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カテゴリ:良
よくある話でオカルトじゃないが、一生で一番不思議だと思ってる話。 5歳下の弟は、生まれつきの脳障害+知的障害でかなり重度。 障害が判明した生後3ヶ月の時は「10歳まで生きられない」と言われ 人工呼吸器付けっ放し、10歳の頃には「成人できないだろう」と言われ、 そんなこんなで現在24歳(私29歳)。 おかんに教えられたのは「お前の弟はずっと3歳児だと思いなさい」。 身体は24歳だけどね。 実際は3歳児以下。言葉出ない、数かぞえられない、ボタンも1人で留められない。 私が大人になるにつれ、我が弟ながら不思議なのは、 「なんか言葉わかってんだよなこいつ」 「あー」「うー」程度しか声出さないけどこっちもなんかわかるんだよね。 家族で食事に出たりすると周囲が不思議そうにちらちら見てる。仲良いしな俺ら (・∀・) 誕生日にプレゼント買って帰ったりすると、昔はとにかくはしゃいでたけど、 高校生くらいの頃から少し恥ずかしそうにしたりするから「オトナになったな」と思ったり。 でも私やおかんが化粧してると、真似して鏡持って来たりするのはやっぱ3歳児っぽいw この脳障害の子は、大抵成人するかしないかで亡くなる。 あと、表情が乏しいというか作れない。 なんだけどこいつはすんごく良く笑うんだ。満面の笑み。 専門医も不思議がってるし、養護学校や作業所でも「○○ちゃんはよく笑うわねぇ」と人気。 で一番不思議なのは最初に書いた余命の件。 結局今現在も(薬は手放せないけど)元気だし、一生歩けない、て言われたけど歩いてるし。 これは全部、おかんパワーだと私は信じている。 おかんは本当は専業主婦にはなりたくなくて、弟に手がかからなくなったら働くつもりだった。 が、息子は大変な状態で生まれて来た。(ここで施設に預けっ放しにする親も多い) そこからのおかんは凄かった。 栄養士さんに指導してもらって特別食を自分で作ることにし、入院しっ放しにはさせなかった。 物凄い勢いで勉強して必死でリハビリに励んで、弟は歩けるようになった。 あの余命宣告は何だったんだ?と子供心に「医者ってアバウトだなー」とか思ってた。 でも私が親のグチを聞ける程度に大人になった頃、教えてくれた。 「本当は○○連れて心中するつもりだったんだよねー」笑いながら言うなおかん。 更におかんは癌になっちまって、それすらも 「息子残して氏ねないし」で克服しちまった ( ゚д゚ ) もうここまで来ると、我が母ながら頭上がらんっつーかなんだその強さ、と。 おかんが私を産んだ年をもうかなり通り越してるんだけど、 うちのおかんクオリティを見ていると自分が親になる自信がさすがにぐらつく。 無理無理ぜってー無理、って思う。 けどおかんは、 「お母さんは家から出られない人生だった、あんたは結婚しても働きなさい」って言う。 がむしゃらに働いてきたけど、最近おかんみたいなおかんになりたいなと思うようになった。 弟もおかんも、実はおとんもすごく不思議だーと今更思う三十路目前。長文失礼。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008/03/04 08:44:47 PM
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