生き様の一端を伺うことができます。
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【 狐 法被 】
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