|
カテゴリ:高見彰七
にほんブログ村 矢作川橋近傍の推定・高見観音、現地確認の続きです。 ![]() 前に観音像の高さが65cmだったのが予想外だったと書きました。 観音像の高さは高見彰七作品を考えるうえで重要です。 以前に、高さ70cm程度以下の観音像と、 120cm前後以上の観音像には違いがあると書きました。 それはおそらく製法の違いです。 120cm前後以上の観音像では、 像の前面と背面の接合部でヒビ割れが確認できます。 これは、前面と背面を接合して製作したためと思われます。 前面と背面をセメントやノロで接合した場合、 接合面が弱くなり剥離しやすくなります。 一方で、70cmクラス以下の観音像では、 接合面の割れがない像が多くなります。 単純に接合面にかかる負荷が大型像の方が大きいためかもしれませんが、 私は観音像の大小で製作方法が異なるためと考えています。 今回の観音像も、明確な接合面のヒビ割れは確認できませんでした。 私が接合面からの剥離と考えていた像の足元の段差も、 観音像前面の着物のたもとの表現と確認できました。 ![]() つまり今回の観音像には前後間のヒビ割れは確認できず、 像の足元付近での剥離は見つかりまでんでした。 やや異例ではありますが、 この観音像は下半身背面で段差のある造形をしています。 ヒビ割れは確認できず、高見観音としての特徴はひとつ減ります。 ただし頭部背面の粗いモルタルの使用や鉄筋の使い方などの 特徴はあります。 やや根拠は薄くなりましたが、 現地確認でも高見観音だという印象は変わらず、 高見観音としてのリスト登録は変わらずリンク予定です。 また台座のどちらが前かという疑問はありましたが、 交通安全などの文字がある反対面は粗い仕上げでした。 文字のある面が観音像の前側で、台座に残る観音像の一部は、 観音像の前面の裾部分と推定されました。 ![]() ところで、弘花2年の石碑がなぜあるのか。 これも現地確認でわかりましたので、次回ご報告します 【 防災対策: 寝袋 】 ![]() < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[高見彰七] カテゴリの最新記事
|